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原油高、県民生活を直撃 車“満タン”注文減

2005年09月14日 02時20分14秒 | 政治・経済
 原油価格の高騰が県内の消費者や産業界を直撃している。レギュラーガソリンの平均店頭価格は今週、1リットル130円台に突入し、秋の行楽シーズンに向け、買い控えの懸念も出てきた。産業面でも影響はガソリン、軽油を使うタクシーや運送業に限らず、クリーニング店や銭湯、総菜店にまで及び始めた。

 ▼給油所
 石油情報センターによると、レギュラーガソリンの県内平均は今週130・6円となり全国平均の130・0円を上回った。競争の激しい市街地などでは辛うじて120円台をキープしているが、「気軽に“満タン”と注文するお客さんが減った」(静岡市内のガソリン店)。石油小売りの田中産商(静岡市)は「来店客数こそ減ってないが、8月の給油量は6、7月より1割強減少した」と打ち明ける。

 ▼銭湯
 銭湯の店主も頭を抱える。今年4月、7年ぶりに料金を10円値上げした組合員が多い県公衆浴場業生活衛生同業組合の小長井正理事長(静岡市)は「本当に困っている。今さら燃料を重油からまきに換えるわけにもいかない」と弱り切った様子だ。

 ▼クリーニング店
 クリーニング業界では燃料の重油が春先に比べ、3割上がったほかプラスチックのハンガーやビニール包装まで1―3割値上がりし、「原油高騰が業界全体を直撃している」(美洗館を展開する静岡市のホワイトウイングス)という。旅館やホテルの寝具を扱う熱海市内のクリーニング店は4月には1カ月7万円だった灯油料金が、8月には11万円まで跳ね上がった。店主(77)は「大手との競争で価格に転嫁できない」と厳しさを口にする。

 ▼総菜店チェーン
 総菜店チェーンの天神屋(静岡市)はプラスチック製容器メーカーの値上げ要請を今年に入り、やむなく受け入れた。薄手の容器を使い対応したが、みそ汁容器の場合は「熱い」「飲みにくい」とクレームがつき、慌てて元に戻したという。米を炊くにもボイラーで灯油、重油を使い、こうした品質維持に必要なコスト高には「手の打ちようがない」と話す。

 ▼遠洋漁業
 漁業への影響はさらに深刻だ。県鰹鮪漁協(焼津市)によると、遠洋マグロ船基地の南アフリカ・ケープタウンでは、A重油が1キロリットルあたり2万円値上がりした。出漁すれば毎日3―4キロリットルを使うだけに、「魚価低迷が続く中、船主にとっては正念場」(同漁協)となっている。

静岡新聞 2005年9月9日

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