岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

浅草 寿司清

2010-01-06 17:23:33 | 外食レポ

演芸ホールで寄席を見てきました。
正月は10日まで顔見世公演ということで、出演者が大変多いものの、一人当たりの持ち時間が5分程度と大変忙しい内容。
しかし、林家正蔵師匠や三遊亭園歌師匠、老若男女が集う新年の顔見世でありました。
今度は通常の公演のときにジックリ落語や講談を聞きたいものです。


さて、場所をすしや通りに移してここは浅草の寿司清。
以前にも記事にしているお店で、値段をさほど気にせず、美味しい江戸前の寿司が楽しめるお店です。


まずはビールと突き出し。
突き出しは牛肉の佃煮ですね。

まずつまみに穴子の白焼きを頼んだのですが、少々時間がかかるようで、それならば!といきなり握りにいってしまいました。


というわけでまずは小肌。
塩も酢もやや控えめで、身の甘さを引き出した見事な仕上がり。


続きまして嫁リクエストは甘海老。
通常の甘海老の2倍以上あろうかという大きなもの。
身も味もしっかりしていて、しかし甘海老独特のネットリとした食感は健在です。
シャリとも良く合いますねえ。


ここで先程の穴子白焼きが登場です。
カラリと干物の様な焼け具合。これにわさびをちょいと乗せ、レモンを絞って醤油にチョンとつけて口へ運びます。これはビールが進みますなあ。



一休みしたら、今度は赤貝。
身とひもの両方とも。
歯ごたえと赤貝独特の香りが鼻腔へ吹き抜けます。
そしたら、ひもの方も、シャキッとした食感は赤貝本以上。これをセットで食べないと赤貝を食べた気になりませんねえ。


ここで白身に移行しまして、まずは平目。


そして鯛。
なんだか鯛の握りがすごいことになっている気がしますが、まあご愛嬌でしょう。
平目はネットリ、鯛はシャキッとした食感。
どちらも美味しいのですが、今日のところは平目に軍配かな?
いや、鯛も決して劣るわけじゃないんですけどね。あくまで今日の自分の好みです。


ここのところで鯖をお造りでいただきました。
左手がしめ鯖、奥がバーナーで皮目を炙った炙りしめ鯖です。
双方とも塩加減、酢加減ともに絶妙の締め加減。しめ鯖はわさび、炙りは白葱とからしを乗せていただきます。
これはお酒が進みますな。
そうそう、ビールは最初の一杯だけ、赤貝登場の辺りから日本酒を呑んでおります。


じゃん!本日の目玉の一つ。
鮭青・・幻の鮭といわれる鮭児にも劣らないと板さん太鼓判のおススメ品。
鮭の寿司はあんまりなのですが、これは別格の絶品。
口の中で鮭の身が崩れるようにトロけます。
鮭青って後でどんな魚種なのか調べてみようと思ったのですが、この名称はお店独特の呼び方なのか、後日ネットで探しても出てこなかったんですよね。
唯一アオマスと呼ばれるカラフトマスがそれに近いんじゃないかと・・・。
本当のところどうなんでしょう?


最近の定番鉄火巻き。
なんで?と思われるでしょうが、寿司屋に入ったら必ず鉄火を頼みます。
握りの寿司は美味しいんですけど、やっぱり海苔が入ると、一体感が増すというかなんというか・・・まあ海苔巻きが好きなんですよ。結局


こちらも江戸前で車子。
甘辛いツメを塗って出てきます。
お造りのときはわさび醤油ですけど、握りの場合はこのツメを塗ってこそですね。


そして鉄火巻きに次ぐ定番のづけ。
前回同様アッサリとした漬け込み具合で安心できる味。
個人的な好みとしては、もう少し漬け込んでもいいかなあ・・・。


ここもも一つ仕事もので煮はまぐり。
こちらでもツメが活躍。それにしても大振りのはまぐりです。こうやって食べるのが相応しいのか贅沢なのか・・・悩むところです。


ジャン!と登場の蒸しあわび。
生のあわびは固くて握りに向かないと言われますが、確かにそう思います。
しかし、蒸しあわびになると話は別で、堅かったあわびの身が柔らかくなり強烈だった磯の香りもマイルドになって酢飯との相性もよくなります。
先人の知恵ですな。


さてさてラストに近づいて参りました。
終演に向けた1貫目、まずはうに。
色味からするとムラサキウニですかね。
一口に口の中に放り込むとうにとシャリが混ざり合い、じんわりととろけて行きます。
これで笑顔にならない人は居ません。


そして、そして最後を飾るのは寒鰤!
富山産と書いてあったのでやっぱり氷見の鰤でしょうか?
しかも腹身の脂がたっぷり乗ったところ。
かなり大きめに切りつけてもらいまして、日ごろシャリとネタのバランスが云々・・・言っている自分ですが、やっぱり最後に来てこれはうれしくなってしまいますねえ。
もちろん味は言うこと無しの最高峰の寒鰤!シャリとの相性も良くて、本日食べた中でも最高の1貫でありました。

これをいただいた後は、ガリを茶請けにお茶をズズ~~っといただいてご馳走様。
この内容で今回も嫁さんと二人で1万5千円前後と寿司屋としてはリーズナブルな会計。
実はこの時期のお寿司屋さんは魚河岸がお休みで、年末に仕入れたネタなどを駆使して営業しています。
訪問したのが新年3日なので正にその時期でしたが、流石その辺は寿司清さん。
多少ネタ的には寂しかったものの、ヅケや煮はまぐりなどの仕事ものやワリと日持ちするネタを駆使して楽しませてくれました。
ヨイショするわけじゃありませんが、掛け値なしに良心的で庶民的なお寿司屋さんだと思います。
ごちそうさまでした。

じゃあこれから、先程激コミで断念した浅草寺での初詣の仕切り直しです。その後何処かで呑み直しと行きたいとと思います。。
ではでは

【地図】東京都台東区浅草1-9-8


■江戸前の流儀


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