犬のとこやさん過去日記

犬のとこやさんの旧ブログです

高齢犬のトリミング [2013年10月29日]

2013-10-29 11:14:23 | トリミング

以前、子犬のシャンプーについての記事は書かせて頂きましたが、今日は高齢犬のトリミングについてです

今日は産まれた時から知っている(母犬のトリミングをしてました)ワンコのお話です
もう、16歳になるシーズーのロイスちゃん (本日は兄弟犬のソアラちゃんと一緒のご来店)

少し前のトリミングから大分老化が見られていたんです。
前回のトリミングはまだトリミングが出来ない状態では無かったのですが、それから4か月
犬にとっての(特に高齢の)4か月は、老化が進むには十分な期間でした

飼い主さんからは「だいぶワガママになった」とはお聞きしていましたが、ワガママというレベルではなく、ほとんど「痴呆」な感じです

どんな状態かというと、
・抱かれるのが嫌 (特に足がつかない宙ぶらりん です)
 
  ・抑えられるのが嫌 (でもテーブルの上を動き回るんです )
・ジッとしていられない
・意味も無く泣き叫ぶ
・抵抗する力が半端でない(自分の体力以上の抵抗)

寝たきりで動けないタイプの子はいいのですが、ロイスちゃんのような状態ではなかなかトリミングが難しいのです

実際にロイスちゃんをやってみると、抱きかかえて(テーブルの上は落ちてしまうと危険なので)足バリカンをかけようとしたところ・・・
どれだけの力で抵抗するの って言うぐらいの力で抵抗し、挙句、どこに引っかけたのか 後ろ足の爪が根元から折れて大流血
それでも、ロイスちゃんは変わらずの抵抗(この時、脇に抱かれて宙ぶらりん )

さすがに飼い主さんに電話して「出来ない」とお伝えしましたが、「どうにか出来るところまで」と

このまま続行は難しいので、止血をしてから兄弟のソアラちゃんを先にやりました
同腹の兄弟犬なのに、ソアラちゃんは全く大丈夫
いつものように大人しくやらせてくれました
その間、ロイスちゃんはケージの中でグッスリ あれだけの力で抵抗すれば疲れるでしょう・・・

ソアラちゃんを終え、ロイスちゃんに。
出来るだけ抑えないようにトリミングしないと なので、先ずは床に降ろしてみました



どうしても動いてしまうので、抑えなければならず・・・。
それが

抑えずに落下しないで安全に出来るところ・・・、
シンクの中なら動きの制限が出来るし、抑えなくても落ちる心配はありません
やってみたら、いい感じ



濡れちゃうのは仕方無いね・・・



シンクの中だと、かなり前のめりで仕事しなければならず、私の腰が・・・
辛い位で痛めてはいませんが、限界かな

でもね、抑えずにやったら嫌がるお顔のカットも大人しくて
お手入れしやすいように殆ど全ての毛を切りました



どうしても汚れる顔周りは何とか、出来ました・・・

できれば最期までお世話させてもらいたいけど、ロイスちゃんの体力や今回のような思いがけない怪我に私一人では対応出来ないので、今後は獣医さんでのトリミングをお勧めしました

高齢になって必ずしもロイスちゃんと同じようになるとは限りませんが、こういうケースは少なくないんです。
今回は飼い主さんの立ち合いがありませんでしたが、お店でやらせて頂く時には飼い主さんに立ち会って頂けるようお願いします
出来る限りの施術はさせて頂きますが、ハサミやバリカンなどを使用するので怪我には配慮しますが、いつものような仕上がりは難しくなります。ご了承ください

ちょっと知っておいて頂きたかったお話でした




フリーセッション、その後 [2013年10月27日]

2013-10-27 11:30:07 | しつけ

未来(みく)をくまこさんに見て頂いてからもうすぐ3週間たちます

どのように変化があるかというと・・・、

先ずは一番の変化があった食事の時の回転
未来に「待て」をかけて食事の支度をするという、言葉ではとってもシンプルで簡単な事のように思われると思います
が、しかし なんです
未来は食事が嬉しくてたまりません(本犬はルンルン です )
今まではその「喜びの舞」があまりにも凄すぎて 目は回るわ 、滑って転ぶわ・・・ 内心ちょっと可愛い だったんですけど、未来の体を思って頑張りました

嬉しい興奮をする前から「待て」をかけ未来の興奮がMAXにならないように声かけすることと、動いた時は支度をやめてまたまた「待て」を繰り返しました。(ご飯はいつ出来るの ってかんじ )
おかげで今では興奮の回転はすっかり姿を消したのですが・・・、長い時間の「待て」がまだ苦手な未来 興奮はしないけれど、今度はフラフラ歩き回るようになりました・・・
嬉しい気持ちを持て余してるんですかね

実際、激しい回転はしなくなったので目的は達成しているのですが、「待て」と声掛けした以上、「その場で待つ」が出来ないと困ります
なので、フラフラと歩いて行かないように係留をするようにしました。
これで、大分コントロールが効くようになりました

