明 我々A(明石舞子) K(子供) B(防衛隊)は再び海外を目指すこことなった。
舞子 前回は子供の日特番 連載小説AKB12 第15話徳島藩松帆の浦台場を調査せよ(2017.5.5)でした。
健 今思い出しても困難な任務であった。
舞子 砂浜ではない石浜を苦労して進みました。
健 今日我々は、更に困難な任務に立ち向かう。大蔵海岸から見える風車は、明石港から見ると謎の風車群であることが
わかった。
明 もしかしたら宇宙人の秘密基地で宇宙人と通信しているのかも知れない。
舞子 AKB夏休み直前スペシャルで調査に行きます。
明 今日はA(淡路舞子) K(子供) B(防衛隊)で頑張るぞ。
健 我々の乗った高速艇は僅か15分で岩屋港に着いた。
明 港から西海岸に沿って調査をすすめる。
舞子 あれは何!
明 不時着してこわれたUFOのそばで宇宙人が集まっている。
健 UFOの中には女の宇宙人が何かをしているようだが。
明 真っ黒で地球人より少し小さい。しかし全く動かない。
健 もしかしたら全く違った時間の支配する星から来たのかも知れない。時間が進むのが遅いのだ。だから動かない。
舞子 もしかしたらお人形じゃない。あそこに何か書いてある。
健 難しい漢字がいっぱいで読めない。
明 大人の人を探してみよう。しかし誰もいない。すでに宇宙人に全員誘拐されてしまったかも知れない。
舞子 かながふってあるから読めるかも。
貴船神社遺跡
ここ大川公園一帯は、弥生時代から古代にかけて塩づくりを行っていた貴船神社遺跡が存在していました。兵庫県では、
はじめて石敷炉が確認された遺跡であり、塩づくりの課程が推測できる貴重な遺跡です。播磨灘に面した海岸部に立地して
おり、明石市から西播磨の海岸はもとより瀬戸内に浮かぶ家島諸島・小豆島や四国まで遠望できます。塩づくりの遺跡は
弥生時代末から奈良時代にかけて長期間にわたって継続しています。
塩づくりには、濃縮した海水を作る工程とその海水を煮詰めて塩を取り出す2つの工程があります。そのはじめの工程には
「万葉集」に見られる「藻塩焼き」をあてる考えがありますが、今回は明らかに出来ませんでした。調査で明らかに待ったの
は塩を取り出す工程です。濃縮した塩水を製塩土器に入れ、石敷の炉に並べて煮詰め塩を取り出す作業を行っており、炉跡が
22基以上確認されています。そのうち19基は古墳時代末から奈良時代で、大阪湾沿岸では塩づくりが衰退する時期に
あたります。
また、塩づくりに携わった古代人は万葉集や日本書紀に見られる野島海人と考えられます。貴船神社遺跡で最も盛んに
塩づくりをした時期が野島海人の活躍したことと関係あるかもしれません。
出土遺物は多数の製塩土器の他に須恵器・土師器・弥生土器・新羅陶器・黒色土器・石器・鉄器・青銅製帯金具がありま
す。最も古い時期の遺物は弥生時代中期末(1800年前)の壺があります。
製塩土器は、弥生時代末から出土しています。これから遺跡が廃絶する奈良時代まで製塩土器が含まれています。製塩土器
が多いのは古墳時代末から奈良時代で、この時期が貴船神社遺跡の塩づくりの中心と思われます。
野島海人が使ったと思われる遺物に鉄製釣針・タコ壷・船形土製品があります。海との繋がりを示すものとして興味深い
資料です。その他注目される遺物として新羅陶器があります。朝鮮半島から遠く運ばれてきた土器で、野島海人と海との関係
の深さを示すものです。把手にヘラで描かれた顔が大変ユーモラスです。
健 大昔にここで塩を作っていたらしい。
明 宇宙人がUFOにのって淡路島まで塩を作りに来ていたのか。
健 それにしてもこの穴の開いた壊れたUFOの様なものは何だろう。
