gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/trend/fnn-146181
一部引用
水戸市が5位転落の理由
――水戸市は全国5位。また、ここ数年は1位から遠ざかっている。この理由として考えられることは?
水戸市は納豆のお膝元でもあり、納豆の販売量は相当あります。
したがって、スーパーにある納豆は価格競争にさらされ、他の地方よりも低価格での販売がなされている可能性もあります。また、ここからは個人的な意見ですが、水戸市民の納豆愛は強く、意地のようなものも感じます。
とんかつに納豆をかけて食べるなど、想いが強いため、納豆を華やかに食べがちだと感じています。納豆は“ハレ食”ではないのに、無理やり“ハレ食”に昇華させる。
普段のご飯に普通に取り込むという、無意識の納豆食の他県に負けたのかもしれません。
――1位~3位は全て東北。東北で納豆が多く食べられているのはなぜ?
雪深くなって、交通や物流が閉ざされてしまう。納豆はそんな越冬のための非常食的なタンパク源であったと考えられています。長く広報業務に携わって、東北地方の納豆の話を聞くと、そのようなことが裏付けられる話もありました。
以下は、三陸の久慈に行った時に聞いた現地の人の話です。
今からおよそ50年前のことです。「明日、海が荒れて天気が悪いという予報が出たので、学校から早く帰らされると、婆さんが家で4~5日分の納豆を作っていた」
海が荒れて漁に出られないということで、お婆さんが家族のために納豆を作ったのでしょう。
2020年06月01日の再掲
栄養の宝庫「納豆」
納豆は、冷凍保存にすれば
「賞味期限内で召し上がっていただきたいというのが基本ですが、3ヵ月~半年程度でしたら問題なくお召し上がりいただけると思います」
(全国納豆協同組合連合会)
冷凍されたら納豆菌はどうなるの?
冷凍している間は、いわゆる休眠状態に入るだけで、解凍をして20℃前後に戻ると発酵が開始します。冷凍をしても、納豆菌は損なわれない。
海外に住む日本人から「海外でも納豆を食べたい」という問い合わせが多く、日本で製造・冷凍した納豆が輸出されているのだとか。現地では、実際に冷凍した状態で販売されている
冷凍保存により、失われる栄養素も
「解凍することによって水溶性ビタミンが流れ出てしまいますが、タンパク質をはじめとするその他の栄養素は壊れることはありません。味に関しては、水分が一度固まるので、上手く解凍しないと口当たりが変わってしまうことがあります」
(全国納豆協同組合連合会)
「食べる前日に冷凍庫から出し、自然解凍する方法がおすすめです。時間の目安は夏場なら約6時間、冬場なら8時間ほど。常温で放置すると再発酵が進むので注意してください。冷蔵庫に移し、ゆっくり解凍する方法もあります」
(全国納豆協同組合連合会)
納豆を冷凍保存する方法
準備するもの
・タッパー、もしくはジップ付きのフリーザーバック
・ラップ
保存の仕方
購入してきたままのパックの状態でも冷凍は可能なのですが、冷凍焼けなどによる乾燥やニオイ移りを防ぐためにも、
パックから出してタッパーにて保存するか、パックのままラップで包み、フリーザーバッグに入れて保存することをオススメします。
タッパー、フリーザーバックのどちらでも冷凍した納豆の状態に違いは生じませんが、保存において重要なのは「きちんと密閉する」。
「大豆」は万能の“薬”だった (全国納豆協同組合連合会)
健康を保つには、決して「薬」だけに頼ってはいけません。朝、昼、晩と一日に3回食べる「食事」のことなのです。
世界中で、人生の持ち時間が、もっとも長いのは日本人。つまり、日本人は世界で一番長生きしているということです。
しかし、いくら長生きしても、ボケたり、寝たきりになったりして、人間としての尊厳を失ってまで、いたずらに生き長らえることを望む方は、少ないのではないでしょうか。
そのために、何よりも重要なのは、食事なのです。中でも、大事にしてきたのが「大豆」。日本人にとって、大豆はカルシウム・ビタミンも含んだ綜合栄養素であり、万病から健康を守ってくれる、魔法のような「力」を持った食べ物でした。
少なくとも、古代の日本人は、そのような考えを持っていたのは、平安時代の医術書として有名な『医心方』を見れば、よく理解できます。
大豆の効能について、次のように述べているのです(分かりやすく箇条書きにします)。
「大豆」は万能の“薬”だった
● 蒸したり、煮たりして食べれば、その働きは米に勝る。
● 煮豆をはじめて食べたときには、体の動きが重いように感じられるが、一年もたつと軽やかになって、房事(セックス)がよくなる。
● 炒って粉(きな粉のこと)にしたものは、味は甘く、胃の調子をよくし、むくみをとり、麻痺を除く。
● 炒った熱い大豆を酒に入れ、これを飲めば中風などの治療に役立つ。
● 煮豆を汁ごと食べると、いっさいの体の毒気を除く。
● 大便の通りをよくし、腹のしこりを防ぐ上で役に立つ。
奈良時代、脚気にかかって寝起きも不自由になった僧が、「薬」にしたいから、大豆を一升ばかり支給して下さいと、役所に請願した文面が残っています。
「足病起、不便起居」というもので、あきらかに脚気。大豆には、脚気に効果の高いビタミンB1をはじめ、他のビタミンやミネラル、さらにはレシチンやサポニンといった成分も多く、体力回復にも効果が上がっていた筈です。
Q:なぜ「水戸納豆」が有名なのでしょう?
