三菱ジープ互助会

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4DR50、4DR51エンジン用ラジエターホース新作プロジェクト その⑦ 4DR1エンジンについての追加情報

2019-11-23 08:06:53 | 日記
某歴史資料によると、当時キャンターの生産は、川崎工場から岡山県の水島工場に移管されたが、エンジンの開発・生産は引き続き川崎自動車製作所が担当。そのキャンターが1968年7月にT90系としてフルモデルチェンジし、その際に搭載されたエンジンが新開発の2400cc4DR1エンジンでありました。同エンジンは、4DQ1型の釣鐘型渦流室式燃焼室を踏襲し、またヘッドガスケットのシリンダーボア回りや燃焼室口金部に特殊技術で銅線を挿入し、耐熱合金のグロメットで包んだ方式を引き継ぎました。その一方で、クランクシャフトは3ベアリングから5ベアリングに変更し、吸排気系を2ポートから独立式に変更。また燃料噴射ポンプは、機械式最高最低回転制御式RU形で、ガバナフライウエイトの駆動軸がカム軸になく、ギアにより約2倍の回転速度に増幅される新方式が採用されました。
 続いて、1970年7月にT96型キャンターシリーズが発売され、ここで4DR1型エンジンをボア・ストロークアップさせ2700ccとした4DR5型エンジンが搭載されたものです。
民間向け三菱ジープには、4DR1エンジンは搭載されず、1970年にKE31型から4DR5型に変更されております。

 《4DP1,4DQ1で採用された釣鐘式渦流燃焼室の図》
 

明日は、岩上さんから頂戴した1974年5月版J24Aのパーツリストと秋津さんから頂戴した1984年11月版の同シャシーパーツリストから、ラジエター本体とホースを比較してみたいと思います。なお、新事実として1970年頃の民間向けJ54のラジエターホースの部品番号と、1974年頃の自衛隊向けJ24Aのラジエターホースの部品番号が同じであることを確認しました。同様に1970年頃の民間向けラジエターアッシーと1974年頃の自衛隊向けラジエターアッシーの部品番号が同じかも確認してみたいと思います。

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