仙人をめざして

2011年1月新装 
 第1部「パン屋の気持ち」及び 第2部「疾風伝」は 2010年12月26日で閉幕

師走・12月の企画

2005年11月29日 | インポート
 2週間書き込めずに過ぎ去った。  いつになく販売苦戦で ちょっと悶々と・・・。
それでも「師走」。 今週は先週に続き“3連休”させていただき、12月の準備など。
 クリスマスはなんといっても「シュト-レン」だ。  ドイツ伝統の菓子パン、昨年は 40数個が売れた。
どこのお店でも 12月になると 並び始める。 有名店だと 1つ 2,000円以上もする。
使われる具材は 多種多彩で、ドライフル-ツは 半年くらい前から漬け込まれている。
当店の12月の目玉にしたい、そうなって欲しいし、自信はあるのだけれど・・・・。
 と、ポイントカ-ドを導入したい。  200円お買い上げごとにスタンプ1つで 1ポイント。これが30ポイント、即ち押印欄が全て埋まると「400円」の金券扱いできる。楽しみに買い物してもらえればいいな、と思っている。sleep

ところで、今年は いつまで営業していくかということ。で、29日までにしようと思う。30日から正月休みだ。
 26、27日が定休曜日なので  28、29日には 「ハ-ド系・食パン類だけ製造・販売」企画にしようと思っている。
菓子パン、調理パンは ありません---ということで、どうだろうかと。
 それにしてもますます 月日の経つのが速く感じられる。 充実した時間であったかどうか、振り返る正月休みは 直ぐそこに来ている。


親父

2005年11月15日 | Weblog
 この季節、いわゆる「喪中葉書」が届く。 
殆どが80歳を越えた父親によるものだ。 昨年は当方からも出した。90歳の親父は 一番大事な最後の数年を文字通り所願満足で過ごしたと思う。只、辛かったろうと思うのは 最後に病院で2ヶ月ほどを送った事だろう。それにしても 看護士たちの“老人をまるで子供のように扱う”様子に驚き、腹が立った。 プライド高く ちょっと気難しい親父には これは大変なショックだったろう。それでも 最後は酸素吸入器で口をふさがれ 喋ることも面倒になってからは 目で相槌を打つようになっていた。 親父が 最高に懐かしく、 もっと一緒に居たかったと思う。
もっと 親孝行したかった。  申し訳なさと 感謝の気持ちでいっぱいだ。
 今度生まれ変わっても 親父に出会いたいと思う。親父でいてもらいたいと。
そういう父親にもなりたい。 愛娘達にとって そういう父親に。 親父の訃報を聞いてから一年余 涙を流した記憶は無い。が、自然の摂理を受け入れたように見せかけているだけで、本当は 泣いている。 

パン好きは美人

2005年11月15日 | インポート
 生後数ヶ月から 2、3歳くらいまでの赤ん坊と一緒に来店される方が増えてきたように思う。 このお母さん方はもちろん 20歳代から30歳前後のようで 若いなあ~と 感じながら、なんて可愛いん(奥様)だろうと思う。  どういったパンを選ばれているのかは解らないのだが、パン好きの家庭になってもらいたいと願っている。 onna
 一方、私と同世代か もう少し上になると思われるご夫婦でいらっしゃる方も少ないけれど 数組ある。  パンが特に好きでもなければ 奥様と一緒にお店に入っては来ないだろうから こういうようにお二人で選んでいらっしゃるのは パン好きの家庭だろうと思う。 この奥様方も皆さん美人である。  当店のお客様が皆さん美人である、のか・・・パン好きには美人が多いのか どちらかだが、このような 夫婦、親子での パン屋さんでの買い物って 本当に微笑ましい。   ただ、残念ながら パンを作るオヤジは 決して美男とは限らない・・・・というのも事実だ。


