仙人をめざして

2011年1月新装 
 第1部「パン屋の気持ち」及び 第2部「疾風伝」は 2010年12月26日で閉幕

床屋

2012年04月29日 | インポート

  「呪いの時代」(内田樹 著)を一気に読了。彼(たしか年下なので)の書いたものを読むたびに、ああ 本当の教養というのってこんな中身なのかも、と思う。

 予定どおり朝から絵描さんになり切って、午後は1,000円の床屋、お風呂付でした。  いつの頃からでしょう日帰り温泉施設内の1,000円床屋に通うようになったのは・・・・。温泉がいいからなのか 1,000円という値段だからなのか きっとその二つが手に入ったからでしょう。 調髪してくれるのは壮年のオジサン、ただし夕方まではオバサンもいて二人態勢(夫婦ではないらしい)なのですが、この二人 大きな違いがあります。 オジサンは 丁寧で 首周りなどを簡単に剃ってくれますが、オバサンは簡単すぎて ともかく早いが荒っぽい で剃ってもくれない。   どちらに当たるのかで 出来栄えにも差がつきます。といっても1,000円調髪での差ですから 我慢は出来ますが、今日は オジサンでした。  Bath

 好天気、ゴールデンウイークの道路、混んでました。 高速道でも大きな事故があったようです。 自分がしっかりしていても 事故は起きるということを体験したばかりで、代車のせいもあって このところ出不精気味です。  いいことなのかも、と思っています。  

 いろんな意味で 時代は壊すことを止め創り出すことを本気で進める時になっている、意識もシステムも「贈与」を活性化させることだ・・・と 内田樹は提言しています。 


ひばり

2012年04月28日 | インポート

  孫3歳の誕生日、長女結婚7周年、当方結婚35周年のお祝いにと 川越のイタリアンでコース・ランチ。 ところが、お祝いデザートに乗っかってきたチョコプレートに「3歳おめでとう ひばりちゃん」「祝ご結婚3周年」と描かれてあり、一同唖然。 ひばり? いいえ美空さんではありません、ひまり が正しい。3周年?いいえ初婚で35年経ちました。 頼んだ長女は困惑顔、パテシェの三女はパテシェ魂とやらで 許せねえ と凄む。  まあまあ、当人は 特に気にしてませんからということで この件パスでした。 

 その後、8人で蔵づくりの街並みを散策(猛烈に混雑)し、ついさっき解散しました。それぞれ連休の仕事やお出かけの予定を聴きあったりしながら、そんな中で「お母さん、ちょっとスマートになった?」の次女三女の問う声に 女房はすっかりご満悦でした。  これだけでも、今日のイベントは 100点です。 充分でした。


お食事会

2012年04月28日 | インポート

久しぶりに会社時代の元同僚二人と会食。話はもっぱら、時給800円 週3日勤務のオッサン(私)のことになりました。二人とも本気かどうか、 それは不幸な待遇を受けている  どこの誰だと思ってるんでしょうね、と私を慰めるような口調でした。30余年も前にやった仕事を思い出しながらやるんだからそんなもんよ、もともとは機械屋さんだったとか 米国現地の副社長だったとか そんなモンは何の足しにもならんことだと 退職して製パンの専門学校に子供みたいな子達と一緒に居る時に嫌というほど味わったから 愛想いいだけで鈍いワケの解らんオッサン風が一番 どこにも溶け込みやすいんよ、と笑っておきました。が、話は ついつい 付加価値生産性やIE手法のことになり、おいおい止めとこうぜ となりました。Wain

 働くことの総仕上げを女房とのパン屋開業で成し遂げた後の 再びの会社勤めは いろんな意味でストレスもあります。ただ それは「今の正味の自分」をしっかり覚知していないからかもしれません。背伸びしたり周囲に敬意を求めたがった若い頃とは もうとっくに正味は違うかもしれないのですから。

 今日は これから当家全員集合のランチ会、イタリアンを川越でという企画らしいので、孫の誕生プレゼントや何やらと持って行くことになっています。 


2012年04月26日 | インポート

 三浦しをん「舟を編む」を読み終えました。愛おしい登場人物ばかりで悪人が一人もいないせいもあって爽やかな読後感です。あの東野圭吾にはこれがないんだよな、突如嫌いになったのは此の差でしょう。  この後は内田樹を2冊、飛ばし読みの予定 文芸モノ以外を久しぶりに買ったのでした。     小雨模様の一日。 午前中は絵に没頭、午後は高島平に所用で出かけ、和光市の長女のウチによって孫に顔見せもして帰宅。

