無銭業務日誌 - JA6MXU -

No moneyのHamの業務日誌
無線関係の内容が主です。

ATAS-120A のマニュアルコントローラー

2024-06-28 11:54:00 | アンテナ
 ActiveTuningAntennaSystem -120A

 ATAS-120A を八重洲無線の対応機種以外でも使える様に手動式のコントローラーを制作した。

 アンテナの制御信号はDC11V, 8Vでアップ・ダウンができる様で、3端子レギュレーターの7812と7808を使った。7812は12Vですが出力側にダイオードを入れるので11.5V位になるので大丈夫でしょう。
 部品は殆どが手持ちのもので済ませた。購入したのはプッシュスイッチ、LED、3端子レギュレーター7812。
 できるだけ出費を抑えるためにケースは手持ちのアルミ板で作ることにした。

回路図
 ネットで見たものを参考にして



ケース作り
 1mm厚のアルミ板から作った


 切断、折り曲げ箇所を油性ペンで書く


 切断はカッターナイフで簡単だが、切れ込み部分はクリッパーで切った


 万力で挟んで曲げる


 折り曲げの順番を考えておかないと苦労する。(加工精度は極めて低い)
 アクリル板のカバーを被せるつもりですが、その固定用のビス穴にタップを切る事が出来るのか? 厚み1㎜ではネジ切出来ないので、小さめの穴にポンチを強めに叩いてクレーター状にした。これでタッピングビスが引っかかるハズ。

 カバーを作ろうとしてアクリル板を曲げようとしたらパチンと音がして割れて失敗😔

出来上がり





 制御用の電圧は UP 11.75V, DOWN 7.76V が出てます。





ATAS-120Aを駆動
 実際にアンテナを駆動してみた。
 コントローラーに加える電圧を12.3V以下にするとDOWNは問題無しだが、UPでは意に反して下がりました。
12.3V以上では問題なく動作する)

 (注)3端子レギュレーターは入力電圧が出力電圧より高くないといけない。+2.0〜2.5Vが推奨?だと入力電圧は14V以上となるが、12Vチョイの電圧で動作するので気にしないことにする。

 所有している小さなポータブルバッテリーは12Vしか出ないので昇圧器を使わないといけない様です。
 駆動中の電流は…


 UPの時の電流は0.28Aほど


 DOWNの時の電流は0.26Aほど

 モータードライブの上限/下限の検知は電流値で判断する。
 上限/下限では電流値が大きくなるで電流計が必至。コントローラーに電流計を内蔵すれば良かった🙁


↑上限

↑下限
 上限/下限で0.6A位の電流値

コントローラーの使い方
 ①パワーを落としてCWモードなどで送信し、トランシーバー内蔵のSWRメーターを見ながらUP/DOWNして調整する。

 ②TRX(トランシーバー)側にアンテナアナライザーを接続してSWRが最小になる様にUP/DOWNで調整する。

 ②はトランシーバーとアンテナアナライザーを繋ぎ換えが必要だが、不要な電波を出さないのでこちらが -_-b かな。

 ATAS-120A対応のトランシーバーはFT-857DMを所有してるが、このコントローラーを使えば他のトランシーバーとATAS-120Aの組み合わせで使えるので使用できる場面が広がった。

以上
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短縮 EFHW アンテナ

2024-02-13 16:42:00 | アンテナ

 エレメント長20mのEFHWは展開できる場所が少ないので短縮版を作ってみることにした。

 参考にしたのはコチラ↓

K1RF’s presentation on End Fed Half Wave Antennas | Greater Norwalk Amateur Radio Club, Inc.

