不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

いのりむし日記

いのりむしの備忘録です。

Nakajima Hisae

事故の検証もまだなのに、原発推進に、やる気まんまんな連中

2012-01-09 | 脱原発

 福島みずほさんが、ブログに、原発事故の経緯と自身の対応をまとめた「3・11以降の国会報告 ~こんな事があったのです~」を公開。長いが解りやすい内容。海渡雄一『原発訴訟』と合わせて読むと、原発を批判的に検証するということが、いかに厚い壁に阻まれていたかが解る。

 ところで福島さんは、「わたしは、この6月の時点で、経済産業省も資源エネルギーも保安院も原発再稼動にやる気まんまんなのであり、原発推進にやる気まんまんだと思った。」と述べている。
 そう、事故直後から、そして今に至るまで、まだ事態も把握できず収束も覚束ない段階から、原子力の推進以外にあり得ないという態度で一貫している人たちが、今も、原子力政策をすすめる重要な場所にいる。残念ながら、今はまだ、その流れを変えることが出来てはいない。

福島みずほ
3・11以降の国会報告 ~こんな事があったのです~
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1964.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤松啓介『神戸財界開拓者伝』と「市民のための市史」

2012-01-07 | 本と雑誌

  先月、『年表で読む 日本食品産業の歩み』を読んでいて、参考文献に、赤松啓介『神戸財界開拓者伝』があるのを見つけた。財界?開拓者?と思ったまま年を越したが、別の本で、赤松自身が自著について語っていることを知った。(「反戦回想録」『赤松啓介民俗学選集』)

1982(昭和57)年7月
『神戸財界開拓者伝』太陽出版刊。こんな著書があるとは、お釈迦さまでも知るめえ。知らざあ、いってきかそうかということになるが、それほどのものでもない。市史編集委員時代に「市民のための市史」というわけで資料集めをした。ともかく神戸でなんでもよい、新しい事業を起こした人物をつかまえようということで、だいぶん苦労したが、それほど良い資料は発見できなかった。しかし、ともかく80人近くの人物を選出した伝記風記事である。ほんとは「産業経済」なのだが、掲載の雑誌が『神戸商工会議所月報』というので「財界」の表現となった。 

 それじゃあ私が「??」と思ったのも、さもありなんだったのね。と思いつつ、そのきっかけとなったという「市民のための市史」。赤松が神戸市史編集委員となったのは1958(昭和33)年のこと。

 神戸市史編集委員を委嘱される。いろいろとやってみたが、私としては失敗し、途中でやめた。「市民のための市史」というのが目標で、資料集めをやったが、これは口でいうほど生やさしいものでなく、いわゆる市民の聞き書を集積しないと困難で、それは役所仕事でできるものでなく、市民運動として発起するほかないが、それは役所の最も嫌うことで、といっても私費でやれることでもなく、遂に失脚ということになる。

 最近、地方史に関わる資料の扱いについて思案することが増え、「市民のための‥」というような言葉が、時折頭をよぎる。
 しかし、もはや散々もてあそばれ息切れしているのに、まだ使いまわすのかといった風情のある「市民のための‥」。多数派に転じた途端に、従来の意味を失うことはよくあることだが、変色した部分を削ぎ落として、今、なお残るものは何だろう。

 名古屋市では、旧名古屋市史の編纂事業で収集された資料が、市史資料として市立鶴舞中央図書館に所蔵されており閲覧することができる。
 20年ほど前、「近世名古屋のについて」という小稿を書き上げた時、この市史資料の存在は本当にありがたかった。旧市史が編纂されたころといえば、もちろんマイクロフイルムもコピー機もなく、集めた資料は手書きで複写されたものである。写本の最後には、たとえば「大正元年九月六日 市史編纂係島崎○○校合」とある。挿絵も写されていた。せっせと資料を写し、校合し、大切に保管され、利用に供されてきた資料群を手にすることのできる幸運を喜んだ。
 その後、この「近世名古屋のについて」が、新しい市史『新修名古屋市史』の参考文献にあげられたことを知った時、かつての市史編纂の収穫が、次の市史編纂へとつながる環の中に自分がいたことを思い嬉しかった。

 けれども、一方で、自治体の編纂する市史の類では、決して扱われることのない事柄がある。30年前、赤松啓介は『神戸財界開拓者伝』を、どのように書いたのだろう。そして、今、私は、こぼれ落としてしまったものを、どれだけすくい取ることができるだろう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫猫日記120101

2012-01-01 | 

 今年も仲良くね。
Kurojiji


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする