声を出す意味

全18日間計画した夏休み強化練習が今日で半分終わりました。前半の指導方針としては、ただ一つに焦点化しました。それは「声を出すこと」です。チームではなく、この学校に来て、ずっと課題だと感じていたことは、「人の話を聞く姿勢」が弱いこと。その結果、授業でも遊びでもスポーツでも、どのようなことでも自分事としてとらえる力が弱いこと。つまり無意識のうちに他人事として受け止めがちなこと(受け身なこと)。話をしっかり聞き取っていないため、受け止めた情報が足りなくなり、情報が足りないから考える材料も足りないため、次に思考するべき自分の「意思」というものが非常に弱くなること。意思が弱いため、逆境をはね返していく強気の心が育たないこと。その結果、ピンチから逃げてしまう子が出てくること。または自分の力で何とかしようとせず、大人に頼ってしまうこと。これが私がこれまで勤務してきたK区やB区の子供たちとは違う弱さです。

そこで夏休み前半の課題を「声を出す」という、いとも簡単な課題に焦点化して、これだけは厳しく指導してきたのです。仏典によると「声、仏事をなす」と言われます。どれだけ高名な話を説いたとしても、響きのない声は説得力がないのです。声というものは、現代人が考える以上に人の心を動かすことのできる大きな力となります。元気な声を出しているチームは、それだけでも応援団が増えます。声が人を呼び込みます。声が幸運を呼び込みます。声が勝利を呼び込みます。

継続指導してきた結果、体育館に来た時と、練習終わりに体育館から出るあいさつの声は、抜群に良くなりました。

2006年の記事を読み直すと、このように書いてありました。
辰巳ジャンプの3代目キャプテンは「私の代理」と言ってもいいくらいに素晴らしいキャプテンで、私が1つ言ったら10にして返してくれるような子でした。「声を出しすぎるとのどがつぶれるから、君はそんなに声を出さなくてもいいよ。」と私が制止するほどの頑張り屋でした。

こういう子がいたから、このチームが練習試合に行くと、他チームの監督に必ず言われたのが、「どうしたらあんなに声を出せるチームに育てられるのですか。」という言葉でした。私が強制したのではありません。子供たちが自発的に行動したのです。だから私が「声を出さなくてもいいよ。」と言うくらいだったのです。そういう強い主体性のある選手になりたくありませんか。そんな強い気持ちをもつことができたら、あなたのこれからの人生に役立つと思いますよ。35年以上の教員経験からも、この「声を出す」ということについては間違っていないと感じています。


強化練習が中間地点になったので、サーブの個人成績の10位までを記録しておきます。

【サーブ得点率】
1位 T.K 61.5%
2位 T.H 58.4%
3位 I.H 58.1%
4位 Y.K O.R 56.4%
6位 N.S 55.7%
7位 O.T 55.6%
8位 T.A 54.6%
9位 K.S 54.6%
10位 F.Y 49.2%

【サーブ成功率】
1位 T.H 92%
2位 T.A  89.7%
3位 N.S 87.3%
4位 I.H 83.2%
5位 Y.K 74.4%
6位 N.A 73.9%
7位 F.Y 73.4%
8位 M.Y 70.9%
9位 K.S 69.2%
10位 O.R 67.3%

【サービスエース率】
1位 O.T 55.6%
2位 I.H 35.3%
3位 O.R 34.5%
4位 K.S 33.8%
5位 Y.K 33.3%
6位 N.S 31.6%
7位 T.K 30.8%
8位 T.H 30.4%
9位 T.A 24.7%
10位 M.Y 24.4%
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