耳を洗う

世俗の汚れたことを聞いた耳を洗い清める。~『史記索隠』

畑の梅が満開~蜜に群れるメジロ

2009-02-11 09:23:31 | Weblog
 借地の畑では、早咲きの梅の花が満開である。隣りの本家の分を併せると古木が畑のあちこちに10数本あり、満開の花にメジロが群れて飛び交っている。半月ほど前には枇杷の花が盛りで、こちらの蜜もメジロの大好物。遅咲きの梅が今は蕾だから、メジロは当分この近辺から離れられないだろう。

 満開の畑の梅:(遠景は佐世保港)
          

 メジロが群れて蜜を吸っている
          


 山すその畑だから、目につくのはメジロなどの可愛い小鳥ばかりではない。本家の奥さんがすぐ隣りに作っていたエンドウの若芽が、私たちが「山のギャング」と呼んでいるヒヨドリに食われてしまった。「ちょっと遅くなったけど」と言いながら、畑二枚に蒔きつけたエンドウは20センチほどになって、奥さんが丁寧に竹笹で添え垣をしていたのである。この被害の第一発見者である私が奥さんに通報すると、「ありゃ、まあ。やられましたか」と、存外なご返答。想像するに、イノシシやカラスなどの被害はいわば日常茶飯事で、騒ぐほどのことではないらしい。当方のエンドウはもう花芽がつくほど大きくなってヒヨドリの被害は免れたが、それにしても手の込んだ作業が台無しになるなんて、他人事ながら腹立たしい限りである。


 これから畑仕事は忙しくなる。今日はこれからジャガイモの植え付け。明日は人参の種まき。そのあとゴボウの種まきやらタマネギの草取りなど、百姓は忙しい。

 これからのことを考え、先週、かねて懸案だった物置小屋を「新築」した。もちろん自分一人ではできないから、近くに住む高校教員を定年退職した甥に手伝ってもらった。というより、彼に全部取り仕切ってもらって、こっちはもっぱら介添え役。この甥は自宅の床の張替えや屋根つきのベランダなど「お茶の子さいさい」で仕上げてしまう器用者。作る小屋の大きさ(畳一枚ほど)、内装・外装などこっちの注文を聞いて、さっそく図面を書き、材料の仕入れから切り込み、仮組みを自宅で済ませ、小型トラックを借りて現場に搬送し組立てたのだが、出来上がりを見て、ただただ見事と言うしかない。台風が来てもびくともしないよう杭で固定し、雨どいも付けて大きなポリバケツ二つに水を貯める。内には棚もこさえてあるので、いろいろ物が置ける。地主のおばさんがのぼって来て、「こりゃまた、たまげた。餅まきでもやらにゃいかんバイ」と言う。

 いよいよ、本腰を入れて百姓をやる気が沸いてきた。


 畑に建てた物置小屋