哲学・後悔日誌

現代英米圏の分析的政治哲学を研究し、自らもその一翼を担うべく日々研鑽を重ねる研究者による研究日誌

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クリストマンの積極的自由擁護論

2009-02-27 11:23:00 | Weblog
積極的自由批判ばかりみてきたので、まともな積極的自由擁護論を一瞥しておく必要もあると考え、John Christmanの論文("Liberalism and Individual Positive Freedom," Ethics 101 (1991): 343-59; "Saving Positive Freedom," Political Theory 33 (2005): 79-88.)を検 . . . 本文を読む

積極的自由批判3--カーターの議論(2)

2009-02-18 13:51:09 | Weblog
予告通り、自己支配を軸とする議論に対するCarterの批判をみていこう。Carterは自己支配を軸とする議論において、自己支配が確立していないケース(すなわち望ましくない内面的制約がみられるケース)として、強制、恐怖症による恐怖、オブセッション、幻惑、無知、不合理な恐怖、などが念頭にある、としている。これはどれも、真正な自己authentic selfによる特徴とは切り離されるべきものとして扱われ . . . 本文を読む

積極的自由批判2-カーターの議論(1)

2009-02-17 10:18:27 | Weblog
先日予告をしておいたCarterの議論について(本当は、先週末に書きたかったのだが、まだ体調が万全でないため今日まで先送りになってしまった)。Carterは、自由の可測性について検討した秀作、A Measure of Freedom (OUP, 1999)の著者である。彼は、特定の自由specific freedomの総量を意味する総体としての自由overall freedomの概念を擁護し、その . . . 本文を読む

積極的自由批判1--クレイマーの議論

2009-02-10 15:40:35 | Weblog
とある研究会で報告する予定の原稿「消極的自由としての自由(仮)」に取りかかる前に、精読すべき文献として以下のものがある。 Hillel Steiner, An Essay on Rights (Oxford: Blackwell, 1994). Ian Carter, A Measure of Freedom (New York: Oxford University Press, 1999). M . . . 本文を読む