前回、ACラインフィルターを使ったノイズ対策をしましたが、7MHzでは良かったものの、1.9MHzや3.5MHzではノイズが取りきれず、そのまま運用するには厳しい状態ですので、対策の第2弾として以下のように見直しをしました。
・ACラインフィルターの見直し
1回目ではTDK社から出ているZAG2220というフィルターを使いましたが、ノーマルモードのノイズはかなり抑えてくれるものの、コモンモードノイズの減衰がいまいちでしたので、新たにRSHN2016というフィルターを購入しました。
以下に特性を比較してみます。
(減衰量)
1.9MHz ノーマルモード80dB コモンモード35dB
3.5MHz ノーマルモード75dB コモンモード35dB
7MHz ノーマルモード70dB コモンモード35dB
(減衰量)
1.9MHz ノーマルモード85dB コモンモード90dB
3.5MHz ノーマルモード80dB コモンモード85dB
7MHz ノーマルモード90dB コモンモード80dB
ノーマルモードは両方ともほぼ、同じレベルでノイズを抑制するようです。
強いて言えば、RSHN2016のほうが7MHzの減衰量が20dB程度多く、ノーマルモードのノイズの抑制という点では多少、差が出るかもしれません。
しかし、コモンモードノイズについては両者で大きな違いがあります。
ZAC2220は減衰量35dBであるのに対し、RSHN2016は80dB以上の減衰量があります。
特に、低い周波数の減衰量が大きく、ローバンドを運用する場合は明らかにノイズの量が違うのではないか、ということが数値から読み取れます。
※減衰量のデータは以下のURLにあるPDFファイルより引用しました。
http://www.tdk-lambda.co.jp/products/sps/catalog/jp/jtl_rshn.pdf
http://www.tdk-lambda.co.jp/products/sps/catalog/tdk/old/nf_old/zag-11s_j.pdf
・コモンモードフィルターを追加
大きめのクランプコアを使って作ったコモンモードフィルタをACラインフィルターの後ろに追加しました。
減衰量はフェライトコアを使ったものよりは少ないかもしれませんが、ACラインフィルターでは取りきれなかったノイズを除去できる可能性があるため、クランプコアを5個使って作ってみました。
第2弾のフィルターは以下のようになりました。
ホームセンターで購入したタッパーに入れてみました。
完全防水ではありませんが、雨天時等は発電機に傘をさせば問題はないでしょう。
発電機はアンテナから約10m程離した場所に置き、ノイズのテストをしてみました。
アンテナは7MHzフルサイズのダイポールと7MHzのホービルホイップ(HF40CL)の水平系と垂直系の2系統を準備しました。
リグはいつも移動運用で使っているアイコムのIC-706MKⅡGMを使いました。
普段運用することの多いHFローバンドを中心に、参考としてAMラジオ放送のデータもとってみました。
それでは、試験結果です。
1.9~7MHzまで各モードでノイズの影響は全くありませんでした。
低い周波数の減衰特性が優れているフィルターですので、思っていたよりもいい結果が出ました。
AM放送についてもかなりノイズを抑えてくれています。
954KHzのTBSラジオはホイップアンテナではノイズが取りきれず、放送の聴取が難しい状態でありましたが、アマチュアバンドにはほとんど影響がないことが幸いでした。
ただ、垂直系のアンテナのほうがノイズの影響を受けやすい傾向はありますので、釣竿アンテナ等を使う時には注意が必要かもしれないですね。
また、発電機をアンテナの直下において受信をしたところ、ノイズの状態は10m離した状態と変わりませんでした。
参考までに10~50MHzの受信もしましたが、ノイズは感じられず、HFローバンドからUHF帯まで使えるめどが立ちました。
今回の試験では、点火プラグから発生するイグニッションノイズが出る場合がありましたが、インバーターからのノイズは感じませんでした。
プラグコードのシールドをすれば多分、完璧な対策になると思うのですが、実用的には問題がなさそうですので、当面はこの状態で使ってみようと思います。
このノイズフィルターは、eu9i以外の発電機でもノイズの抑制が期待できると考えています。
今回私の試したみたACラインフィルターとコモンモードフィルターを使った方法はノイズの抑制効果はかなり高く、ノイズフィルターのオプションがないヤマハの発電機や他社のインバーター発電機を使う場合にも活用できると思います。