  この 40, 20, 15, 10m の短い方を検討してみる。エレメント長とインダクターを MMANA-GAL に実際の展開方法で入力し最適化してみた。

給電点~インダクターは 10.202m(K1RFは 10.1m)、インダクターから先は 1.91m(K1RFは1.85m)となった。

このデータをもとに作ってみることにした。

 UNUN は 1:49ではなく1:64の方が良いようなシミュレーションだったけど取り敢えずは1:49のUNUNでやってみる。

インダクターは インダクタンスの計算

から VE22(外形26mm)に1mm の UEW を57回ほど巻くと良いようです。

 そこでUEWを長め?に切って、クルクルと巻いてみました。LCメーターでインダクタンスを測定…57回では足らない。



 57+2=59回で32.3μHとなったが、あらかじめ長めに切ったUEW線材が足りなくなったので妥協します。

 エレメントを破損した時に簡単に交換できるようにギボシ端子をつけるつもりだったが、コイル両端の線の長さが短すぎ。

 そこでエーモンのコネクター#4916を使ってみた。





 このコネクターは線材の被覆の上からツメを導体に噛ませる様になっていて0.5sqまで使えるように書いてあります。UEWの単線で噛ませられるか試したら上手くいったので、コイルの両端にコネクターを付けた。
 0.5sqの線を必要な長さに切り、コネクターを差し込んだら、太すぎて差し込めなかった。( ;  ; )被覆が厚いのか?
 コイル側にはコネクターを付けているので何とかせんといけん!ということでコネクターのツメのある部分に入るところの被覆を剥いでコネクターに差し込んだ。
 コネクターに引っ張り力が直接かからないようにしておけば良いでしょう。


 大丈夫みたいです。良かった!☺️

 コイルの保護、防水はコイルサイズの熱収縮チューブが無かったので物干し竿用のチューブを被せておいた。このチューブは熱湯で収縮させる様になっている。熱湯はまずいのでヘアードライヤーで収縮させることにした。

 熱収縮チューブとは収縮の様子が違う。シワがあちらこちらにできてダメかな?と思っていたが時間をかけて温めていたら全体に上手く収縮させる事ができた。



 昨年(2023年)作って放置したままになっていたのを本日、家庭菜園で展開してみた。



 立木の枝に引っ掛けてV字に展開。給電点とエレメント先端は地上から1メートルくらいの高さ。




 短縮コイルの先のエレメントを10cm弱短くして7,020kHzでSWR1.7程度。



 14MHzでは共振点がバンドエッジの高い方にありSWRは高め(チューナーで可)、21MHzはバンド外でダメ、28MHzは大丈夫だった。

 エレメントの両端をもっと高くしてやるとSWRは下がるはず。一応使えることが確認できた。

 1:64のUNUNを作っておこうかな。


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1:1バラン

2023-12-20 10:27:00 | アンテナ
 大進無線QRP用小型軽量50Ω1:1バランの作り方 3D無線クラブを参考にして手持ちの材料で強制バランを使ってみた。

【材料】
  ・FT114-#43
  ・1.5D-2V
  ・1.3φポリウレン線
 50ΩのダミーをつけてNanoVNAで測定してみると60MHzまでSWRが 1.1程度と良い結果だった。
 メーカー製のバランをNanoVNAで策定してみたのがコチラ


 1.7〜30MHzでSWR1.2〜1.3。

 意外に良い結果だったのでケースに入れてみよう。

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MFJ-902マニアルチューナーの接触不良

2023-11-22 10:46:20 | アンテナ
 古いMFJ-902マニュアルチューナーを使って9mほどのエレメントを7MHzに同調させる。

 バッチリ!SWRは下がり、飛ばないかもしれないがオンエアーできる状態。ところがチューナー背面のバイパススイッチを触ると同調が取れていない状態になった。

 スイッチを上下に何度か動かしてやると、良くなることもあるが不安定である。
 スイッチの導通をテスターでみると下側(TUNE)での導通が不安定のようだ。アンテナ側の接触が良いのに無線機側が悪い。また、その逆の場合もある。



 スイッチの分解は面倒くさいし、バラしたら多分元に戻せない。安易な方法はシューとスプレーだけど、それはやりたくない。
 やるとすればバイパス回路をバイパスしてしまうこと。スイッチの下側接点と真ん中の接点をアンテナ側、無線機側ともに短絡してやるだけである。
 そんな事を考えていたら、チューナーの背面のスイッチのところにバネ板のような構造に気がついた。



 このバネ状のものをBYPASS, TUNE 側ともマイナスドライバーでチョイと押し込んでやったら、接触不良は改善された。
 今のところ、スイッチを上下しても接触不良は起きなくなった。バネで接点を押し込んでいる構造なのかな?




