私が住んでいる所の正門にサクラの木が植栽されています。熱海桜、開花が早くてもう散り際になりました。
そこに春を告げる鳥といわれる目白がやってきます。桜が咲き始めたと思う頃には早くもメジロが来訪・・・・・・・。
鳴き声も姿も可愛らしくてメジロは早朝から飛び交います。
目にも留まらぬ速さですがシャッタースピードを速くすれば何とかピントは合います。 2羽3羽ツーショットになる瞬間を撮りたいのですがこれがうまくいかない!
1羽にピントが合ったと思うときには他の鳥は違う枝に飛び移っていたり、サクラの花影から尻尾だけ覗いていたり・・・・・・。
それでもピントは合っているから「マア イイカ」と講評会の際持参すると無視されて!
「この撮り方じゃ駄目でしょうか?」と伺ったら「動きが足りない」と!要求されている表現方法はわかります。
納得 納得・・・・・。 お仲間に鳥撮影の専門家がいます。噂によるとテントを張ってその中でチャンスを待つのだとか。
私が「メジロは速くて・・・」と愚痴をこぼしたら、彼は「鳥はみんな飛ぶのは速いよ」だって。
「鶏はおそい」とつい口答え。
1羽だけでは無く飛び交っている様や、面白いポーズのチャンスを狙う事にしましょうか!
チャンスを狙うって春告げ鳥でもまだまだ寒いんですよね。
ツーリズムで「月と飛行機」の撮影ツアーがありました。月も飛行機も単体でも撮ったことはありません。
満月に月の中に飛行機が入り込む写真を撮るという撮影会です。講師は女性で飛行機フォトグラファー。
長くて明るいレンズが無かったからオリンパスの150mm、2倍のテレコンパーダーをもっていきましたからフルサイズ換算で600mm相当になります。
明るいうちに川崎の東公園に行き、海岸沿いで寒風の中ひたすら月の出を待ちます。 飛行機は次々飛来しました。
皆さんマニアらしく、超巨大な望遠レンズ。先生のレンズは初めて見たほどの大口径(20cmくらい)、でも400mmなんだそうです。
参加者が口々に明るさが問題なんだ・・・・・・と教えてくれます。
テレコンバーダーをつけるとレンズの明るさが落ちます。
真ん円の月が昇りその中心を飛行機がどんどん通過すると言うのに私の液晶画面では飛行機が暗すぎる!重装備をしていったにも拘らず寒くて歯の根が合わず「ガチガチ」と音をたて、卒倒するかと思われるほどで途中で退散する事にしました。
何事もそれなりの準備(良いカメラとレンズ・三脚)とそれを使いこなす技術が必要であると思い知らされた1日となりました。
ああ、理解した事を実際に表現することの難しさ・・・・・。