京のにちじょうさはん ごこう

京都在住19年目の浜っ子の日記。其の弐。

知恩院の茶所

2006年07月29日 | ミーハーがつくる喫茶文化史


元治元年(1864)刊行の『花洛名勝図会』で「近年此茶亭を創建有て、結構他の及ぶ所にあらず」と紹介されていた「知恩院本堂前茶所」。
ここに描かれた、ふた抱えはあろうかという大きい茶釜は、境内の休憩所に現存していますよ。
いまはもう使われることのない茶釜は、存在感があるものの、どこかひっそりとしたたたずまいで、休憩所の真ん中に鎮座しています。
手前の紙コップの茶は、現在の接待茶です。機械でセルフのお煎茶ですけど。