Victoria Alexander. 2005. When We Meet Again. Avon Historical Romance.
怒涛のように新刊を出すVAに関しては、もう、どれがどのシリーズでどのスピンオフかは説明ナシです…。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
Pamela Effingtonはあるスキャンダルのため、数年前逃げるようにヨーロッパ旅行に出ます。生真面目で危険なことをしないPamelaは、Effington家の一員らしくないとよく言われていましたが、思い切って思い出にと、仮面をつけたまま名前も告げず、Avalon王国皇太子Alexeiと忘れがたい一夜を過ごします。
4年後、Avalonはロシアに吸収され、名ばかりの王子となっていたAlexeiはイギリスに亡命していました。
ひょんなことから、親戚(大叔母さんだったかな?)の遺産を相続することになったPamelaもイギリスに帰ってきます。
そして、相続する邸宅についてみると、なんとAlexei王子と彼の側近達が住んでいたのです。
そして、そこはロマンス小説の強味、なんだかんだ言い合ったあと、同居することになります。
さらに、Pamelaの社交界復帰のためにAlexeiと婚約をしたフリをすることになります。
ヒーローとヒロイン、脇役達もそれぞれ個性があって良かったのですが、お話の内容はちょっと期待はずれでした。Amazon.comではかなり高い評価になってますが、私からは低めのハートマーク2個半です。
国を失った王子としてのAlexeiの複雑な心境や、Pamelaの過去の心の傷などはとてもよく描けていたのですが、二人が近づいていく様子が物足りなかったように思います。
あと、個人的な好みの問題になるんだろうけど、Avalonとかそういう空想の国名が出てくると、どうしても「ナ*ニア国」を連想してしまい、気が散ってしょうがなかったです…
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V.Alexander、いいですよ。
今回のはちょっと期待はずれだったけど…。
今、新シリーズを2冊読み終えたところなんですけど、両方ともVAのユーモアやウィット健在で楽しめました。
クレイパスのDevil in winter翻訳発売ですか。クレイパスファンには待ち遠しかったでしょうね^^
>「冬空に舞う堕天使と」
…。確かに。
「堕天使」とか「舞う」とか、ロマンス小説の邦題によく使われてて、なんだかワンパターンな感じですよね…^^;
Devil in Winterの内容ですが、ここでもレビューしたけど…、もうあんまり印象に残ってません^^;
それに、その頃から私はアンチ・クレイパスなのです・・・
彼女はリサーチもよくしてあるし、筆力もあるし、ホント、読むのが楽しいんですけど、彼女の好きなのって、当時の労働者階級の人たちなんですよね。
私には、彼女のアンチ特権階級の気持ちがお話に強く刷り込まれているように見えるんです。
それに彼女の貴族や労働者階級の人たちの心理描写に関して、同意できない部分が大きすぎるので、最近拒絶反応が続いています…。
Madeline Hunter、去年発見したばかりだけど、私は気に入ってます。
お話は、そう言われれば、甘い部分は少ないかも?
でも、ヒーローが私の目には結構かわいく映ります。
ヒロインはもちろん、強くてやさしく頭もいいという私の好きなタイプばかりです。(かなり芯が強い!)
エロイザ・ジェームズも出るんですかぁ。
私も彼女はあんまり・・・。
あらすじを読むと良さそうなので手に取るんだけど、これまでに期待はずれに終わったものばかりなので、最近は全く新刊チェックもしてません…。
日本での反応はどうなるでしょうね。
Vanity Fairは結構前に見ました。もうほとんど覚えてませんけど^^; また見直したくなりました。
P.S.
色々新刊情報ありがとうございます!
Victoria Alexander、かなり笑えると聞いているので前から気になっていた作家さんです。
>Avalonとかそういう空想の国名が出てくると
私もそうです。実際に存在する国の仮名ならまだいいんですけど。
日本ではクレイパスのThe Devil in Winterが発売になりました。
楽しみ~、とか良かった~とか掲示板がにぎやかです。
クレイパスは、ベッドシーンがうまいなあといつも感心します。それとよくリサーチされていますね。
今回翻訳で読んで一番印象に残ったのは化膿した銃創を治療する場面でした。(笑
それにしても「冬空に舞う堕天使と」という邦題はちょっとどうかと…。
マデリン・ハンターの評判も気になるところです。
私はTHE SEDUCERとTHE SAINTしか読んでないのですが、謎と緊張感は一級品、骨太でしっかりしている分甘さは少ないかな、という印象でした。
さらに来月はエロイザ・ジェームズが出るそうです。
Essex 姉妹シリーズのKiss Me Annabellです。
なぜ2作目から、というのもありますが最近このシリーズをとても期待して読んでがっかりした経験があるのでちょっと残念。
ロマンス小説ではないのですが、最近ディケンズのライバル、サッカリーの虚栄の市(Vanity Fair)を読みました。
その中にワーテルローの戦いが出てくるのですが、ちょうどバログのSlightly Tempted、Slightly Sinfulと同じ舞台でとても興味深かったです。
会戦前夜の大舞踏会のシーンでは、ああ、ここにLady Morgan Bedwyn もいたんだなぁと感慨ひとしおでした。
この作品はBBCからDVDもでているので機会があったらチェックしてみてください。
英文学史上でも有名な悪女ベッキー・シャープが登場します。