 桜の散った後の 木々の色が綺麗です。緑色のグラデーションがもっこり幾重にも重なって見えて 秋の紅葉とはまた違う美しさがあります。00008848_t2

 このところ毎日午前中勤務の女房が 隣で「明日の予定」というものを書き出しています。やるべきこと風 に書いておくのが彼女の習慣で これをやらないとどうも体が動かないし買い物漏れもでるそうです。       明日は 仕事から帰ってきたら、お米 トマトジュース 愛猫の餌を買って、郵便局で冊子郵便出し 支払い、図書館に本返し、車にガソリン入れる という行動予定のようです。メモの最後に やるぞ!と書いてあるのが趣意不明で そういう類のものかいな、と笑ってしまいそうです。

 ゴールデンウイークというものになります。 出品のつもりでやろうと思っていますので たぶん 絵描き三昧になります。                


休日の雑感

2012年04月24日 | Weblog

  詩を書いたり絵を描いたり 彫刻や陶器、写真もそうかもしれない、そういった 自分で何かを表現する作業からは  必ず その人の依って立つ信条や心情 哲学みたいなもの、眼に見えないそんなものが 最後は 結局は、眼に見えるものとして顕れる・・・・という話に もっともだと思っているが、今日読み返した本の中に それらの例として 法華経を学び唱えた者の その素敵な表現作品が 解説されていた。

 先ずは、ここで何度も引用する「芭蕉」、こう言っている。  (俳句を)極めていく末に、その心境は

     「見る処 花にあらずといふ事なし、思ふ処 月にあらずといふ事なし」 であったという。

 一つ一つに慈愛の眼差しを向け、言葉に置き換えていくと こんなにも美しい世界は、眼前に、心にあるではないか。と、、、ほら、何を見ても花に見える。何を想っても月と輝いている。 心が死んでいれば、花すら単なる小固体、風も空気の移動、輝く宝石に気づかず通り過ぎてしまうのだ。と言っているらしい。 美しいものを たくさん見つけながら 今日のドラマは二度とない、と思いながら生きること。こんなに豊かな生き方はないのだと。   

続いて 彼の句 「 古池や 蛙飛び込む 水の音」  からは、今ここに居るという自分と 水の音に表現される 宇宙空間への広がりを法華経の諸法実相という理念が 生み出したものではないのだろうかという。  小林一茶の「痩せ蛙 負けるな一茶これにあり」「我と来て 遊べや親のない雀」には小動物への愛情だけはあっても 人生や人そのものの宇宙大の心情は詠まれていない、そこまでのものではないかという。 

 近松門左衛門も鎌倉仏教の信奉者だと言われ その芸術論や作品に色濃く反映されているし、同じく 宮沢賢治の 「雨ニモマケズ」のデクノバウは 不軽菩薩の行状を意識したのだろうとのべられている。

                                      

  我々凡人には そんな大それた哲理や 気高い信念などは 持ち合わせない、と思ってはいる。が、大それていなくとも気高くなくとも 長い間に積み重ねてきた 性分というか 命の傾向性みたいなものは間違いなくある。 それら眼に見えないモノが 必ず 振る舞いや 絵や詩などの 眼に見えるものに表現されるという。

解っていたようで そのままにしてしまいそうなことなのだが、 だから、生涯 最も大切な 「眼に見えない部分を 磨き続けること」が大切なんだということだろう。 その労作業に 手抜きがあってはならないということなのだろう。


ダメモト

2012年04月21日 | インポート

  今日は所用、地域の防災セミナーの主催者メンバーでしたので 出席して一言話す役でした。ウケないギャグを言って自己嫌悪に陥るといういつものパターンどおり やって来ました。 ところが、ウチに戻るやいなや「絵」にピーンと ヒラメキがあって 今、描き加えてきました。 ダメモト(今日はカタカナ多用)で 再スタートすることになりました。  

