【70才のタッチ・アンド・ブースト】ーイソじいの”山””遍路””闘病””ファミリー”ー

【新連載】 『四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ』

自民党政治家の反知性、低俗品性に慄然とし世界の中の日本人として恥ずかしくもあります。

2021-01-12 19:36:26 | 楽しく元気に『反日』トーク
 この間の菅首相による日本学術会議会員任命拒否に対して、政権・権力側からいち早く反応を示したのはかの甘利氏。彼は現在自民党の税制の政策担当トップで、かつては労働、経済産業大臣も務めた政権・権力側の政策マン、シンクタンクなのでしょう。もっとも2013年には某建設会社の便宜を図って都市再生機構(UR)に口利きし、1,200万円もの収入がありながら多くを政治資金収支報告書に不記載で刑事告発されている(贈賄、政治資金規正法違反)。この告発は、すべて秘書が取り仕切ったということで、当人は不起訴で決着がついた形になっている。刑事告発当時の安倍晋三前首相が強引に司法にまで横やりを入れたのか、はたまた司法による忖度という、ありえないことが起こったのか。モリカケ、桜と変わらない権力の傲慢とおごりが凝縮されたのでしょう。甘利氏は安倍氏と共通して、政治家業2世、3世で、彼らは初代創業者とは異なり現場を見て知ろうともせず、ただただ権力のハンドリングに習熟し自らに付与された権力を強固に、盤石にすることのみを忠実な稼業の継承学習と思いこみ、熱を上げてきた政治エリートもどきなのだろう。
その甘利氏は日本学術会議について、何人もの学者が中国の千人計画に参加し中国に協力的で情報を流しているといったことをツイッターにアップした。これは日本学術会議からの「事実はない」という指摘を受けて「関節協力にならないか」と修正した。この一連のやり取りは『一聞』もっともと思うかもしれない。しかし世界の視点から見ると、とても先進・『民主主義』国の政権のシンクタンク的人物の論には思えず、単なるフェイク情報のヘイトスピーチにしか聞こえないだろう。トランプとはまるで比較にならないずっとずっと小物の物まねとみられるのではないか。トーンダウンも甘利氏自身の信念というよりどこに対する忖度か、と思わせる。
普通の常識では中国は古来より日本よりはるかにグローバルな視野を持った国だ。古くはシルクロードや人物でも始皇帝や乾隆帝、チンギス・ハーン等々が台頭し、華僑は世界中をまたにかけて経済活動を押し進めてきた。近年でも有能な人材がシリコンバレーやEU諸国に進出し優秀なマンパワーとなり、今日の中国の発展の基礎を築いてきた。彼らの他にも外国人研究者や日本人の研究者の優秀な人材を集める国家プロジェクトが千人計画。彼ら人財には豊富な奨励金を支給しているというが、日本ではどうだろう。貧困な研究予算、軍事研究や費用対効果の見込める研究教育には金を出すが、基礎研究や若い研究者の養成には極めて冷淡ではないか。『人材育成』でも産業界のアイデアを実現しようとした文科省の高等教育政策である『科学技術立国』は大学院を拡充しドクターを大量に作り出したけれど、かれらを研究者として養成する金は出さずオーバードクターの生活のサポートも無策。また『グローバル人材』等と大合唱した政策の30万人の優秀な外国人留学生受け入れは絵空事で、実は外国の優秀な留学生、特に理数・技術系はEUや中国やシリコンバレーに競って行く。日本は彼らにとってもはや魅力的な国ではなくなってきている。
日本の若者自信も同様のトレンドで特に1990年代中ごろから顕著で「競争的環境の中で個性の輝く大学」(98年大学審議会答申)にみられる新自由主義への転換以降、個性が輝き、自分らしく生きようとする若者の『日本離れ』が極端化してきたのではないか。その一つの表れが千人計画への日本人研究者・技術者の参加にも表れているのではないか。
日本の今の政官界リーダーは戦後の日本の『二つの奇跡(別に文章をアップします)』の成功体験から学び成長するどころか、相変わらず『(いいものを安くの)コストダウン至上』的な根拠の無い楽観論にすがり、イノベーションの蠢きに思いも至らず、ついには人財までもをコストダウンの『切り札』へと落とし込み、ますますイノべーションのポテンシャルを落とし込めるといった泥沼に沈み込んでいってしまっているのではないか。先の大戦時から、『根拠のない楽観論』『偶然の成功体験に固執し、イノベーションに思い至らない』といった日本の権力者の思考は、何も変わってないのではないか。
甘利氏のツイートは彼の本音だろう。そして偏狭なナショナリストやヘイトスピーチ仕掛人らの進軍ラッパが、甘利氏や軽薄な政権側の人たちには心地よく響くのだろうけれど、世界の知性から見ればフェイク情報・ヘイトスピーチにしか見えないだろうに。さらに、科学を政治の下僕に押しやるといった時代錯誤に、もはや戦後の2つの奇跡、「日本国憲法の成立」と「戦後復興と奇跡的な経済成長」によって、日本を『尊敬』してきてくれた戦後の新興国の研究者や若者も、日本から離れ中国やEUやシリコンバレーへと向かっていくのだろう。中国は15億のマンパワーを持ち、世界No.1の大国になるだろうが、彼らの覇権主義と人権破壊は技術や経済の発展とは次元の異なる問題として自らに跳ね返り、今のままでは決して世界の国、知性からの尊敬を得ることはできない。これも別文書で論じる。
日本の知性に思いを寄せたいと思っている小生には、日本の現在の政権やリーダーたちに反知性・低俗品性が露わな行為をやめてほしいと思うことが少なくない。その人たちが全くの私人としていかに思い考えるかは思想・信条の自由であり日本国憲法で保証されているのでいかようにも考え、言論すればいい。しかし彼らは政治権力の中枢であり、国のリーダーだ。彼らによる政治の私物化、自助・共助・公助にみられる自己責任論による政治放棄と国民への分断の持ち込みはあまりにも酷く、更には大政翼賛会と『非国民』の唱和を煽る動き(某クリニック院長による有名作家に対する『日本人ですか』発言)には慄然とするし、新型コロナに対する無為無策の対応を見ていると間もなく『一億総玉砕』と言い出すのではないか、それを担う『突撃隊』が出てくるのではないかと注意していますし、世界の国々や知性からもアメリカ・トランプほどではないけれど、我が国の動向は注視されています。
私自身は #最強の自助は選挙での意思表示 を思い、反知性・低俗品性は選挙でどんどんと退場されることを大いに期待しています。

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