舞子 これはきっと家よ。家の模型よ。私、明舞団地の近くで見たことがある。もっと大きくて木で出来ていた。模型だから
家も人間も小さく作ってあるのよ。あれは大昔の家だったのね。
明 不時着したUFOではなかったのか。真っ黒な宇宙人に我々は本当にびっくりした。
健 人形とわかっていてもかなり不気味だ。夜だったら大変だった。
舞子 次は明舞団地の近くの大昔の家の調査に行きましょう。
見上げると我々は謎の風車群の近くまで来ていたのだ。登って行くと看板があった。
健 読めない漢字もあるが付近にソーラーパネルがいっぱいある。太陽光発電の発電所のようだ。
明 しかし南米の古代遺跡で見つかった宇宙人の絵ようなマークが描いてある。油断は出来ない。
明 どう見ても秘密基地っぽくない建物だ。
健 それ以前に発電所っぽくない建物だ。
岩屋港を出発してから我々は初めて人類にあった。そして二階の展示室に案内してもらった。
舞子 窓からは太陽光発電のパネルと風力発電の風車が見えます。ここは株式会社淡路貴船太陽光発電所です。平成25年
8月に着工平成26年12月から発電をしています。発電出力は30メガワット。年間発電量は3100万kWhで
一般家庭約9000所帯分の年間使用料に相当します。日本最大級の太陽光発電所です。
健 ここは寄神建設株式会社が昭和48年から平成8年までポートアイランドや関西空港などの埋立てに使う土砂を取った
跡地です。運んだ土の量は4,100万立方メートル甲子園球場の68杯分にもなる。寄神建設株式会社は神戸市に本
社がある土木建設の会社ですが特に海洋土木が得意です。この発電所も寄神建設の会社です。
明 この船で運ぶのだ。一度に10トン積みダンプカー700台分の土砂を運ぶことが出来る。
舞子 土砂採取場跡地約67㏊に設置面積40㏊131,250枚もの太陽光発電パネルが設置されています。
健 明舞団地の面積が23.5㏊だから明舞団地の1.7倍の面積が全部太陽光発電パネルなのだ。
明 無事明石港に帰って来ることが出来たが、今回も厳しい任務であった。
健 明石から高速船で僅か15分なのに淡路島には我々の知らないことがいっぱいだ。
舞子 夏は海水浴や楽しい観光スポットがたくさんあります。
明 これ以上人類が減ると宇宙人が来て本当に基地を作ってしまうかも知れない。みんなで淡路島に行こう。
健 淡路貴船太陽光発電所も是非見学してください。僕たちは特別に見せてもらいましたが、見学は予約が必要です。
会社のホームページをご覧下さい。
連載小説AKB 第9話~第17話はバックナンバーからご覧下さい。
連載小説AKB(1話~8話)他 全10話
UR賃貸10の団地と10話の物語
「団地小説短編集」500円+税
明石市松が丘2丁目3-7
明石舞子団地 明舞センター 松が丘ビル2階
ザ・ダイソー明舞団地店 西隣
明舞書店で好評発売中
舞子 前回は子供の日特番 連載小説AKB12 第15話徳島藩松帆の浦台場を調査せよ(2017.5.5)でした。
健 今思い出しても困難な任務であった。
舞子 砂浜ではない石浜を苦労して進みました。
健 今日我々は、更に困難な任務に立ち向かう。大蔵海岸から見える風車は、明石港から見ると謎の風車群であることが
わかった。
明 もしかしたら宇宙人の秘密基地で宇宙人と通信しているのかも知れない。
舞子 AKB夏休み直前スペシャルで調査に行きます。
明 今日はA(淡路舞子) K(子供) B(防衛隊)で頑張るぞ。
健 我々の乗った高速艇は僅か15分で岩屋港に着いた。
明 港から西海岸に沿って調査をすすめる。
舞子 あれは何!
