1975年発行の岩波新書。
1975年頃が、どんな時代であったのか思い起こしてみると、それはそれで活気のある時代であったはずだが、一方で、この時代を知らない世代が自分の周囲に増えていることに気づく。その程度に昔になってしまった1975年頃のひとり暮らしの女性の体験を読んでいると、当時の人びとが感じていたことのあれこれが今と重なる。
そんな中、「保育に生きる」の章で紹介されていたGさんは、1944年に子どもたちと埼玉へ集団疎開した本所横川橋隣保館の保母であった。つい最近観た映画『あの日のオルガン』のモデルである。
偶然手にした1975年の岩波新書と、2019年公開の映画、どちらも戦前戦後を、前を向いて生きていた女性に会える。
1975年頃が、どんな時代であったのか思い起こしてみると、それはそれで活気のある時代であったはずだが、一方で、この時代を知らない世代が自分の周囲に増えていることに気づく。その程度に昔になってしまった1975年頃のひとり暮らしの女性の体験を読んでいると、当時の人びとが感じていたことのあれこれが今と重なる。
そんな中、「保育に生きる」の章で紹介されていたGさんは、1944年に子どもたちと埼玉へ集団疎開した本所横川橋隣保館の保母であった。つい最近観た映画『あの日のオルガン』のモデルである。
偶然手にした1975年の岩波新書と、2019年公開の映画、どちらも戦前戦後を、前を向いて生きていた女性に会える。