犬のとこやさん過去日記

犬のとこやさんの旧ブログです

(>_<)・・・Part2 [2013年12月11日]

2013-12-11 13:19:56 | 犬の健康
先日書いた病気の第二弾 です。

前回は、怪我について書かせて頂きました~
同時期にこれまた、多かった避妊、去勢をしていなかったワンコの病気編です

個人的には避妊、去勢はした方が良いと考えています
この問題は個々の飼い主さんの考えがおありでしょう。
今日は私自身が長い間トリマーをしてきて「見てきた事」を書きたいと思います

避妊、去勢を考えた時、獣医さんでお聞きになった事があるかと思いますが、「病気の予防につながる」というお話。
もちろん、避妊・去勢をしなかったからといって100%病気になる訳ではありません。
でも、高齢になってから「しておけば防げたかもしれない・・・」という事が極まれでは無く、比較的多く見られるんです。

この写真をご覧ください



乳腺部分に多発した乳腺腫瘍です。
これは触るとゴツゴツしています。このままの状態なら飼い主さんも我慢(固いしこりが手に触れるだけなので)出来ます。
でも、運悪く腫瘍部分が破裂(というか裂けて)しまうと常に血膿を垂れ流すようになります。こうなると臭いも強くなり生活スペースを汚すようになります。
今までフリーにされたいたワンコの生活を制限されたスペースで過ごさせるように考えたりする事になるかもしれません。
しかし、高齢になって我慢が出来なくなっているワンコに理解の出来ない制限は、また別の問題を産みます。制限されたスペースをワンコが理解出来ずに騒ぐというようなもの。
そして、高齢での麻酔のリスクを背負って手術を決断しなければならない・・・。というような事

女の子の病気ではもう一つ子宮蓄膿症があります。
子宮の中が膿で一杯になるような病気。
これは見た目では分かりづらく、飼い主さんがなかなか気づかないというもの。
ワンコの様子も特別変わらないのです。

ここ最近続けてあったのがこの子宮蓄膿症でした。
生理は殆ど無くなっているのに、発情時期と同じような行動が短い周期で訪れるという事で異変を感じ獣医さんで診断して頂くようにお勧めしたところ、やはり子宮蓄膿症との診断
子宮内の膿が出て来るケースでは気づきやすいですが、出ないタイプは厄介です。

避妊していない飼い主さんは是非、愛犬の発情時期の管理をして下さい

ワンコは自分で病気だとは言えないのです。
大抵、避妊していないワンコの飼い主さんは高齢になって発情周期が分かりづらくなると、前回の発情がいつだったのか 忘れている方も多いのです。


また、男の子の場合には排泄に関わる病気が出やすくなります。
尿の方は前立腺肥大、便の方は肛門周囲腺腫と会陰ヘルニア。
病気の詳しい所は今回は触れませんが、排泄は毎日の事。
個人的には去勢していない男の子の方がもし、病気が出た時には深刻かと思っています。

まず、尿は完全に止まってしまったら24時間持ちません。尿道に細いカテーテルを入れて尿を一刻も早く出さねばなりません。
便は出が悪くなることが多く、飼い主さんが手で押して排泄を助ける事が必要になってきます。
症状が進めば進むほど出づらくなるのは当たり前の事です。
放置して、治っていくという事はありません。

避妊・去勢はそれ自体大変な手術ではありません。
でも、高齢になってから行う手術は体にかける負担もありますし、症状が進行してからでは手術自体も大きくなります。

私は長い間、多くの症例を見させて頂き、常にワンコの状態を把握する事は難しいし、高齢になってから手術のリスクを踏まえた決断は個人的には出来ないだろうと考えて、負担が少なく費用も少ない時期の避妊去勢をしたい と考えるようになりました

実際に経験しなければピン とこないかもしれませんが、今日のこの記事が少しでも考えて頂ける1つの材料になれば嬉しく思います

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