【地(地球)・人類への特別な贈り物】
人間が必要としているのは,空気や食物や水だけではありません。
本当に幸福であるためには,自分の霊的な必要を満たさなければなりません。
人生の目的を知り,自分の存在理由を知る必要があるのです。
だからこそ,イエス・キリストはこう述べました。
「自分の霊的な必要を自覚している人たちは幸いです」。
(マタイ 5:3)
この必要を満たせるように,神は聖書を与えてくださっています。
聖書は世界で最も広く読まれている聖典であり,全巻もしくは一部が約2,400の言語に訳されています。
「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ,人を教え,戒め,誤りを正し,義に導く訓練をするうえに有益です」。
(テモテ第二 3:16)
聖書は,神が宇宙を創造して地上のあらゆる生き物を造られたと述べています。
(創世記 1,2章)
『初めに,神は天地を創造された。
地は混沌であって,闇が深淵の面にあり,神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ」。こうして,光があった。
神は光を見て,良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
神は言われた。「水の中に大空あれ。水と水を分けよ」。神は大空を造り,大空の下と大空の上に水を分けさせられた。そのようになった。
神は大空を天と呼ばれた。夕べがあり,朝があった。第二の日である。
神は言われた。「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ」。そのようになった。
神は乾いた所を地と呼び,水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て,良しとされた。
神は言われた。「地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と,それぞれの種を持つ実をつける果樹を,地に芽生えさせよ」。そのようになった。
地は草を芽生えさせ,それぞれの種を持つ草と,それぞれの種を持つ実をつける木を芽生えさせた。神はこれを見て,良しとされた。夕べがあり,朝があった。第三の日である。
神は言われた。「天の大空に光る物があって,昼と夜を分け,季節のしるし,日や年のしるしとなれ。天の大空に光る物があって,地を照らせ」。そのようになった。
神は二つの大きな光る物と星を造り,大きな方に昼を治めさせ,小さな方に夜を治めさせられた。
神はそれらを天の大空に置いて,地を照らさせ,昼と夜を治めさせ,光と闇を分けさせられた。神はこれを見て,良しとされた。夕べがあり,朝があった。第四の日である。
神は言われた。「生き物が水の中に群がれ。鳥は地の上,天の大空の面を飛べ」。
神は水に群がるもの,すなわち大きな怪物,うごめく生き物をそれぞれに,また,翼ある鳥をそれぞれに創造された。神はこれを見て,良しとされた。
神はそれらのものを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ」。夕べがあり,朝があった。第五の日である。
神は言われた。「地は,それぞれの生き物を産み出せ。家畜,這うもの,地の獣をそれぞれに産み出せ」。そのようになった。
神はそれぞれの地の獣,それぞれの家畜,それぞれの土を這うものを造られた。神はこれを見て,良しとされた』。
*創世記 2章は割愛。
そして,神が創造活動を六つの比喩的な“日”つまり期間に分けて行なわれた,とも述べています。
それらの期間の順序は,地質学上の主要区分の順序に対応しています。
聖書は,人類に関する神の目的も明らかにしています。
その目的は詩編 37編29節にこう記されています。
「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住むであろう」。
注目できるのは,義なる者 ― 道徳的・霊的に廉直な者 ― が天ではなく地上で永遠に暮らす,ということです。
今のような汚染された地球で生活するのではありません。
楽園<パラダイス>となった地球で暮らすのです。
「また地をその基の上に据えられました。地はそれゆえ,とこしえにゆるぎません」。
(詩編 104:5)
『イエスは、彼に言われた。「まことに,あなたに告げます。あなたはきょう,わたしとともにパラダイスにいます」』。
(ルカ 23:43)
『命へと導く知識』
地球は二重の意味でパラダイスとなります。物理的にも霊的にもパラダイスとなるのです。
イザヤ 11章9節にはこうあります。
「水が海を覆っているように,地は必ず神(ヤハウェ,エホバ)についての知識で満ちる」。
人の心に刻み込まれるその知識は,今でさえ,平和と一致のうちに生活するよう真のクリスチャンを動かしています。
クリスチャンは,次のイエスの祈りの言葉を真剣に受け止めています。
「唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」。
(ヨハネ 17:3)