新川橋からずいぶんクラシックな貨物船が見えます。
まれに明石海峡で見る冷蔵冷凍貨物船のようです。
船腹に大きくDel Monteと書かれています。トマトケチャップ運搬船?
船尾、岸壁側からの写真になります。ファンネルマークはトマトケチャップ?デルモンテは日本ではキッコウマンと提携、ト
マトケチャップを思い浮かべますが、世界の農産物商社です。中でもバナナのシェアは世界で2位、日本では3位です。Del
Monnteはスペイン語で、「山から」の意味だそうです。
場所は、三菱重工神戸造船所の向かいになります。海を挟んで潜水艦が造られています。
バナナの陸揚げ
アームを少し前に倒して逆ハの字形に開いて、海側が少し高くなった状態で固定してあります。
バナナの積み込まれる四角のゴンドラは2本のロープで吊るされいます。ロープは陸側(左)・海側(右)のアームの先の滑車
を経て船上のウインチにつながっています。
写真のゴンドラを上げる場合、海側のロープを巻きます。陸側のロープを少し出しながら海側のロープをさらに巻くとゴンドラ
は船の中央に移動します。陸側と海側のローフを同時に出すとゴンドラは船倉に下りて行きます。この逆をすれば船倉から岸壁
に移動することが出来ます。
バナナのような軽い荷物は、クレーンのアームを動かすことなく、2本のロープの巻き出しの操作だけで、上げる➡平行移動➡
下げる、と荷物の積み下ろしをすることが出来ます。
実際は細かな技があると思います。私が感心しながら見ていた観察結果ですので間違っているかもしれません。
次々に籠が回ります。空になった籠は船倉に戻りバナナを積んで出てきます。
バナナはプラスチックのケースかダンボール箱に入っているようです。日本では実蠅の侵入を防ぐため完熟したバナナの輸入は
禁止されています。緑のバナナはここで追熟して個別包装、スーパーで見かけるダンボール箱に詰められて出荷されます。
フォークリフトが出てきて、作業員の方が下船します。もう50年も昔の話になりますが私の先輩がここの会社に就職されまし
た。最初はバナナの現場で研修だったそうです。バナナの歌も聞かせていただきました。
船の紹介
SEVILLA CARRIER
総トン数 5997トン 全長 134m 航海速力 21.4ノット 船籍国 リベリア
ARACENA CARRIER
総トン数 7637トン 全長 139m 航海速力 22.3ノット 船籍国 パナマ
LUCENA CARRIER
総トン数 7627トン 全長 139m 船籍国 パナマ
いずれも船齢20年を超すベテラン船です。3隻とも日本の造船所で造られました。最近はバナナも冷蔵コンテナによる輸入が
増えて来たそうです。神戸港は長年バナナ輸入量荷日本一の座にあり兵庫突堤はバナナ突堤とも呼ばれていました。(昔は櫛形の
突堤でしたが櫛の間が埋立られて埠頭になりました。)
令和元年の資料では大消費地を控える東京港にその座を譲っていますが、この風景は神戸港ならではのものかもしれません。阪
神淡路大震災で神戸の被災者に最初に配られた食糧はバナナだったそうです。神戸と縁の深い果物です。
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