こちらは生後11ヶ月の茶トラではなくかなりのご老体です。
自転車に乗ってあちこちのノラちゃんたちに餌を配達(?)している男性によると「もう10歳は越えているに違いない」と・・・・・・・・。
私が初めて彼(茶トラ)に出会ったのは道路沿いのとあるお宅の駐車場でした。車輪の傍で昼寝をしていたので声をかけると「ニャーン」と可愛らしい声で鳴きながら傍にやってきました。
駐車場にいた方に「お宅のネコですか?」と声をかけたら、吐き捨てるように「野良猫です」だって・・・・・・。
ノラも飼い猫も可愛さは同じ!
どこで出会っても鳴きながら走り寄ってきます。
自転車のオジサンによると「大分弱ってきているし10歳は越しているだろうから今年の冬は越せないかもしれない」・・・・・・・・。
今年の冬はとうに終わっても、彼は骨組みもしっかりしているし、体重も少なくとも4kgはありそうで、相変わらず元気です!そして会うたびにそれはそれは甘えた声で鳴きながら走り寄ってきます。
ある日、道路沿いのおうちの(車庫のあった家とは違う所)門柱に座っていました。 私を認識するや否や30cm四方の門柱の上で寝そべって見せたり、お座りしたり、眠った振りまでしてみせます。
すごい演技者! 生き抜く術です! でも狡さはなく頭のよさのみ!
「弱ってきているから今年の冬は越せない」という言葉にも真実はあると思い、それに出会うたびにせつなげな声で鳴くので私もせつなくなりました。
ある日、「ちょっと待っててね。今 細切れを買ってきてあげるから。」
それ以来10歳以上の茶トラちゃんは、出会うたび悲しげな切ない声で鳴きながら肉を求めて追いかけてきます。
彼にはファンが沢山いて専用の素敵なお皿持参で来る方もいます。 人それぞれに対応の仕方も違うみたい・・・・・。どんな対応をされようとネコが好きな人はそれを許してしまうんですね。