若い頃から心底尊敬していた先輩がいる。で、彼は生れつき体に少し障害があった。 こんな話をしてもらったことがある。・・・・・・・・・ 母親は その体を見て 生んだ自分のせいだと苦悩し 心中まで考えた。 自分もこの身と親を恨んだ。 しかし 自分自身は 成長する中で ある哲学書(仏教系)で説かれている事に心引かれ 感動感激した。そう信じるようになった。 それは「生ける者はその誕生の折に その命の傾向性に最も近い物質を集めて肉体を形成していく。 例えば畜生の性根のものは畜生に生まれることになる。 見た目に何らかの醜さや障害があるのは かつて それに相応するような命を 強く宿していたことになる。親のせいでも医者や環境でもない。 自ら作った宿業みたいなも。だから それを治癒したり消滅させたり 何もないように生きていくのは 自分自身の命の中にある 醜い卑しい傾向性を変革していけばいい。その方法を探せればいい。 逆に 見た目どおりの醜さと 同じような心根を持ったままでは 今度生まれ変わってきた時も また同じような姿かたちで 生まれてくることになる。」と いうものだった。・・・・・・・・・・・・・ 人の格好をしていても 品性のない者は 今度は人として生まれないということらしい。 そう云えば、時折り そういう人に出会う。