【地図】東京都品川区北品川1-18-5
2007年6月7日 昼頃訪問
いやいや、二郎のレポは昨年末の岩風呂引越し以来初めてですね。
我流二郎系のお店は何店か紹介しましたが、やはりラーメン二郎と名が付くと気合の入れようが違います。
最初にはっきり言っておきますが
「女子供の来る店じゃねえ!」
基本的に清潔感に乏しい、というかブッチャケ汚い店舗、無愛想な店員。
恐ろしく大雑把に作られる超高カロリーラーメン。
そのすべてが愛おしい・・・。
こんなに素晴らしいところに半年も行かなかったら死んでしまいます。
でも毎日行っても本当の意味で死んでしまいますが・・・。
こちらのお店は、暗黙の了解がいくつかあります。
そのお約束も交えつつ、ご紹介していきます。
13人ほどの行列に並ぶこと15分。まず列の並び方、列に並ぶ前に食券を買っておきます。
食券は基本的にラーメンしかないので、大、小サイズ及び豚(普通の店で言うところのチャーシュー)の量で呼ばれます。
小であっても250gの麺の量があるのでご注意ください。
豚に関して、何もない場合には3つくらいの豚が入っております。
これが豚と付きますと6つくらい、ダブルに至ってはごろごろ12個も入っております。
昔は大豚ダブルなんて肉と麺(と脂)で溺れそうなものをワシワシ食べてたモンですが、最近はさすがに歳をとったのか小をの食券を・・・せめてもの抵抗に煮玉子もつけておきました。
行列の先頭になり、誰かが出てきたら、入れ替わりで入ります。
ようやく席に着きました。
席に着いたら自分の前のカウンターのところに食券を置きます。
オーダーは食券で解るので一言も言わずにOK、もちろん店側は「○○ですね」等という親切な接客は絶対にしてくれません!
さて小が出来上がったようですね。
「野菜」「ニンニク」「味濃いめ」「脂多め」のオーダーはラーメンが出来上がった後に、「こちらは?」って聞かれますので、そのときに答えます。
私はいつも「野菜ニンニク」を信条としております。
ちなみにその昔、二郎が食券を採用していなかった頃はオーダーの際に
「ダイダブヤサニンニンアブカラカラ(訳:大、ダブル、野菜、ニンニク2倍、脂多め、味かなり濃い目)」という呪文の様なオーダーをしていたものです。
三田の本店や早いうちから暖簾分けした老舗の二郎に行くと「ニンニンカラカラ」なんていう人がいたりします。
しかし、事情も良く知らないような人が「野菜マシマシ」なんて知ったかに言うと店員の気分によっては減らされてしまうので注意が必要です。
ちなみに、「油少なめ」「麺硬め」だけは食券をカウンターに置くときに言いましょう。
というわけでやって来た「小野菜ニンニク」
弱気なオーダーのはずなのに、強気な盛り付けが・・・いや、ラーメン二郎という店の選択がすでに強気なのかもしれん・・・。
このタワーの様な野菜のおかげで、ちょっとだけ「でも野菜は摂ってるモンね」という偽善的な気分に浸れます。
アングルの死角になってしまいましたが、大さじ山盛りのニンニクみじん切りも欠かせません。
その下に満たされているのは、豚骨、豚肉、背脂を灰汁取りもぜずにただ煮込んだ脂水(個人的にこう呼んでおります)
その下に隠れる豚・・・スープを作るときに大量に入れる豚肉のいわば副産物なのですが、茹で上がったそれを醤油とみりんに漬込み味付けしています。
世の中にこれより凝ったチャーシューを研究している店がいくらでもあるというのに、なぜかこれが抜群に美味い!
そして、超極太麺!
硬めに茹でられた極太麺は、滑らかさとは無縁のガシガシと咀嚼する麺。
それにしても食べても食べても下から麺が湧き出てきますな・・・。
なんかお腹が辛くなってきたぞ・・・ヤバイ!私は二郎の小も満足に食べられない胃袋に成り果てていたのか?
いや、まだだ!まだ終わらんよ!!
自分(の胃袋)との戦いの後になんとか麺と野菜は完食。
スープを残してしまいましたバイ・・・。
ちなみに写真を拡大すると解ると思いますが、表面に1cm程の厚さに浮かぶ脂の層、これこそが脂水の脂水たるゆえんであります。
二郎ネタの時にはいつも書くことですが
「二郎は二郎という食べ物であり、ラーメンに非ず」
本日も体現させていただきました。
ごちそうさまでした。
■極うまラーメン(2007ー2008)
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