質問・某大学の芸術学科に通って
います。
実は付き合っている彼氏がはちゃ
めちゃな人で、｢芸術は自分を突き
抜けた所にある｣と言ってお酒をた
くさん飲んで暴れたり、外国にド
ラッグを吸いに行きます。
さすがに、国内では違法行為は
しませんが、以前は脱法ドラッグも
吸っていたとか。
確かに彼の書く絵には才能を感じ
ます。行動とのギャップが魅力なん
ですが。
このまま付き合い続けていいのか
わかりません。
どうしたらいいでしょうか。
叡空・人のなかには日々の生活、
日常を突き抜けた所に何かがある
と考え、行動する人が稀にいる。
特に芸術家のように、創造の世界
に身を置く人達にはその衝動が強い。
自由な空間で精神を解放して｢自
分だけの新たな芸術世界をつくり
たい｣という欲望、強い願いを持つ
から。
精神の解放が｢クリエイティブに
繋がると考え｣破壊的な行動をとり
続けると、
やがて｢現実と創造のはざまでバラ
ンスを崩す｣ことになる。
精神を病み『｢狂｣のブラック
ホールから抜け出せなくなる』か
ら。
自然界は全て微妙なバランスの
上に成り立っている。太陽の周り
を地球が回り『微妙な均衡が保た
れている』ように。
実は『現実世界の｢今ここ｣は
奇跡的なバランスの上に成り立
つ生のアート』。
だが、そのことを識る人は少
ない。
日々の生活に『無意識の抑圧
と恐れを持っている』人達は、
精神の解放を求めて麻薬やドラ
ッグに救いを求める。
｢何ものにも捕われない自由空
間｣を渇望して。
あなたの恋人のように。
人を見ることなく『存在のなか
に愛を観る』人達に迷いは存在し
ない。
『それ』は善悪を超えた理解
だから。幼い子供のわがままを
笑って見守る母の眼のような。
あなたが彼の行動に疑問を感じな
がらも才能に惹かれるなら
『それ』を信頼して全托しなさい。
もしもあなたのハートに迷いの霧
があるなら、
『それ』もまた一つの想い。
自分を決して責めることなくハート
が心地よいと感じる道を歩むことだ。
あなたの選択が『人の思いに合わ
せることなくハートの声に従うもの
なら』あらゆる迷いは存在しない。
例え他者の目には不幸に見え、地
獄の業火に焼かれたとしても『あな
たは笑みを浮かべている』だろう。
愛だけを見つめ続けるハートの眼
を持っている存在は
闇の向こうにある光の存在を識って
いるから。
だからアーティストの狂気の向こ
うにある想いを観て慈しむ。破滅に
向かう、道なき道だと識っていても。
あなたがどんな選択をしたとして
も『人に合わせず愛を観ていれば』
いつでも『光の翼が闇を切り裂く刃』
になるだろう。
恋人への想いを祈りのなかで、
愛に結晶化する。不幸も歓びに変え
飛翔する錬金術に出逢ったのだから。
合掌