あとは、嬉しくて「ワン、ワン」と吠えるようになったり、もうすぐご飯が来ると分かると半回転くらいしそうになったりと、まだまだですが、先ずは興奮しての回転が無くなった事は良かった と思っています。

食事を前に我慢して待っている未来の様子↓



食事の前の「待て」はあまり長くしていませんが、長時間の「待て」も頑張って練習しなきゃね


次に散歩時の吠えつきですが、トレーニング用のリードをつけていくと未来(みく)に合図が送りやすくて軽い力で合図が送れてとっても楽チン
未来が興味を持って相手に近づこうとするタイミングを見極めないと ですが、興奮度合が違うように感じます

また、たまに何も言わずに私が立ち止まってみる事も散歩の時に実践しています。
私に未来の意識が向いていると何も言わなくても止まってくれます

でも、反面まだまだな事も
ご挨拶をするワンコの時の興奮がなかなか制御がかけられなくて、ここは今まで同様の私が身を挺して阻止する感じになってしまいます・・・

まだまだ練習が必要な感じです

それと、1つ問題が・・・。
未来の頭はアフロヘアーなので、下の写真の様にリードがアフロの毛の中に入ってしまいます。



何が問題かというと、リードの摩擦でおきる「毛玉 」
耳の後ろに大きな毛玉

アフロを切るのは・・・ちょっと・・・嫌
でも、ここはトリマーですから何とかします

最後に店内での「吠え」
ここは環境改善がまだ出来てなくて・・・ 、なかなか・・・です。
くまこさんが未来の事をブログに書いてくれています。良かったらこちらをご覧ください

怖がりな未来に今しばらく「時間」を頂けると嬉しいです
怖がりな犬の場合、この「時間」が重要で、「この人怖いかもしれない・・・」っていう時間内にその犬が「怖い」って感じる事をしてしまうと、「この人は、怖い 」になっちゃうんです。

だから、「怖いかもしれない・・・」が「怖くないのかも 」に変わり、「怖くないんだ 」になるまでの時間がかかる事を理解して頂けると助かります。

私もなるべく早く環境整備しますので、よろしくお願いします

まだまだ未来と二人頑張らねばならない事がたくさんですが、温かい目で見守って頂けたら と思います

わんこママ達のお茶会、開催報告~♪ [2013年10月24日]

2013-10-24 11:34:11 | イベント

ここ最近、トリミングの予約が多くて(嬉しい悲鳴です )なかなかブログのアップが出来なくてゴメンナサイ

22日の火曜日に、飼い主さんと一緒になって相談に乗ってくれるDoggies911の専属セラピスト見習い のくまこさんにお越しいただき「わんこママ達のお茶会」を開催いたしました~
今回は4名のわんこママが出席してくれましたよ

皆さんから自己紹介がてら、お悩みをお話頂きました~。(いつもはここでかなりの時間が費やされるんですが 今回はかる~く とお願いいたしました )
くまこさんもご自身の体験談を交えながら、トレーニングの重要性などをお話し下さいました

私自身も最近、犬の問題行動や病気にはその犬のストレスや飼い主が大きく関わっていると思うようになりました。
ストレスは与えないようにし続けると、少しのストレスにも過剰に反応してしまいます。
ですから、日常的に避けるのではなく、「大したことは無い 」と繰り返し教えておく方が犬の為になるんだと思います。

今回ご参加のママさん達もくまこさんのお話に興味深々
お茶会の中では具体的な対処方法はお知らせしませんでした
それは、「散歩時に他犬に吠える」という同じお悩みでも、対処方法はその犬によって違うかもしれないからです

それでも、皆さんからいろんな話が出てみんなで情報をシェア出来たのは良かったと思いました
一人で聞くより、理解度が増したんじゃないかと思います(私だけ )
それに、こんかいのお茶会でママ達が情報を共有できたことで、お散歩の時なんかに気軽に練習が出来るようになるのもメリットだな~ と思いました

もうフリーセッションを申し込んだというママさんもチラホラ
諦めずにつづける事、これが重要
みんなで一緒に頑張りましょう

お茶会に参加しなかったけれど、フリーセッション興味ある ってママさん
くまこさんのブログを是非ご覧になって下さいね (こちらから)
ご自身で申し込み可能ですよ

さてさて、未来(みく)のフリーセッション、その後 のお話も書きたいのですが時間切れ
ほんの少し、頑張っている様子を↓



かなり変わってきてくれています
必ず後日アップしますので、暫しお待ちを~

やっぱり・・・、ねっ!! [2013年10月20日]

2013-10-20 11:37:38 | 食事

もうかれこれ、8年位お店をご利用してくれているコッカースパニエルのレオちゃん

来店当初は皮膚にトラブルが多く出ていました。
コッカースパニエルは皮膚疾患がとても多い犬種です。
レオちゃんも体のあちこちに黄色いベタベタなフケを伴う皮膚トラブルを抱えていたんです