 つい さっき、  ゴロゴロしながら すましてオナラをする天才なんて居ませんよ、きっと と 女房が笑いましたが 誰だってしてるんじゃない、吉永小百合以外は 誰だってするんだよ と反論しておきました。 こういう会話で夕どきを迎えることが多いのですが まぁ幸せな家族ということになるのかも知れません。そういえば 愛娘たちに会ったのはいつだったかな などと考えたりしています。                                                                    ナニか食べたいものありますか、と例によって女房が聞きます。言ったモノが出来るわけでもないのに ナニカ と聞きます。ナンでもいいよとこれも決まり文句を返します。         今日はコンナことだけを書いておきました。 Tiisanaouti    


カタマリの苦闘

2012年04月20日 | インポート

 珍しく 落ち込んでいる、というか困ったもんだと嘆いております。 この「才能の塊」と言われて久しい私ですら20号の絵を2枚 一気に満足させようなんて さすがに いや、やはり無理だったようです。  どうしても最初に描き表そうと思ったように描けないのです。何度手を加え 眺めてみても所謂 駄作です。

 ということで 今週はおそらく取り掛からないのだろうと 自分で諦めつつあります。 描き上がっても公募展に出せる代物でもないし、どうしようかと…頭を冷やすことにしました。 それでも まだ自分のことを“才能のカタマリ”と言ってしまうくらいですから 大したものです。“自惚れのカタマリ”だとは気が付かないことも まだまだ元気な証拠でしょうか。

 ともかく、一旦 断念して いつの日にか再挑戦しようと思っています。

Atamayousei もう一点の嘆きは 想定以上の体重増です。 自覚できます、自分はきっと健康優良児的姿なんだろうと。 体重計の数値以上に ズボンに足をとおし終える時に自覚できるものです。    来週からは 少し仕事に戻ります。本気でやるとなると神経戦になる業務ですから 注意しながらしっかりまとめられればいいなと思っています。痩せることでしょう。

 思った様に絵が描けなかったと言いつつ 夕食は 大きめの焼き魚 大根おろし 納豆 お浸し などなど 一気に残さず食べました。 天才夫の落ち込みようも女房は気が付かなかったようでした。   食後に あずきバー・アイスクリームが出てきましたから。  


バームクーヘン

2012年04月16日 | インポート

  桜色の中を 中央道、長野道、信越関越と帰って来ました。 8年ほど前に亡くなった親父の時に あまりにも何も出来なかった次男坊として反省にも似た思いもあり 手術退院後のお袋を激励にと帰省しました。(帰省というのは帰郷と違い、父母を見舞うという意味も含むんだとか) で、ここで 何の他意もなく若干自嘲気味に 「お袋のたたり」について記録(笑い話程度に)しておきます。Lovers

 お袋が体調不良、腸ねん転らしいが要緊急手術で医師いわく高齢でもあり万が一もある、との実家の兄からの連絡を受けたのはちょうど一カ月前でした。 実はこのとき 二日後からは初の夫婦で2泊スケッチ旅行になっていて、急遽キャンセルしました。で、前日キャンセル扱いで費用60%ぺナルテイ。 親の緊急時にお金のことなど口が裂けても言わんのが人としてのマナー、なのに ふと思い浮かんだわが身を嫌悪しつつ そう、一番速くて便利な帰省策はマイカーで即出発することでしたので、車にいろいろ詰め込んだわけです。この「いろいろ」には 万一用の黒い礼服、黒い靴、黒ネクタイ等々 いわゆる万が一用モノ一式。この件 我等夫婦だけの秘密にしておいて片道650キロの深夜ドライブ。手術は成功し ひとまず帰って来て、今回ひと月ぶりに帰省を計画。    出発(深夜)当日 ちょっと昼寝でもしておかんと と思ったものの、好物のバームクーヘンが食べたくなって、ああ これ(アウトレット品で安くて美味い)お袋に持って帰ろう と思い立って 350円袋を3つ、うち1つは私の分にと考え 一人でわざわざ20分も離れたお店に行って、うきうき帰宅中 なんと 80歳近いお爺さんの運転する軽ワゴンに 真横からぶつけられたのです。100%お爺さんの過失、わが愛車の右側は大破、慰謝料貰いたいほどの落ち込み方で 代車を手配して雨の中央道を 溢れそうな涙を押し殺しつつ、ひたすらお袋のもとへ ということでした。 生涯 あそこのバームクーヘン食べるたびに、お袋と 車の衝突音を思い起こすのでしょうか。  92歳になったお袋が ついに親不孝者の次男坊に 「たたり」を、 と思わずにはいられません。(笑)   次回帰省時には もう少し高価なお菓子を用意したいと思っておりますので ご容赦を、おフクロさん。