茨城県はもともと、農家などで納豆づくりが盛んなところでした。
しかし、水戸納豆の名前が知られるようになったのは意外に新しく、明治になってから。
かつて納豆が江戸に出回っていたことを本で知った水戸の笹沼清左右衛門という人が、納豆を水戸の名物にしようと製造に乗り出したのがきっかけでした。
しかし、清左右衛門の納豆作りは何度も失敗を重ねました。それが世に出るようになったのは、明治20年代に鉄道が敷設されてから。
最初は水戸駅前の広場で売られていましたが、やがてホームでおみやげとして売られるようになると、汽車の窓から奪い合うほどの人気が出たということです。
茨城県出身の農学者桜井武雄氏によると、茨城県は専業農家の比率は60%と全国平均35%と比べて非常に高く、耕地面積が平均1~2町歩(約1~2ha)という中監農家の率が高く、農産物では陸稲、サツマイモ、家畜はトリ、ブタが全国1、2位など農本主義が徹底していたことも「水戸納豆」を有名とした下地となっていると分析されています。
2020-06-01の再掲
納豆 ― 日本ならではの大豆食品
発酵してねばねば糸を引いている大豆を食べてみたいと思われますか。
外国人ならとんでもないと思うかもしれません。しかし日本人の多くは,蒸して発酵させた大豆,つまり納豆が大好きです。
実際,毎年11万㌧余りの大豆が,22万㌧の納豆に加工されていると言われています。
ある説によると,今から約1,000年前に武将の源 義家が,わらの上に置かれた煮豆が発酵しているのを見つけて食べたのが納豆の始まりです。
江戸時代(1603~1867年)後半になって,一部の地域で納豆が普段の食卓に上るようになったと考えられています。
納豆はどのようにしてつくられるのでしょうか。昔は,蒸した大豆を稲わらに包み,温かくて湿度の高い場所に置きました。
それにより,わらの中にすむ納豆菌と呼ばれるバクテリアによって発酵が生じました。
発酵の過程で,大豆に含まれているたんぱく質や糖質が分解され,あの独特のねばねばに変わります。このねばねばの糸は6㍍も伸びることがあります。
現在,納豆はオートメーション化された工場で大量に生産されています。工場では,蒸し上がった大豆に適量の納豆菌が散布されます。
次いで,大豆は小さな容器に自動的に充填されます。
そして,決められた温度と湿度が保たれている倉庫にコンベヤーで運ばれ,発酵し,熟成します。その後,包装されて出荷の準備が整います。
納豆には,ある人たちがいやがる独特のにおいがあります。しかし,ねばねばした納豆は栄養の塊なのです。
発酵過程では,ビタミンB2やビタミンK,また鉄やカルシウム,カリウムなどの無機質が生成されます。
さらに,納豆には消化を助けるさまざまな酵素が含まれています。血栓を溶かす働きのある酵素ナットウキナーゼも発見されています。
納豆のねばねばにはほかにも有益な働きがあります。例えば,繊維や生分解性プラスチック,樹脂がつくられています。
納豆樹脂は保水性に優れています。
納豆の発酵過程では熱が発生し,同時に抗菌物質が生成されます。
それで適正につくられると,納豆は長く保存することができます。
ある実験では,致死的な食中毒を引き起こすことで知られている病原性大腸菌O‐157を納豆菌と共に培養したところ,O‐157は死滅してしまいました。
もっとも,納豆は次第に風味が変わってしまいますから,冷蔵庫で保存して1週間ぐらいで食べ切るように勧められています。
発酵が進みすぎると刺激のあるアンモニア臭が発生するようになり,大豆は分解して溶けてしまいます。
たいていの人は納豆にちょっと醤油を加えて食べる,昔ながらの方法を好みます。
これに,細かく切った長ねぎやからしを入れるのが好きな人もいれば,海苔や生卵を加えて食べる人もいます。
納豆は熱々の白いご飯と実によく合います。スパゲティ,そば,みそ汁などにも加えることができます。バタートーストに載せるのが好きな人もいます。
ご飯と一緒に食べる時は,しっかりかき混ぜてください。混ぜれば混ぜるほど糸を引くようになります。
納豆の栄養価の高いことが広く知られるようになるにつれ,その人気は高まっています。
実際,においを抑えた納豆が出回るようになり,においが苦手で納豆を敬遠していた人たちに喜ばれています。
まあ,とにかく試してみてください。
あなたもきっと,この発酵してねばねば糸を引く納豆の良さが分かることでしょう。
*心臓病,血栓塞栓症の治療および予防に対して使われる薬ワルファリン(商品名:ワーファリン)を服用している人は,
納豆に含まれるビタミンKが薬効を阻害する恐れがあるので注意が必要です。
心臓弁膜症に対する機械弁を用いた弁置換術後や心房細動が原因となる脳塞栓症予防、あるいは深部静脈血栓症による肺塞栓症予防のために、
また抗リン脂質抗体症候群での血栓症予防のためにしばしば処方される。
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