忍之閻魔帳

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Disney+「ワンダヴィジョン」MCUが仕掛ける、スマホ時代の30分ドラマ

2021年02月05日 | 作品紹介(映画・ドラマ)


▼Disney+「ワンダヴィジョン」MCUが仕掛ける、スマホ時代の30分ドラマ




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Hulu、Netflix、Amazonプライムビデオなどに遅れて
日本でもサービスが開始されたディズニープラス。
他社では絶対に配信されないディズニー映画をメインに、
傘下に収めたルーカスフィルム、フォックス、マーベルなどの作品をサブに従えた
盤石のラインナップを武器に、昨年末までに会員数が8,680万人まで急伸している。
先行有利のビジネスモデルを覆し、瞬く間にNetflixを射程圏内に捉えた
ディズニープラスで私が開始当初から期待していたのが
マーベルスタジオ制作のスピンオフドラマだった。

「アベンジャーズ」「アイアンマン」「スパイダーマン」など
大ヒット揃いのMCU映画の時間的な空白を埋め、次回作との橋渡し役も務める
スピンオフドラマは複数の企画が進行中で、
第1弾が現在配信中の「ワンダヴィジョン」である。
初週のみ2話、その後は毎週1話ずつ配信されていて4話までが配信済み。
エピソードの追加は毎週金曜日なので本日第5話が来るはずなのだが、
この記事を書いている時点ではまだ来ていない。

ディズニープラスと劇場で展開するMCUの公開スケジュールは以下の通り。

・D+『ワンダヴィジョン』(全9話)3月12日まで毎週1話ずつ配信
・D+『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(全6話)3月19日~4月23日まで毎週1話ずつ配信
・映画『ブラック・ウィドウ』4月29日公開
・D+「ロキ」5月配信予定

1話を見た人は誰もが戸惑ったことだろう。
MCU作品における「ワンダヴィジョン」の位置付けは
「アベンジャーズ エンドゲーム」の後にあたるはずなのに
なぜか画面は白黒で、レトロな雰囲気が満載のシットコムが始まるからだ。
ワンダ(スカーレット・ウィッチ)はまるで「奥さまは魔女」のサマンサで
ヴィジョンはダーリンの役回り。
二人は能力者であることを隠し、ご近所に普通の夫婦として溶け込もうとしている。

だが待ってほしい。ヴィジョンは死んだはずではなかったか?
「アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー」でサノスにマインド・ストーンを
引き抜かれて絶命したはずのヴィジョンが、
なぜこの世界では心優しいダーリン役として登場しているのだろう。
私も初回は面食らってしまい、頭の中が「???」で一杯だった。

その後2話、3話と10年単位で時代が進んでいくものの展開はシットコムを維持したまま。
「s.w.o.r.d」のロゴが入ったヘリコプターの玩具が庭に落ちてきたり
ワンダの参加する婦人会のメンバーに、なぜかモニカ・ランボー(*後述)がいたり
何の説明もないままひたすらヒントをバラ撒くのが3話までのおおよその流れなので
ぼんやり見ている人と、「ワンダヴィジョン」の世界で何か起こっているのかを
必死でチェックしながら見る人とで興奮度にはかなりの開きがあるはず。

*モニカ・ランボーとは、「キャプテン・マーベル」に登場したマリア・ランボーの娘。
主人公キャロル・ダンヴァースの親友の娘は、「キャプテン・マーベル」の時代設定である
1995年にはまだ少女だった。

各話に挿入されるCMには、スターク・インダストリーやヒドラの製品が紹介されていて
いずれも意味深な広告文句が添えられている。
1話:スターク「過去は忘れよう、これが未来です」
2話:ストラッカー(HYDRAブランド)「ストラッカーは常に時を刻む」
3話:ヒドラ・ソーク「すべてを水に流し、自分だけの世界に浸れます」

CMに出てくるストラッカーとは、「アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン」に登場した
ヒドラ残党バロン・ストラッカーと同じ名前。
「エイジ・オブ・ウルトロン」の序盤ではまだワンダには弟ピエトロがおり
二人はストラッカーが指揮をとる人体実験の管理下にあった。

不穏な空気を漂わせつつ、大きく動かなかった物語が4話でガラリと姿を変える。
一気にスパークしたかのように、3話かけて散りばめた数々の伏線を
猛烈な勢いで回収していく手際の鮮やかさに興奮が抑えられない。
少し長く感じた助走は、全て4話以降のための前フリだったのだ。

なぜ「ワンダヴィジョン」ではヴィジョンが生きているのか。
シットコム世界と現実世界との関連性は。
5話以降で全ての疑問にオトシマエをつけてくれると信じている。

マーベルコミックに詳しい知人によると、
原作の世界ではかなり早い段階でワンダとヴィジョンは恋愛関係になり
1975年頃に発売されたエピソードで結婚し、双子の赤ん坊も生まれているとのこと。
2話の舞台は1970年代のシットコムで、やはりワンダは双子の子供を妊娠している。
原作でワンダが生んだ双子は現実改変能力によって具現化し、
スピードとウィッカンとなって「ヤング・アベンジャーズ」で活躍することになる。
「ヤング・アベンジャーズ」の他のメンバーも今後配信されるスピンオフドラマと関係が深いため
ディズニー・プラスが「ヤング・アベンジャーズ」の集まる
メインの舞台になる可能性もあるのではないか。
「ランナウェイズ」(Marvel's Runaways)とも違う
若きヒーローの競演をMCU本体が手がけるとなれば大きな話題になることは必至。

「ワンダヴィジョン」は現在待機中の「ドクター・ストレンジ」の第2弾とも
リンクしているとのことなので、マーベルファンは見逃し厳禁。
スマホで見てもギリギリ集中力が続く30分という尺と、
気になる箇所は繰り返し何度でも見ることが出来る
サブスクリプションならではの特性を十分に理解して作られたドラマ。
まぎれもないMCU作品でありつつも、迫力メインの映画とはまた違う
マニアックな楽しみ方を提供した本作は「マーベル作品を小さな画面で見る」ことを
拒絶していたファンですら惹き込む魅力を持っている。
早く見たいような、見終えるのが残念なような、複雑な気持ちで残りのエピソードを待ちたい。

「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで現在配信中。


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2 コメント

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Unknown (ゆま)
2021-02-05 21:50:30
こんにちは。
ワンダヴィジョンの記事楽しみにしてました!
私は5話まで観たのですが、本当に驚きの連続ですね!
まさか○○○○がここで登場するとは…
フェーズ4の開幕でこの展開を持ってくるとは思いませんでした。色々な噂が飛び交っているスパイダーマン3とDoctor Strange in The Multiverse of Madnessも楽しみですね!
返信する
ゆまさん ()
2021-02-06 16:42:05
こんにちは。

見ましたよ!5話!

X-MENのMCU加入は思ったよりもずっと早くなりそうですね。
とか書くことも本当はダメだと思うんですが
まぁコメント欄なのでいいかな(笑)
1話30分に区切る意味もばっちりありますし
情報量というか仕掛けが多すぎて繰り返し見てしまいます。
英語音声・字幕.吹き替え微妙にニュアンスが変わるのも面白いですよね。
派手さと楽しさがMCUのウリだと思って来ましたが
配信でいきなりリンチっぽいマニアックな楽しみ方を提示されて
マーベルスタジオの手数の多さに改めて驚かされています。
今後も楽しみですね。
返信する

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