ナツメ球

2012年04月13日 | インポート

 今朝から異様に首周りが痛い。一旦仕事を休ませてもらって丁度1カ月になるというのに どうしたものかと思う…、もしかして昨日の 絵画三昧のせいか、好きなことをやって体に変調があるようでは困ったものです。軽い飛蚊症状態もそこそこの感じで 1か月間の悠々自適風生活は体重を増やしただけになってしまったようです。

 絵画教室の風景画を6号にスケッチ風に、と 公募展目標の20号の他に 桜の綺麗だったのを描いてみたくて20号をもう1枚、合わせて3枚を同時進行気味に進めています。こんな描き方 いいのかどうかは分かりませんが、ともかく気の向くままにやってみようと思っています。Sc002

 立て続けに切れたナツメ球の交換3ケ所と 桜の木の色はちっとも樹(茶)の色っぽくなくって まるで象の皮膚色(灰色)みたいなのだ、を確認したら 今夜出発のドライブ旅の準備をします。昨日今日と好天気ですが その後は下り坂になるようです。桜の色をしっかり目に焼き付けておかないといけません。    あれこれ忙しくやってるのがいいのかな、と怠け者らしくないことを呟いてみました。

 この前に食べたバームクーヘン、けっこう美味しかったよな、買ってくるか。

 


みんい

2012年04月12日 | Weblog

もうずいぶん以前から「閉塞感」という言葉が使われている。 経済、政治をはじめとする社会全般のことなのだろうが、我々には 雇用・賃金・購買意欲等々ということなどで身近になってくる。  もっと言えば、働こうとする積極的な意欲や、社会や地域に積極的に関わっていこうとする気持ちにも浸透していくということだろうか。 なんとなく不安で 歳をとっていくその先の自身や家族の行く末が見通せない、どこまで楽しんだらいいのか 蓄えなんて言うほどのお金もないのに このままでいいのか、ということになっている。 もちろん全ての人がそういうわけでもなく 文字どおり悠悠自適派もいるに違いない。 今あるお金の殖やし方を考えたりする企画広告があるくらいだから。 オレオレ詐欺だって 数百万円も用意できる爺婆がいるっていう証拠で、当方には考えられないことだ。 

                                

 話が横道に大きく逸れた・・・・、   だから 何かをしないと、といってアジテーションぽく 現行体制を壊すことから始めようという人たちや、待ったなしだとか言ってスピード違反よろしく強引に走ろうとする人達など 色んな人が目立ち始める。 が、おそらく「経済成長」などは もうやって来ないと言われる時代だからこそ、こんな新しいようであって古臭いやり方を変えることを考えてみてはとも思う。                         

選挙で自党の勢力を増やすことが民意の反映だとかいう欺瞞は捨てて、そんなことだけを昼夜考えるだけでなく、 庶民といわれる我々が何をどう感じているのかを 投票という方法でないやり方で しっかりじっくり聴いてみてははどうだろうか。 ここは しっかり時間をかけた方がいい、肌身に直接感じるくらいの方法を考えてもらいたい。    肌身に感じないと 大震災だって東北以外の人達からは そのうち風化する。原発だって再稼働させないと大幅な節電策が必要だという程度なら 節電してみていいんだと思う。 節電や計画停電でなんとかなるんだったら 原発なんか要らない。     どうやったら 真の民意を把握できるのか、その後はどうするのがいいのか と、そのことだけを必死で議論し考えてみればいい。

 いままで 怠けたり嘘を言ったり遊んだりしてきたし教養もないけれど、これからは ちょっと我慢して ちょっと苦労してみるから 将来はなんとかそこそこ楽しく過ごしたい、という人に 手を差し出し 安心して下さいな という社会がいい。  大卒が巷に溢れ、質の悪いテレビ番組が横行したり等という中で、実体の無いグローバル化を叫ぶ経営者や 実は保身しかない政治家や 主義主張を持たぬメデイア。  結句、庶民と呼ばれぬ 庶民でない人達が作り出しているのが「閉塞感」ではないか。

 全局の全テレビ番組で一斉に「政局や保身政治家や目立ちたがり屋についての報道は、ちっとも意味がありませんので 今後は報道しません ので、悪しからず。ははは」と やってくれればいい、と本気で思う。