太った・・・・。

2005年11月15日 | インポート
 このところ、何人かに「太った?でしょう。」と言われた。  開店当初の体重は 確かに激減したが、今は・・・・、
実は かってない体重になっている。  スラックスも 買い換えたほどで 体全体が 「丸々」し始めたようだ。
 睡眠時間も短く 朝昼は しっかり食事もとれないのに 「何で、太るんや。」と いささか迷惑に思う。
パン屋や、菓子屋さんはみんな太るのか、と振り返ってみたが どうも そうでもない。  近隣のパン屋さんの数人は皆さん やや痩せ型体形で、この 「太目」は職業によるものではない。  で、生活をよく見直してみると、先ず 運動不足である。 狭い厨房に立ち続けてはいるが 歩きまわってはいない。夜遅めの夕食を しっかり食べている。と、売れ残ったパンを 食べることもある。 (ここでも 売れ残りは心身ともに良くない影響を与えている)   先日所用で 本当に久しぶりに ス-ツを着た。 ちょっと、窮屈になった上着、仕立て直しが必要になったズボン。 Image7
ポッコリ突き出てしまったお腹を 何とかしたいと思うのだが、一方で「まあ、しょうがないさ。」と 思う気持ちもある。
売れ残りのパンは食べ続けるだろうし、大好物のアイスクリ-ムは 仕事の後には最高だから。 「パン屋のオヤジは太る」のが、正常だろう、とも思いはじめている。  


死ぬということ

2005年11月08日 | Weblog
 僕には他の人より多い『死との関わり』があると思っている。会社員時代、同じ職場で最も仲のよかった同僚を 二人とも自殺で失った。二度にわたる長期の入院体験があるが、一度目に「死んでしまおう」と思ったことがあり、二度めは 死の瀬戸際を漕ぎ渡る夢をみた。優秀な同僚を 失くした事で、働き方への考えが変わったように思う。本当に死にかけ そして還ってきた事で、「やりたいことは全部やる」生き方を胸中に収めた。 少々辛くても 自殺した二人に羨ましがられ、また 死にかけた自分に贅沢だと言われてみたい。そういう気持ち、そういった「死ぬということ」への怖れが自分を突き動かしているように感じることがある。 だから 丁寧に、時には激しく愛しい 日々でありたい。 

生まれ変わったら

2005年11月08日 | Weblog
 もう一度 出逢って、暮らしたいのは
女房でも まして 行きずりの美女ではなくて、
我が親と 我が子供達。
 女房もきっとそう言うだろう。
お互いが嫌でも飽きた訳でもないし、
相思相愛で一緒になったのも確かだし、
今だって愛情はある。が、
もう一度夫婦に とは思わない。
 既に亡くなった親父、年老いた母、
我が愛する三人の娘達。
この五人とは もう一度 暮らしてみたい。
もっと、ゆっくり生きてみたい、と 思う。
 女房には 一緒に生きてきたという感謝の気持ちを
最大限のもので 何かで 表わし贈りたいと思う。
ただ、苦労をさせずに もう一度一緒に生きてみたいのは
何故か両親と子供達。
 どうしてだか解らないが、そう思う。

「味」で負けたらあかん

2005年11月07日 | インポート
実は先月にも 隣町のポエット・ファンと仰る方(若いご婦人と推察)から メ-ルでご意見と激励が届いています。  僕の お店の雰囲気(BGM、デコレ)作りについても 書いてくださった。   先日の  プーmama さんや この滑川町のE.Nさん達の声援を受けているからには ス-パ-のパン屋さんなんかには負けられません。  只、この勝負 相当厳しい。 先ず「焼きたて」という点では成型冷凍されたモノを 一日に何度も焼くだけで出せるス-パ-にはかなわない。  品数や新商品の導入も成型冷凍されたモノを レシピどうり焼いていくだけのス-パ-には負ける。 パンの日持ちやミテクレも 多様な添加物を生かすス-パ-には 勝てない。  結局は いつ食べても『美味しい』と言ってもらえる ここだけのパンを作り続けるしかない。 004
 材料を選び過ぎたこともあって これ以上安くは出来そうに無い。  だったら『味で負けたらあかん』と 言い続ける事だろう。   プ-mamaさんや E.Nさんの 笑顔を 見たい為に 作っていこうとも思うんです。    『古代蓮物語』のお湯に浸かりながら そう決意した。   


パンの大きさ?