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受信用ループアンテナ

2023-11-18 16:26:00 | アンテナ
 ダイソーの組み立て式フラフープの中に同軸ケーブルを入れたループアンテナを作りました。ネットに多くの情報が出ているので、それを真似ただけです。

 同軸ケーブルは贅沢にフジクラの10DFB LITE を使いました。高いケーブルをわざわざ買ったわけではなく、V/UHFのGPアンテナに使った残りが4mちょいあったので使いました。

 今回購入したものはダイソーで組み立て式フラフープを2個とホームセンターナフコで丸型ボックス1個です。

 大進無線 3D無線クラブの資料を参考にさせていただきました。
 この同軸ケーブルのアンテナをフラフープの中に入れてしまうことにしました。

 ダイソーの組み立て式フラフープは8ブロックで構成されていて直径60cmほどになりますが、4ブロック追加して直径100cmほどにしました。安いので助かります☺️




 フラフープに同軸ケーブルを通すためにカッターナイフで先っぽを切ります。

 簡単に切れます。指を切らない様に注意しながら慎重に!

 同軸ケーブル10DFB LITEを通してみるとちょうど良いサイズです。

 スパッと12個切り終えたら、同軸ケーブルをフラフープのパーツを一つずつ通し、全部(12個)が通ったら同軸ケーブルをカットし給電部を作ります。

 給電部はホームセンターでたまたま見つけた未来工業の露出型丸型ボックスPVM16と言う電設資材を使いました。フラフープの外径を測っておいて、ホームセンターをのぞいたら良さそうなものを見つけました。ホームセンターに切り売りのために置いてある定規を使って内径を測ってこのタイプを買いました。
 同軸M型のレセプタクルと3Pのトグルスイッチ用の穴開け加工して、それぞれを取り付けます。トグルスイッチを付けた訳はこの後に。




 中波用のマッチング回路を組み込みましたが、スルーできる様にスイッチを入れてみました。



 完成です。結構大きなアンテナになりましたが同軸ケーブルが10DFB LITEなので、大きい割に軽いです。

 さて、性能は?窓際に立てかけて…

 SDRplay社のRSP1Aに繋いで、SDRunoを使って中波を聴いてみた。SDRでは、今まではハム用のHF帯アンテナ(330v)だったので中波の受信は厳しかったが、このループアンテナはちゃんと聞こえます。

 中波用の外部アンテナ入力のない無線機で試してみました。
 アンテナと無線機(ラジオ)をカップリングする方法はコチラJP3DGTさんの
を参考にさせていただきました。

 フェライトバーにエナメル線をグルグル巻いてタカチのケースに入れ、BNCのレセプタクルに接続します。フェライトバーは両面テープで固定しました。このフェライトで側を無線機(ラジオ)側に近づけてカップリングします。す


 これを所有するハンディ機の中では中波帯の受信が一番良いDJ-G7でNHK福岡を受信して確認してみました。

 まずはDJ-G7単体での写真は


 BUSYの表示のみです。

 次にDJ-G7にカップラーを近づけると


 Sがビーンと右に伸びて表示。ループアンテナの効果があることがわかりました。

 携帯ラジオ D-808は中波の外物アンテナ端子はありませんが、中波の感度が非常に良いラジオです。これも上と同じことをしてみました。612kHzのNHKは強すぎるので540kHzを受信しました。

 D-808単体では

 シグナル強度36dBμ / SN比 6dB

 次にカップラーを近づけると

 シグナル強度44dBμ / SN比 9dB
 ループアンテナの効果はある様です。

 最後に D-808のFM放送で確認してみました。FM放送はロッドアンテナで受信してきるので、ロッドアンテナを縮めて比較してみました。

 D-808単体で


 シグナル強度12dBμ / SN比 0dB

 次にカップラーをロッドアンテナに近づけて

 シグナル強度20dBμ / SN比 3dB
と言う結果でした。

 中波用のマッチング回路ですが、これをスルーしてSDRで中波を受信すると混信が激しいです。SDRで中波を受信する時にはマッチング回路を使って受信しています。

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