Absolute ZERO

オールウェイズ低空飛行(墜落寸前)な精神状態で綴る雑多オタク(主に舞台。あとラノベとアニメと漫画とゲーム)な雑記ブログ。

「彩雲国物語 隣の百合は白」

2007-11-02 01:26:24 | 小説
ザビ掲載の番外編2本と書き下ろし1本。
というか書き下ろしなんですよ!!

今まで名前しか出て来なかったあの方がついに御登場。
かの百合姫でございます!!

いや~。そういう背景でああいう人だとは予想してなかった。
普通に姫君なのかと思ってました。
いい意味でとても期待を裏切られた。
チックショー紅黎深いい嫁貰ったな…!みたいな。
でも考えてみたら、ふつーの貴族の姫にあの男と結婚してやってける根性(というか懐の広さ?)がある訳ないのでしたね。
納得。

黄奇人カオで振られる事件の真相も詳らかにされましたが…
とにかく哀れだ…。
未だに勘違いしたままなのかと思うと(黎深が真相を明かすとも思えないし、手紙の内容信じてる様子からすると多分そう。)可哀想過ぎる。
いつかお嫁さんが現れることを祈ってます。
顔見て気絶さえしない女性なら、人柄は勤勉実直の上高収入の家柄保証つき将来安泰株なんだから大丈夫だよきっと。
百合姫と黎深メインの話なのに奇人の話ばっかり語ってるのは、それだけ酷かったということです…。


しかし今回の百合姫と言い、邵可家出話と言い、単行本未収録の清苑流罪話と言い。
彩雲国シリーズはメインキャラたちの知らないところで起きている裏事情が盛りだくさん。
そもそも1巻の騒動も、結局いまだに秀麗知らないままでしょうし。
主人公の秀麗が若いので、先帝時代の話には関わりようがないのは明らかですが。
秀麗が知っていたらああは育たなかった話ばっかりですしね。
ドロドロのグッチャグチャに策謀と血にまみれた話ばっかり。
まぁ灰の中でこそ光るダイヤモンドと言うか。
戦火の下に咲く花というか。
綺麗事じゃない世界の上だからこそ綺麗事を信じて叶えようと足掻く秀麗の持つ意味が重いのだろうとは思います。
きっとまだまだ深い彩雲国。


今回の短編読むと次巻以降本編で、宰相としての悠舜、吏部次郎かつ紅家当主としての黎深、戸部次郎としての鳳珠の、悪夢の国試組が…!
(飛翔は肝が据わってるから事態がどうなっても揺らがなさそうなので除外。)
キッツイ展開ですよねぇ3人。
特に黎深。
捨てられないものが増えたからこその苦悩ですが、初めから終わりまでたったひとつしかないよりはずっと良かったはず。
その養い子もねー。
自分が選ばざるをえない岐路に立ってることに(黎深の妨害のせいもちょっとあるけど)いい加減気付いてもらいたいところです。
楸瑛はかなりヘタレつつも覚悟決めたし。
劉輝は前からとっくに決めてたみたいだし。
あと立ち位置が定まんないのはそこくらいですかねー。

ま、一人ちゃんと姿見せてないのもいますが。
いつになったらちゃんと姿見せんのあの顔だけ駄目男。(今はかなりマシになったみたいだけど)
既に死んだはずの人間(純粋に今も人間なのかはかなり微妙)だから、ひょっとしたら表舞台には出ないまま?

とりあえず、あと2巻や3巻じゃ終わらないシリーズなので先を楽しみにしています。
まだ謎とか裏事情とかてんこ盛りですしね!
楽しみーー。


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