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カビ ― あり​がたい​友,忌まわしい​敵

2018年04月17日 | 日記

 

【カビ ― ありがたい友,忌まわしい敵】


カビの中には,命を救うものも奪うものもあります。
チーズやワインの風味を増し加えるものもあれば,食中毒を引き起こすものもあります。
丸太から芽を出すものもあれば,浴室や本に生えるものもあります。
実際のところ,カビはどこにでも存在しています。
カビの胞子は,あなたがこの文章を読んでいる間にも,あなたの鼻の中を通過しているかもしれないのです。

カビがわたしたちの身の回りの至る所に存在しているとは思えないのであれば,一枚のパンをどこかに放置してみてください。
冷蔵庫に入れておいてもかまいません。しばらくすれば,パンに綿毛のようなものが生えているでしょう。
そうです,カビの胞子が存在していたのです。

カビとは?
カビは菌類に属しており,菌類には酵母やキノコ,ウドンコ病菌やサビ病菌などをはじめとする10万以上もの種類が含まれます。
人間や動物の病気の原因になることが知られているものは,わずか100種ぐらいです。
他の多くの種類は,食物連鎖の中で極めて重要な役割を演じています。
死んだ有機物を分解することにより,必須元素を植物が使える形に再生処理しているのです。
さらには,植物と共生して,植物が土から栄養を吸収できるように助けているものもあり,また植物に寄生しているものもあります。

カビの一生は,気流に運ばれた微小な胞子から始まります。
胞子は,適当な栄養源,とりわけちょうどよい温度で湿り気のある栄養源に接着すると,発芽して菌糸と呼ばれる糸状の細胞を形成します。
菌糸が集合体を形成すると,そのふわふわして絡み合った固まりは菌糸体と呼ばれます。
これが,目に見えるカビです。
カビは,浴室のタイルの目地に生える場合のように,汚れや染みに似ていることもあります。


カビは繁殖力が旺盛です。一般的なパンカビ(クモノスカビ,Rhizopus stolonifer)の場合,
その微小な黒い点は胞子嚢で,一つの胞子嚢には5万以上の胞子が入っており,
それぞれの胞子はほんの数日のうちに新たに何億もの胞子を生み出すことができます。
また,条件がそろえば,森の中の丸太に生えるのと同じく,本やブーツや壁紙にも生えます。

カビはどのようにして物を“食べる”のでしょうか。
人間や動物はまず食物を体内に取り入れてから消化し吸収しますが,カビはしばしばそののことを行ないます。
カビは,食物にする有機体の分子が大きすぎたり構造が複雑すぎたりする場合,
もっと小さな単位に分解する酵素を体外に分泌して消化し,それから吸収するのです。
また,カビは食物を求めて動き回ることはできないので,食物の中に宿る
ことになります。

カビはマイコトキシンと呼ばれる有毒物質を生成することがあります。
それらの有毒物質は,人間にも動物にも有害反応を起こさせかねません。
吸い込んだり,のみ込んだり,皮膚に触れたりした結果,そうなるのです。
しかし,カビは必ずしも有害というわけではありません。とても有益な特性も持っています。


「カビの持つ有益な面」

1928年,科学者のアレグザンダー・フレミングは,青カビに殺菌作用があることを偶然見つけました。
後にペニシリウム・ノタートゥム(Penicillium notatum)と特定されたこのカビは,
人体や動物には無害でありながら細菌には致命的であることが証明されました。
この発見は,「現代医学による,抜群に優れた救命薬」と称されたペニシリンの開発につながりました。
その功績に対して1945年,フレミングとその仲間の研究者であったハワード・フローリーとエルンスト・チェーンは,ノーベル医学生理学賞を授与されました。
それ以後もカビからは多くの医薬品が開発され,血塊,偏頭痛,パーキンソン病などの治療薬が生まれました。

カビはまた,わたしたちの味覚を楽しませることにも一役買っています。
チーズを例に取ってみましょう。ブリー,カマンベール,デニッシュブルー,ゴルゴンゾーラ,ロックフォール,スティルトンといったチーズに独特の風味があるのは,ペニシリウム属のカビの働きによることをご存じでしたか。
同じように,サラミやしょうゆやビールも,カビを利用して造られています。


ワインについても同じことが言えます。
ある種のぶどうは,各房に適度のカビが生えた状態でふさわしい時期に収穫すると,
極上のデザートワインを造るのに用いることができます。
ボトリチス・シネレア,つまり“貴腐”の働きでぶどうの糖度が増し,風味が良くなるのです。
ワイン貯蔵室では,クラドスポリウム・ケッラレ(Cladosporium cellare)というカビが,熟成過程のワインに究極の風味
を加えます。
ハンガリーでぶどうの栽培からワインの醸造までを行なう人たちの言葉を借りれば,『貴重なカビが良質のワインを生み出す』というわけです。



「カビが敵となる場合」

カビの有害な性質にまつわる話も昔からありました。
西暦前6世紀,アッシリア人は,敵の井戸を毒するために麦角<バッカク>菌(Claviceps purpurea)を用いました。言わば,古代版の生物兵器戦です。
ライ麦に生えることもあるその同じカビが原因で,中世には,てんかん発作,灼熱痛,壊疽,幻覚などを起こす人も少なくありませんでした。
この病気は,今では麦角中毒と呼ばれていますが,当時は発病した多くの人が奇跡的ないやしを求め てフランスの聖アントニウス廟へ巡礼の旅をしたため,聖アントニウスの火と呼ばれました。

知られている中で最も強力な発がん性物質は,カビが作り出すアフラトキシンという毒素です。
アジアのある国では,アフラトキシンが原因とされる死者の数が年間2万人に上っています。
死をもたらすこの物質は,現代の生物兵器に使用されてきました。

しかし日常生活でカビを目にすると,健康上の重大な脅威を感じるというより,嫌な気持ちになることのほうが多いでしょう。
「大半のカビは,たとえ悪臭を発しているとしても無害である」と「カリフォルニア大学バークレー・ウェルネス・レター」(英語)は述べています。
一般に有害反応を起こすのは,ぜん息など肺の障害を抱えている人や,アレルギーのある人,化学物質過敏症の人,あるいは免疫の弱っている人,また大量のカビにさらされる農場労働者です。
幼児や高齢者も,カビにさらされるとその影響を受けやすいようです。


米国カリフォルニア州保健局によれば,カビが原因で,
『ぜいぜいという息遣い,息苦しさ,息切れといった呼吸器系の問題,鼻づまり,目の炎症(ひりひりする,涙が出る,赤くなる),空咳,鼻や喉の炎症,皮膚の発疹やかぶれ』などの症状の表われることがあります。

 

 

 


*私は,エホバの証人ではありませんが,時々,

エホバの証人より配布いただいてる,「目覚めよ」誌・「ものみの塔」誌・パンフレット等
より引用の記事もあります。
(どこの宗教,宗派にも属していません)
*いろんな宗教にも交わりました

(立正佼成会,創価学会,キリスト教のカトリック,プロテスタント等)

その中で,聖書に忠実に教えてるのは,エホバの証人と思います。