「勘竹庵」evnc_chckの音楽やそれ以外

音楽の話題が中心になるかもしれませんが日々の雑感など書いていけたらと思っています。

観終わると陰鬱な気分になる映画第一弾「死霊の罠」

2008-08-14 00:06:47 | 映画

と言う事でほぼ100%みなさんが目をそむけるくだらなくて陰鬱な映画を時々思いついたらご紹介します。

「死霊の罠」

得体の知れない連続殺人鬼に理不尽に殺される恐怖を描いたよくあるシテュエーションなんですが、邦画ということで選択しました。ちなみに「佐野史郎」が怪演する続編もありますが全然続編じゃないです(笑。

ある放送局のキャスターの元に送りつけられてきたビデオ。内容は縛りつけた女性の眼球に刃物を突き立て殺す。所謂スナッフビデオです。
撮影された場所をつきとめ(「やめときゃいいのに」感をただよわせながら)取材に行くキャスター一行。そこは使われなくなった軍施設。(「やめときゃいいのに」感をただよわせながら)少人数に分かれて探索を始め、あとはだいたいこちらの予想したとおりの順番で殺されていくご一行様方です。

「罠」と言うタイトルだけあって主人公は結局おびきよせられただけというプロットは結構楽しい。キャスターご一行様の殺され方も「そんなに時間かけちゃ見つかるよ・・・」というこちらの老婆心など何のその。じっくりギミックたっぷりにいたぶり殺します。首にワイヤをからませ引っ張り上げ自動車の屋根を一回通り過ぎて後頭部から地面にドスッ。とか柱に縛っておき誰かがドアをあけるとトラップが起動して刀が側頭部にグサッ。とか。当時、全盛であった特殊メイクもこれでもかと導入しており「13金」や「エルム街」に負けない映画を!と言う気概は十分感じられます。
ただ正直それだけなんっすよね。淡々として盛り上がりにかけおきまりのヒロイン一人が殺人鬼に追われるシーンもハラハラドキドキが無いです。

こんなうさんくさい取材を計画して他人を巻き込んでおきながらイケイケ感ゼロで、終始悲壮な表情のキャスター役の「小野みゆき」の演技が正直暑苦しいのと、AVを堂々と観る機会が皆無な年頃だった私には少しうれしかった「小林ひとみ」の絡み(今思えば短いし必然性にかけるし大したことも無いしよく見ると結構ブ○イクだけど)が印象に残るぐらいかな。
途中、いかにも怪しげに出てくる「本間優二」扮する謎の男が最後まで怪しいのは捻りが無いです。
しかし本間優二って「狂った果実」や「とりたての輝き」での、醒めてふてくされてような演技のまんまですけどあの演技以外は基本的に無い人なのかしら?嫌いな役者じゃ無いんだけど最近あんまし見ないですね・・・。

ZABADAKの音楽がもろゴブリンなのは大きくつっこみたい気持ちをおさえてスルーしないと大人気ないのですね。

あ、少しは誉めないとね(笑。

全体に極彩色の映像は「ダリオ・アルジェント」か「ミケーレ・ソアビ」のようで美しいです。そっち方面的にはですが。殺人鬼の居住区と言うかラスト近くに出てくる医務室のような部屋で、海底のプランクトンのようにキラキラした塵状のものが降るシーンなど「アクエリアス」の一場面を思い出します。映像美をうたっておきながらヒッキーがうたうだけのクソ映画「キャシャーン」に爪の垢でも煎じて呑ませたいです。なんだあの映画・・・ホントに。カネ返せよ!衛星で観たんだけど・・・。

死霊の罠(1988) - goo 映画



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