その当時、皮膚トラブルを抱えるワンコの飼い主さんからのヒアリングで必ず出て来ていた「ジャーキー」という言葉
私は獣医では無いので、医学的な事は聞けませんでしたが皮膚トラブルを抱えるワンコに共通する生活上の何か が無いか 飼い主さんの話を聞いていたんです。

すると、どうやら怪しい「ジャーキー」という言葉を繰り返し聞く事になったんですよね

そこで、先ずはその「怪しいもの」を止めてみるという提案を飼い主さんにしてみるようになりました
当時のレオちゃんにもお伝えしたと思います それからジャーキーを与えるのを止めて下さっていたんです。

診察に行く、薬を飲ませる、フードを変える等という、行動を起こさないと始められない事では無く、今与えている「怪しいもの」を止めて頂くだけ
これで結構皮膚トラブルが改善されるケースが少なくないんです

レオちゃんも段々皮膚トラブルが見られなくなり、今では夏の暑い時期に1か所か2か所炎症が出る位で、この程度なら飼い主さんも気づかない位のものしかでていなかったんです。

でも、先日のトリミング時にレオちゃんママが
「実は・・・」と
お友達からレオちゃんに とフードをプレゼントされたそうです。
食いつきが良すぎるからご自身のワンコには食べ過ぎるからあげられないと、レオちゃんにくれたようです。
20日間程、ドライフードにトッピング感覚で与えた所喜んで食べたそうです
最後、使い切った後に、????
よ~く見ると ジャーキーの切れ端みたいなものが・・・

お話を聞きながらレオちゃんの体を触ると、はいはい
アチコチに炎症が見られ激しい痒みを伴っています
今年の暑い夏でもここまで出なかった皮膚トラブルがこんなに分かりやすく出るとは・・・

やっぱり・・・、ねっ

って感じでした。写真がありますのでご覧ください。



胸の部分が黄色いですよね あれが痒みの原因
今回はなるべく黄色いフケを取り除くようにシャンプーしました。(黄色いフケは物凄く強い脂でベタベタなんです・・・)

もう頂いたフードは無くなったそうなので、またこれから気をつけて頂けるようです

もちろん、全ての原因がジャーキーとは限りませんが、もしレオちゃんのように原因だった場合、ワンコが欲しがるからとジャーキーを与え続ければいくら治療を重ねたとしても直る事は無いんだと思います。

本当に愛犬の健康を考えるなら、先ずは食事の見直しをしてみるのもいいかもしれません
先ずは飼い主さんの出来るところから 効果があれば嬉しいです


カットのいろいろ [2013年10月17日]

2013-10-17 11:40:18 | トリミング

今日はお客様に好評のお手入れ楽チン 見た目も可愛い カットのご紹介をしたいと思います

私が常に心がけている事は、飼い主さんのお手入れが楽になる事 と、ワンコにも負担のかからないカットで、飼い主さんが愛犬を見て可愛い と思える事です。

トリミングをしていて、「多いな 」と思うのが、手足の舐め (もちろん、ワンコ)
毛の色が変色してしまったり、指が腫れたり・・・。
いつも舐めるようなところは毛が無い方が良い事もあります
それに合わせて、散歩から帰ってからの手足のお手入れ(飼い主さん)

足の毛が無い方がワンコと飼い主さん両方にとっていいのではないか と思ったのですが、大抵ネックになるのが見た目の問題
足先のバリカンって「鳥の足みたい 」って敬遠される飼い主さんが多いんです

そこで考えたのがこんなカット (あまり珍しくは無いかもしれませんが・・・ )
くぅちゃんご協力ありがとう



見た感じ、足先丸くて可愛いですよね




これなら違和感ないのでは
と飼い主様に提案すると「お手入れ楽チン 」と大好評

カット犬種じゃないと被せる毛が無いので出来ませんが、やってみたい飼い主様がいらっしゃいましたら、お声掛け下さいね


それと、今月末はハロウィン
トイプードルのスポットくんがかぼちゃのパンツカットにしましたよ



本当はオレンジに染めたかったけど、ママはハロウィンが終わったらパンツの部分の毛を収穫 して、羊毛フェルトでスーくんを作る際に使用するからダメ って。
お散歩で見かけた方はもうすぐ収穫されちゃうので(収穫は私がするんですけど・・・多分 )見逃さないようにね

それから同じくトイプードルのハナちゃん
ハナちゃんのママはカットが上手なんですよ



ハナちゃんママが切ったのをそろえてみました
ママはお尻がまぁるいのが「カワイイ 」とのこと。
お散歩の時にいろいろ観察して、「こうした方がスッキリ見える 」とかお考えの様です
ハッキリ注文して頂けるので、助かります

ご利用の皆様も、何か注文がある時には遠慮なく申し付けて下さいね
その際には小さなものでも構いませんので、画像があると助かります

今日はカットのご紹介でした~