2005年11月07日 | インポート
同じパンなのに 昨日とは大きさが違うような・・・・、って思われたことありませんか。 僕のお店に限らず(いや当店だけかな)。   おそらく2つの原因が考えられます。 1つは、そもそも生地のサイズ・大きさが違うか 中に詰め込んだ具の量が違う。  もう1つは、最終発酵のとり方(発酵時間・・・)が違う。 これらの理由で 異なった大きさになります。 角型食パンで 角(稜)が尖ったようになってたり やや丸みを帯びていたりするのは 2つ目の理由でしょう。  発酵時間を長くとれば 焼きあがりも大きくなりますから 意識的に そうしているお店や パンの種類もあります。 baker_s
先の記事に コメントを頂きました。 早速のラブレタ-・・・・というところです。  クロワッサンと フランスパンについてのご指摘です。  この両方とも 作る数(売れる数も)は少ないのですが、僕自身が一番気にしていた商品なので かなりショック!!でしたが、ますます精進しなくては、と思い直しました。  実はそこでの「クロワッサン」の大きさについては、ハッとしました。 このところ一段と小さくなっているのに なんとなく大切な問題視していなかったと・・・。 原因は 上述の 特に二つ目と思います。  夏なら室温で充分発酵させられたのですが、こんなに涼しくなったのだから室温では無理なはず。それをそのままにしていたからでしょう。いかんいかん。  さっそく醗酵器を使うようにしましが、もう少し大きい方がいいのだろうと思いますので 生地サイズを検討してみます。 で、「フランスパン」のほうは・・・、ちょっと勉強します。粉は ごく標準的な 多くのパン屋さんで使われているものです。  某ス-パ-の パン屋さんには負けたらいかんものね。   誰からも指摘されないと そのままになってしまうかも知れない、そして 大切な ポエット・ファンを裏切ってしまいかねない ちょっとした一言。  『パンの大きさ』だけでも 季節の変わり目に 僕がもっと注意しなくてはならないことを 顕在化させてくれる。    有り難いコメントを頂きました。  一気に改善できないこともありますが、ともかく 大切な恋人からのラブレタ-でした。


気になる人

2005年11月01日 | インポート
ほんの何人かの方は お気づきになられたようですが、先日「愛しい ヒ-坊が 未だ来てくれない。」と書いたら、翌日は大変な売れ残りが発生。その関連性はないと言うものの なんとなく気まずくなったので、ここから削除した。  「ヒ-坊」なんているのかいないのか・・・・、取敢えず内緒?ということで。  momiji1
 オ-プンキッチンになっているので、厨房からもレジ周りはよく見えるし 話し声もかすかに聞こえることがある。(というより、外の風景もよく見える)  ほとんど毎日いらっしゃる方、定期的なのだろう週に一度同じ曜日にいらっしゃる方、時々いらっしゃって 驚くほど買っていかれる方…等など、少しづつ顔も覚えられるようになった。  こんな中で 気になるのは、当初「美味しいね。」って仰ってたのに、突然 全くいらっしゃらなくなった方達。 開業当時からのお馴染みの方もいれば 「こんなところにパン屋さんがあったんだ、いつ開店したの?」って仰る新しいお客様もうらっしゃる。  で、全くいらっしゃらなくなるには きっと「理由」があるはずで、それが気になる。 『飽きてしまった』のか『気に障ったことがあった』とか『もっといいお店を見つけた』なのだろうか、って考え込むことになる。    メ-ルでも 直接でも「xxxxxxが 気に入らないぞ。」って言われれば 反省材料にもなるが、突然黙って 離れていかれると これは≪辛い≫。  恋人にだって こういう別れ方では 泣くに泣けない。(まあ、こういう考えも 当方の一方的な思いで、余計なお世話になるかも知れないのだけれど)  【クレ-ムは ラブレタ-だと思っています】という姿勢で あり続けたいと思う。       ああ、そういえば、「恋人に 食べてもらうつもりで つくりなさい。」というのは、 ビゴさんの一番弟子、藤森二郎先生の言葉だ。