『欲を識るから人の想いがわかり』優しさを識るのが『愛の錬金術』!!

質問・先日高校生の時から付き合っていた恋人から突然別れを切り出されました。

私は卒業後に東京の大学に進学しましたが、彼が地元で就職してからも遠距離恋愛を続けました。

ですから、大学卒業後に地元に帰り公務員になったらあの津波に襲われました。

私は家族を失いましたが彼が助かり、彼を支えに生きてきました。

この頃から人生に無常を感じるようになり、仏教の瞑想や様々な精神世界に興味を持ち始めました。

彼とは「そろそろ結婚しよう」と言う話が昨年末くらいから出ていたのに。

「彼女に運命を感じた。どうしても好きな気持ちが押さえきれない」と別れを切り出されました。

彼にはずっと感謝していたので恨む気にはなりません。

ただ悲しみと寂しさ、虚しい気持ちで一杯です。

これは重いカルマではないかと罪悪感も感じます。

ミャンマーかスリランカで出家修行しようと思っています。ご意見をお聞かせください。



叡空・あなたは『人間の本質を識る優しさ』をハートに宿した稀有な人だ。

現象世界で、あなたの思いを裏切ったように見える、彼を祝福しているのだから。

だがあなたは、自己のハートを責め過ぎている。

カルマは『「ただの因果法則」で、それに善悪の判断を下すことはない』。

前回も話したが『あらゆる悲しみや寂しさの中にさえ光の扉は在る』。

例えば、多くの人達に別れの後、予期せぬ出逢いの体験が生じている。

『同様に』喜び、幸運と「思える体験にも」闇の扉がある。

宝くじで大金を当て「かえって不幸になる人が極めて多い」ように。

人はむしろ幸福・幸運と「思った時ほど」、注意深く意識を観る必要がある。

たくさんの 男性から声をかけられ「鼻持ちならぬお姫様になる」という『過剰ポテンシャル』に陥らぬように。

あなたは闇にも光にも意識を留めず、永遠の大河の流れに『ただ身を委ね』なさい。

あなたの意識がニュートラル(中庸・ゼロ)で在る時しか、次元シフト(量子的飛躍)は生じないから。

無我夢中で行動した時の『意識の空白が「それ」』だ。

人は幸福だと「思うことに『いい事』」、
不幸だと「思うことに『悪い事』」という『マインドレッテルを貼る』。

これこそが『中庸バランス』を崩す罠だと識らずに。

中庸・ゼロとは『過剰な意識を揺り戻すバランス』を言う。

過剰に恐れ、悲しむこと『だけでなく』過剰に喜ぶことも
『光と闇のニュートラル法則の「揺り戻し幅を拡げる」』から。

これがゴーダマ仏陀が強調した『中道の意味』だ。

あなたは、苦しみから逃れようと「出家修行しようと『極端に思っても』」苦は消えないだろう。

苦は、出家先でも日常の在家生活の中でも『人間・関係』がある限り、そこに隠れているから。

だから、あなたは山奥で咲く百合の花ではなく、
『日常生活の苦、失恋の泥のなかの蓮』として存在開花しなさい。

それが『非聖非俗の錬金の道』であり、愛の錬金術だから。合掌









今『人生最大の分岐点に出逢っている』。