Absolute ZERO

オールウェイズ低空飛行(墜落寸前)な精神状態で綴る雑多オタク(主に舞台。あとラノベとアニメと漫画とゲーム)な雑記ブログ。

夕飯と読書の話

2006-09-04 22:07:15 | 小説
夕飯にパンプキンシチュー(っていうかシチューの具に昨夜煮物に使ったカボチャの余りを足したら、カボチャ入れ過ぎでメインみたいになっちゃった料理)を作りました。
見事に黄色い。
あまりの黄色さに、「パンプキンシチューって言うかこれパンプキンスープじゃね?」と思い、一瞬味見をする時に、ひょっとしてシチューの味付け自体普通のシチューと変えるべきだったんじゃなかろうかと逡巡しましたが。
普通にシチューでした。良かった。
カボチャの甘みがいい感じ。
欲を言えば面取りしたのにやや煮崩れ起こしたカボチャの仕上がりが不満。

先月は私にしては外出を繰り返したために、まあまあ本を読み進められました。
電車での移動時間は読書に費やす習慣なもので、外出が多いと自然と読書量が増えます。
家で読むより集中できたりするんですよね。
このところ読んだもの。
・『ぼんくら』(上)・(下)/宮部みゆき 
・『失はれる物語』/乙一
・『光の帝国 ―常野物語』/恩田陸
・『蜻蛉始末』/北森鴻
・『花の下にて春死なん』/北森鴻
あとは『小さな国の救世主(2)』とか『マルタ・サギーは探偵ですか?(3)』とかライトノベルほか数冊。
勉強しなきゃならないはずの人がいつこれだけ読んでるのかって?
やだなぁ。時間は作るものですよ。
そう、例えば食事時間とか睡眠時間とか勉強時間を削って。(最後は駄目だろ。)

宮部作品は中学の頃に友人に貸してもらった『魔術はささやく』以外読んだことがなかったのですが、何ていうかこう…
いい。作品としてはいいんだけど肌が合わないというか。
ドリーマーな私(勿論本気)としては、多分宮部作品は少し生っぽく感じられるんだろう、と考えたりしています。
実際のところはもう何冊か読まないと何とも言えませんがね。
でも貴志祐介は読めるんだよな…。あれも生っぽいのに。

北森作品が2冊。
『蜻蛉始末』は歴史小説の分類に属するんでしょうか。
幕末~明治の動乱期が舞台ですが、新撰組好きの私の常の好みとは違い、登場人物の多くは長州出身です。
っていうか底の浅い幕末ファンである私は主人公の藤田傳三郎の名を全く知らず、裏表紙のあらすじに高杉の名前が出ていただけで購入を即決したという裏事情が…。
いや、高杉良かったけどね?
趨勢が目まぐるしく変動した維新期の登場人物に根強くファンがつくのは、栄光と転落の差が激しくドラマティックな人生であるのみならず、一人一人の人生についても幾通りもの見方が出来、伝え残る史実の合間や思惑を推量する魅力があるからってのもあるんでしょう。
兎も角この本はお奨めです。
『花の下にて~』の方は、小料理屋「香菜里屋」を舞台に、そこに集う人々の抱えた謎を描くミステリ短編連作。
登場人物達それぞれの人生をしっかりと感じさせるのが魅力。
それでいて彼等は当たり前に優しくて、不器用で、少し悲しい。
小料理屋の店主・工藤の見守るような穏やかな視線に包まれている気がする作品です。
ただし空腹時の読書には充分注意されたし。(笑)

『光の帝国』は、常野物語のシリーズとしてハードカバー版をほかに2冊出していますので、そちらも文庫化したら買います。
気になるんだ続きが。ひょっとしたら今作で曖昧にしてる部分がわかるんじゃないかと。

乙一の本は短編集。
見覚えのある話があり、確か『世にも奇妙な物語』か何かで映像化していた気がします。
乙一作品は『GOTH』が読みたいのですが、まだ買っていないのです。
私の中で乙一作品は短編集のイメージが強く、このひと長編書くとどうなるんだろうという妙な期待感があります。

ラノベ数冊のうち侮れないのが『マルタ・サギー』シリーズ新刊。
野梨原花南の本は毎度毎度不思議に完成しきってない感じがあって(話がまとまっていないとかキャラが立ってないとかいう意味ではなく)、「ああ、これはラノベだよなぁ。」と思うのだけれど、だからこそなのか登場人物の感情に共感しやすくてとても愛おしく思え、何か大事なことを伝えられているような気もして、それもやっぱり「ラノベだなぁ。」と思います。
…意味わかります?
まぁわかんなくてもいいんですけど。
興味持ったらどうぞ読まれてみては如何でしょう。
主人公の鷺井丸太が可愛いよ。

現在は『四日間の奇蹟』で有名になった浅倉卓弥の『君の名残を』上巻を読書中。
設定で「買いだな。」とか思って買ったくせに、読み始めた時
「なにこれどこのネオロマ?」
と思わずにはおられませんでした。
現代で暮らしていた主人公達が過去の源平合戦の時代に飛ばされる話。
いやだってあるじゃん良く似た設定の女性向け恋愛シュミレーションゲームがさ!
現在まだ上巻の半分までしか読んでいないのですが、好きか嫌いかと言われれば好きな話です。
ただしあくまで話の筋として興味があるという程度。ゲームやラノベでは良く目にする設定を、その枠の外でどう書くのかというね。
時空を超えてそこで生きるというある意味ぶっ飛んだ設定を超えて、この先どれだけ登場人物の感情をリアルに見せるかが私の中での評価を分けると思っています。
主人公クラスが何人もいるのでその辺の見せ方も大変そうですが。
余談ですが、アマゾンでこの本の検索かけたら「その他のストア:音楽」に、先に示唆した恋愛シュミレーションゲームのCDが表示されていたことにウケました。
考えることは私と同じなんですかアマゾン。(笑)


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