インバーター発電機のノイズでお困りの方がおられましたら、ぜひ「ACラインフィルターとコモンモードフィルター」を使ったノイズ対策をお試しください。
・ACラインフィルターの見直し
1回目ではTDK社から出ているZAG2220というフィルターを使いましたが、ノーマルモードのノイズはかなり抑えてくれるものの、コモンモードノイズの減衰がいまいちでしたので、新たにRSHN2016というフィルターを購入しました。
以下に特性を比較してみます。
(減衰量)
1.9MHz ノーマルモード80dB コモンモード35dB
3.5MHz ノーマルモード75dB コモンモード35dB
7MHz ノーマルモード70dB コモンモード35dB
(減衰量)
1.9MHz ノーマルモード85dB コモンモード90dB
3.5MHz ノーマルモード80dB コモンモード85dB
7MHz ノーマルモード90dB コモンモード80dB
ノーマルモードは両方ともほぼ、同じレベルでノイズを抑制するようです。
強いて言えば、RSHN2016のほうが7MHzの減衰量が20dB程度多く、ノーマルモードのノイズの抑制という点では多少、差が出るかもしれません。
しかし、コモンモードノイズについては両者で大きな違いがあります。
ZAC2220は減衰量35dBであるのに対し、RSHN2016は80dB以上の減衰量があります。
特に、低い周波数の減衰量が大きく、ローバンドを運用する場合は明らかにノイズの量が違うのではないか、ということが数値から読み取れます。
※減衰量のデータは以下のURLにあるPDFファイルより引用しました。
http://www.tdk-lambda.co.jp/products/sps/catalog/jp/jtl_rshn.pdf
http://www.tdk-lambda.co.jp/products/sps/catalog/tdk/old/nf_old/zag-11s_j.pdf
・コモンモードフィルターを追加
大きめのクランプコアを使って作ったコモンモードフィルタをACラインフィルターの後ろに追加しました。
減衰量はフェライトコアを使ったものよりは少ないかもしれませんが、ACラインフィルターでは取りきれなかったノイズを除去できる可能性があるため、クランプコアを5個使って作ってみました。
第2弾のフィルターは以下のようになりました。
ホームセンターで購入したタッパーに入れてみました。
完全防水ではありませんが、雨天時等は発電機に傘をさせば問題はないでしょう。
発電機はアンテナから約10m程離した場所に置き、ノイズのテストをしてみました。
アンテナは7MHzフルサイズのダイポールと7MHzのホービルホイップ(HF40CL)の水平系と垂直系の2系統を準備しました。
リグはいつも移動運用で使っているアイコムのIC-706MKⅡGMを使いました。
普段運用することの多いHFローバンドを中心に、参考としてAMラジオ放送のデータもとってみました。
それでは、試験結果です。
1.9~7MHzまで各モードでノイズの影響は全くありませんでした。
低い周波数の減衰特性が優れているフィルターですので、思っていたよりもいい結果が出ました。
AM放送についてもかなりノイズを抑えてくれています。
954KHzのTBSラジオはホイップアンテナではノイズが取りきれず、放送の聴取が難しい状態でありましたが、アマチュアバンドにはほとんど影響がないことが幸いでした。
ただ、垂直系のアンテナのほうがノイズの影響を受けやすい傾向はありますので、釣竿アンテナ等を使う時には注意が必要かもしれないですね。
また、発電機をアンテナの直下において受信をしたところ、ノイズの状態は10m離した状態と変わりませんでした。
参考までに10~50MHzの受信もしましたが、ノイズは感じられず、HFローバンドからUHF帯まで使えるめどが立ちました。
今回の試験では、点火プラグから発生するイグニッションノイズが出る場合がありましたが、インバーターからのノイズは感じませんでした。
プラグコードのシールドをすれば多分、完璧な対策になると思うのですが、実用的には問題がなさそうですので、当面はこの状態で使ってみようと思います。
このノイズフィルターは、eu9i以外の発電機でもノイズの抑制が期待できると考えています。
今回私の試したみたACラインフィルターとコモンモードフィルターを使った方法はノイズの抑制効果はかなり高く、ノイズフィルターのオプションがないヤマハの発電機や他社のインバーター発電機を使う場合にも活用できると思います。
インバーター発電機のノイズでお困りの方がおられましたら、ぜひ「ACラインフィルターとコモンモードフィルター」を使ったノイズ対策をお試しください。