カルビーポテト(帯広)をめぐる種イモの植物防疫法違反事件に絡み、農水省は十五日、未検査の種イモを農家に譲渡した網走管内の常呂町農協など四農協を同法違反で指導するとともに、三農協が保管する四百七十二トンの未検査種イモを廃棄するよう命じた。
同省によると、カルビーポテトから「試験栽培」名目で未検査種イモの譲渡を受けていたのは常呂町、東藻琴村、女満別町、斜里町の四農協。譲渡された時期や量はばらつきがあるが、各農協は生産農家で生産したイモを加工用として同社に売却するとともに、一部を翌年の栽培に使う種イモに充てるため農家から回収していた。
二○○四年には、斜里町農協を除く三農協が三百六十七トンの未検査の種イモを生産農家に譲渡。増やしたイモのうち計七千百八十トンを加工用としてカルビーポテトに売却する一方、常呂町農協が四百七トン、東藻琴村農協が四十五トン、女満別農協が二十トンをそれぞれ種イモ用として回収し、倉庫に保管していた。
未検査種イモの譲渡は植物防疫法で禁じられており、農水省は同法違反でカルビーポテトを告発している。ただ同社から試験栽培と説明を受けていた四農協については告発はせず、現在保管している未検査種イモの廃棄処分と再発防止の指導にとどめた。
常呂農協は「二度とこういうことが起きないよう気を付けたい。種イモの処分は早期に検討したい」と話している。カルビーポテトの高原和人専務は「迷惑をかけて申し訳ない。農協や生産者の要望を聞きながら対応を検討したい」と話している。
北海道新聞 2005年7月16日
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同省によると、カルビーポテトから「試験栽培」名目で未検査種イモの譲渡を受けていたのは常呂町、東藻琴村、女満別町、斜里町の四農協。譲渡された時期や量はばらつきがあるが、各農協は生産農家で生産したイモを加工用として同社に売却するとともに、一部を翌年の栽培に使う種イモに充てるため農家から回収していた。
二○○四年には、斜里町農協を除く三農協が三百六十七トンの未検査の種イモを生産農家に譲渡。増やしたイモのうち計七千百八十トンを加工用としてカルビーポテトに売却する一方、常呂町農協が四百七トン、東藻琴村農協が四十五トン、女満別農協が二十トンをそれぞれ種イモ用として回収し、倉庫に保管していた。
未検査種イモの譲渡は植物防疫法で禁じられており、農水省は同法違反でカルビーポテトを告発している。ただ同社から試験栽培と説明を受けていた四農協については告発はせず、現在保管している未検査種イモの廃棄処分と再発防止の指導にとどめた。
常呂農協は「二度とこういうことが起きないよう気を付けたい。種イモの処分は早期に検討したい」と話している。カルビーポテトの高原和人専務は「迷惑をかけて申し訳ない。農協や生産者の要望を聞きながら対応を検討したい」と話している。
北海道新聞 2005年7月16日
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