小町のつぶやき

一日の出来事を面白く書いてみたいと思います・・・

私はパンジーです。

2009-02-26 13:18:24 | Weblog
私は昨年の暮れ花屋の店先に仲間達と並べられていた所を、
花屋に来たおばさん達の目に留まり、
私はこの家に買われてきました。

この家のおばさん(小町)は私を植木鉢に植えて、
暖かな部屋で育ててくれましたが、天ボケな所があり、
私が水を欲しがっているのも分からない時も有ります。
そんの時は私は「萎れたふりをします」。
するとやっと気がついて、水をくれますが、
今度は加減が分からないのか
たくさん水をくれ私を慌てさせます。

そんな様子を見るといつも口を出すのがこの家の主(エロさん)です。
この家の主は「自己中」で何でも自分を中心に考える人です。
ですから花に無関心な主はいまだに私の花の名前すら知りません。

そんな主が感心を寄せているのが洗濯物です。
洗濯物だけはいつも可愛がり、
曇りや雨の時には気を使い直ぐに暖かな部屋に
移しエアコンを点けてやります。

でも私にはいつも冷たく邪魔物扱いにされ部屋の隅に追いやれれます。
そんなときはいつも主とおばさんとで私の事で喧嘩になります。

そんな落語に出てくるような家ですが、
私は何不自由なく幸せな日々を送っています。
でも!やっぱり夜になると花屋の店先に一緒にいた仲間たちの事が、
思い出され、涙する事もしばしばです。

とその時・・・・・
私に何か大きな物が当たった。
私はそのまま台の上から転げ落ち気を失った。

それからどのぐらい経ったのか?
ふと寒さで気が付けば
そこは広々とした明るい所であった。
周りを見渡せば
草花がたくさん咲いていた。

私はこの家のおっちょこちょいのおばさんの、
大きなお尻が当たり植木鉢と共に放りだされたのだった。

今はこの家の庭に植えられている。





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1 コメント

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パンジーの気持ち (akotan)
2009-03-09 19:45:33
 よ~く気持ちが表れていまね!
本当に楽しい文章で素敵ですね。
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