哲学・後悔日誌

現代英米圏の分析的政治哲学を研究し、自らもその一翼を担うべく日々研鑽を重ねる研究者による研究日誌

積極的自由批判3--カーターの議論(2)

2009-02-18 13:51:09 | Weblog
予告通り、自己支配を軸とする議論に対するCarterの批判をみていこう。Carterは自己支配を軸とする議論において、自己支配が確立していないケース(すなわち望ましくない内面的制約がみられるケース)として、強制、恐怖症による恐怖、オブセッション、幻惑、無知、不合理な恐怖、などが念頭にある、としている。これはどれも、真正な自己authentic selfによる特徴とは切り離されるべきものとして扱われ . . . 本文を読む