明 不時着してこわれたUFOのそばで宇宙人が集まっている。
健 UFOの中には女の宇宙人が何かをしているようだが。
明 真っ黒で地球人より少し小さい。しかし全く動かない。
健 もしかしたら全く違った時間の支配する星から来たのかも知れない。時間が進むのが遅いのだ。だから動かない。
舞子 もしかしたらお人形じゃない。あそこに何か書いてある。
健 難しい漢字がいっぱいで読めない。
明 大人の人を探してみよう。しかし誰もいない。すでに宇宙人に全員誘拐されてしまったかも知れない。
舞子 かながふってあるから読めるかも。
貴船神社遺跡
ここ大川公園一帯は、弥生時代から古代にかけて塩づくりを行っていた貴船神社遺跡が存在していました。兵庫県では、
はじめて石敷炉が確認された遺跡であり、塩づくりの課程が推測できる貴重な遺跡です。播磨灘に面した海岸部に立地して
おり、明石市から西播磨の海岸はもとより瀬戸内に浮かぶ家島諸島・小豆島や四国まで遠望できます。塩づくりの遺跡は
弥生時代末から奈良時代にかけて長期間にわたって継続しています。
塩づくりには、濃縮した海水を作る工程とその海水を煮詰めて塩を取り出す2つの工程があります。そのはじめの工程には
「万葉集」に見られる「藻塩焼き」をあてる考えがありますが、今回は明らかに出来ませんでした。調査で明らかに待ったの
は塩を取り出す工程です。濃縮した塩水を製塩土器に入れ、石敷の炉に並べて煮詰め塩を取り出す作業を行っており、炉跡が
22基以上確認されています。そのうち19基は古墳時代末から奈良時代で、大阪湾沿岸では塩づくりが衰退する時期に
あたります。
また、塩づくりに携わった古代人は万葉集や日本書紀に見られる野島海人と考えられます。貴船神社遺跡で最も盛んに
塩づくりをした時期が野島海人の活躍したことと関係あるかもしれません。
出土遺物は多数の製塩土器の他に須恵器・土師器・弥生土器・新羅陶器・黒色土器・石器・鉄器・青銅製帯金具がありま
す。最も古い時期の遺物は弥生時代中期末(1800年前)の壺があります。
製塩土器は、弥生時代末から出土しています。これから遺跡が廃絶する奈良時代まで製塩土器が含まれています。製塩土器
が多いのは古墳時代末から奈良時代で、この時期が貴船神社遺跡の塩づくりの中心と思われます。
野島海人が使ったと思われる遺物に鉄製釣針・タコ壷・船形土製品があります。海との繋がりを示すものとして興味深い
資料です。その他注目される遺物として新羅陶器があります。朝鮮半島から遠く運ばれてきた土器で、野島海人と海との関係
の深さを示すものです。把手にヘラで描かれた顔が大変ユーモラスです。
健 大昔にここで塩を作っていたらしい。
明 宇宙人がUFOにのって淡路島まで塩を作りに来ていたのか。
健 それにしてもこの穴の開いた壊れたUFOの様なものは何だろう。
舞子 これはきっと家よ。家の模型よ。私、明舞団地の近くで見たことがある。もっと大きくて木で出来ていた。模型だから
家も人間も小さく作ってあるのよ。あれは大昔の家だったのね。
明 不時着したUFOではなかったのか。真っ黒な宇宙人に我々は本当にびっくりした。
健 人形とわかっていてもかなり不気味だ。夜だったら大変だった。
舞子 次は明舞団地の近くの大昔の家の調査に行きましょう。
見上げると我々は謎の風車群の近くまで来ていたのだ。登って行くと看板があった。
健 読めない漢字もあるが付近にソーラーパネルがいっぱいある。太陽光発電の発電所のようだ。
明 しかし南米の古代遺跡で見つかった宇宙人の絵ようなマークが描いてある。油断は出来ない。
明 どう見ても秘密基地っぽくない建物だ。
健 それ以前に発電所っぽくない建物だ。
岩屋港を出発してから我々は初めて人類にあった。そして二階の展示室に案内してもらった。
舞子 窓からは太陽光発電のパネルと風力発電の風車が見えます。ここは株式会社淡路貴船太陽光発電所です。平成25年
8月に着工平成26年12月から発電をしています。発電出力は30メガワット。年間発電量は3100万kWhで
一般家庭約9000所帯分の年間使用料に相当します。日本最大級の太陽光発電所です。
健 ここは寄神建設株式会社が昭和48年から平成8年までポートアイランドや関西空港などの埋立てに使う土砂を取った
跡地です。運んだ土の量は4,100万立方メートル甲子園球場の68杯分にもなる。寄神建設株式会社は神戸市に本
社がある土木建設の会社ですが特に海洋土木が得意です。この発電所も寄神建設の会社です。
明 この船で運ぶのだ。一度に10トン積みダンプカー700台分の土砂を運ぶことが出来る。
舞子 土砂採取場跡地約67㏊に設置面積40㏊131,250枚もの太陽光発電パネルが設置されています。
健 明舞団地の面積が23.5㏊だから明舞団地の1.7倍の面積が全部太陽光発電パネルなのだ。
明 無事明石港に帰って来ることが出来たが、今回も厳しい任務であった。
健 明石から高速船で僅か15分なのに淡路島には我々の知らないことがいっぱいだ。
舞子 夏は海水浴や楽しい観光スポットがたくさんあります。
明 これ以上人類が減ると宇宙人が来て本当に基地を作ってしまうかも知れない。みんなで淡路島に行こう。
健 淡路貴船太陽光発電所も是非見学してください。僕たちは特別に見せてもらいましたが、見学は予約が必要です。
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