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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

「今日よりや書付消さん笠の露」 芭蕉

秋晴れが続いています。(^。^)

ついこの間まで夏日という印象でしたが、季節の移り変わりは早いですね。(^-^)

若い頃、アメリカ南部、メキシコ国境に近い街「サンディエゴ」を訪ねたことがありますが、現地は年間降水量が極端に少なく、いわば年中快晴のお天気。☀️🌈

現地で暮らす日本人通訳の婦人は、「日本の四季が懐かしい。年中晴れてると、気が緩んで忘れっぽくなるわ。」と溢していました。m(__)m

そういう意味でも、我が国の四季の変化には感謝しないといけませんね。( ; _ ; )/~~~

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

さて、「奥の細道」より、今日の一句。

「今日よりや書付消さん笠の露」 芭蕉

(解説)
この句に出てくる「書付」とは、笠に書いた「同行二人」の文字のことです。
芭蕉は旅の初めに、笠の裏に「乾坤無住、同行二人(けんこんむじゅう、どうぎょうににん)」と書きました。「乾坤無住、同行二人」とは、「天地の間にとどまるところはなく、仏と自分が一体となって旅をする」という意味です。
本来、「同行二人」は仏と自分の意味ですが、ここでは自分(芭蕉)と曾良に置き換えて表しています。また、「露」は「涙」を暗示しており、芭蕉が曾良との別れを悲しんで詠んだ句です。

(句意)
ずっと旅を続けてきた曾良とはここで別れ、これからは一人道を行くことになる。笠に書いた「同行二人」の文字も、秋の露と私の涙で消すことにしよう。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

なんとも深い、厚い人情と豊かな情趣を含んだ名句ですね!( ^_^)/~~~

「同行二人」は、四国八十八ヶ所巡礼で、弘法大師と自分、という意味と聞いたことがあります。(^。^)

では、馬関より、返句献上申し上げます。

 「うそ寒や青空に問ふ我が余生」 祖谷馬関

(注)秋半ばから晩秋にかけての、うすら寒い感じのこと。「うそ」は「薄」を意味する。やや寒、そぞろ寒と似たような寒さではあっても、気分的な違いがある。

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