団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

小説キャナルタウン 46 真光寺踊念仏(開山忌法要)

2019-09-27 05:59:30 | 日記

   真光寺は

   小説キャナルタウン 34 兵庫大仏能福寺 鐘楼落慶法要 住職晋山式(2018.12.4)で稚児行列の出発地として、また、

   小説キャナルタウン 43 兵庫津ガイドツアー 兵庫城跡 真光寺 清盛塚 能福寺他(2019.7.19)でおうかがいしました。
   
   9月16日は一遍上人の御命日、正応2年8月23日の太陽暦換算の日として開山忌法要が行われます。


       真光寺

  

  真光寺の建物は、すべて戦後の再建となりますが広い境内は凛として風格が漂います。右の大壇林の石碑は真光寺が僧の

 学問所であった高い格式を表します。左に「一遍上人示寂之地」の石碑があります。

  

  

  平清盛は福原遷都に際し、平家の氏神厳島神社の弁天様を福原京の周り7か所にお祀りしました。いつしかそれどれに

 ご利益が出来て踊念仏の真光寺は音楽弁天として、「お寺でジャズ」や演奏会など音楽関係のイベントも行われています。

  

  元禄時代の地図と現在の合成図です。西の須佐野中学、北の須佐野公園を含む大きなお寺であったことがわかります。

   

  屋根越しにキャナルタウンウエスト7号棟を見ることが出来ます。

  

  境内案内図です。今回ご紹介できるのは一遍上人御廟所だけになります。

       一遍上人廟所

   

         一遍上人廟所

  時宗開祖一遍上人(1238~1289)は鎌倉時代の終わり頃 伊予守護職河野家の出身で幼にして出家、法然ー証空-性

 達ー一遍と浄土宗西山流を学ばれ、のち予州窪寺の修行、紀州熊野本宮の参籠に依って絶対他力の念仏の深意を領解し、衆生救

済のため人々に念仏を勧め「南無阿弥陀仏決定往生六十万人」のお札をくばり乍ら時衆を引きへ、日本全国を16年間にわたって

行脚された遊行聖で御座います。

  目録に入る廿五万余その他数知れず人々に念仏結縁し、最後にこの地和田の御崎島観音堂に於いて正応二年八月廿三日御年

 51歳で安らかに入寂なされました『一代の聖教みなつきて南無阿弥陀仏になりはてぬ』とて所持の経典をやきすってられ、又

 「我がなきがらは野に捨てけだものなどに施こせよ」のお言葉もありましたが、多数の信者の人達によって荼毘にふされ、手厚

 く供養されましたのが、現在の五輪塔で御座います。尚元禄年間に現在の廟所に改造されています。

          (昭和46年に兵庫県より史跡に指定)

    宗祖御詠歌  旅ごろも 木の根かやの根 いずくにか   身の捨てられぬ ところあるべき

                      西月山 真光寺

  

  葬式は不要の遺言でしたが信者のよって荼毘に付され供養されます。平成7年の阪神淡路大震災で五輪塔が倒ます。鳥の形を

 した水差が骨壺代わりに使われていました。



       開山忌法要

  

  御法話は1時からでした。それまでの時間を利用して、10月4・5・6日に上演されるステージトレーラを使用した野外劇

 日輪の翼神戸公演の話が演出のやなぎみわ氏からありました。日輪の翼は中上健次の小説ですが、小説には神戸は出てきませ

 ん。続編?として恵比寿神や一遍上人も登場して神戸を舞台に話が繰り広げられます。(正確な要約ではありません。ネットで

 ご確認ください。)

       法話

  

      法話   「一遍上人と踊り念仏」  国宝「一遍聖絵」より考察する。

      講師   遠山元浩 先生  (時宗修学林学頭・遊行寺宝物館館長)

      みっちり一時間講義、いや御法話がありました。

  
 
  口から六体の阿弥陀様が出ている仏像は教科書にも出ていました。空也上人は一遍上人より二百年も昔の平安時代のお坊様

 ですが踊念仏の開祖ともいわれ一遍上人にも大きな影響を与えました。

       御忌法要

  

  吉祥山多門寺や能福寺の大仏尊大法会で天台宗の聲明の美しさに感動しましたが、時宗のお経の場合名前は知りませんが

 大変美しい歌声?にびっくりしました。

  

  来年は、是非皆様もお参りください。

       おどり念仏

   

  薄墨衣のお坊様が導師様です。

  

  初めにお坊様によるおどり念仏が行われます。導師様の衣が一番質素なものです。民衆救済のために16年間遊行した

 一遍上人のお姿を現しているのでしょうか。

   

  次に一般の人達が踊りの輪に入ります。

  

  南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と唱えながらゆっくり時計回りに回ります。

   

  少しテンポが速くなって、南無阿弥陀、南無阿弥陀、南無阿弥陀と唱えながら回ります。最後に極楽浄土にたどり着いた

 喜びを表します。

  

  最後に参加者全員でお経を唱えます。(歌詞カード、いやお経カードをもらいそこなって紹介することが出来ません。)

   

  終わりに導師を勤められた真光寺のご住職からお礼の言葉がありました。踊念仏は本来、喜びをを表すもっと激しい踊りで

 有ったものが、能の影響もあって静かになったものが今に伝わているそうです。

  極楽浄土から舞い降りた花びらです。大変ご利益があるそうです。ブログをご覧いただいた皆様にもご利益がありますよう

 にお祈りします。



         小説キャナルタウン他9話

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