「皇室問題INDEX」設立準備室

マスメディアによる皇室の偏向報道、ネットに流れる東宮家への誹謗中傷を検証しています。

■皇室典範改正を--国民の8割が支持する、愛子さま「女性天皇」への道。

2016-08-26 21:13:33 | 皇室問題
【必読文献】
愛子さまを次期皇太子に、将来の女性天皇に、と願う人たちの必読文献として、皇學館大学元学長・田中卓先生の『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生』(2013年、幻冬舎)があります。ぜひお読みください。

【女帝法案を握りつぶした安倍晋三氏の歴史観・皇室観を示す資料】(2016/09/09追記)
『文藝春秋』2012年2月号に掲載された「安倍晋三 民主党に皇室典範改正は任せられない」の内容は次の通りです。読みにくい画像で恐縮ですが、何とか全文お目通しいただければと思います。彼のあまりに浅薄な歴史観・皇室観を俎上に挙げ、男系男子派の主張のおかしさ、女帝・女系容認論の根拠など、広い視野で深い議論を展開していただければと思います。









なお、この手記が発表されたとき、「皇居の落書き」のブログ主様が、次の論評を書いておられます。先ほど改めて読み直し、また新たな感銘を受けました。

安倍晋三氏のぬかづきたいという欲求(2012-01-24)
http://blog.goo.ne.jp/nishidauritarou/e/8276cfffedcae082b989ab72bcf15a9c

また、最近は「どうしても言いたい」のブログ主様が、本質を突いた考察を連載しておられます。じつに爽快な読後感で、また次が読みたくなります。

ここが変だよ男系男子~その1(2016-09-04)
http://blog.goo.ne.jp/chimaki4970/e/34a1b9a6ee2f4eab919db34049f2c4a5
ここが変だよ男系男子~その2(2016-09-08)
http://blog.goo.ne.jp/chimaki4970/e/3506bf8e2c4ed771d15c4f3ca74d3f08
ここが変だよ男系男子~その3(2016-09-08)
http://blog.goo.ne.jp/chimaki4970/e/1ebf6c5d94f45af71613d75476214367

 いまだに「「天皇のY染色体は男にしか継承されないので女系天皇はダメ」などと真顔で書く人が存在し、それを信じる人たちもいるわけです。1つ1つ、男系男子派の妄想を解いていってさしあげなければと思うしだいです。

【必読文献をめぐる過去記事】
当ブログでは『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生』発売前に待望の書が刊行されることを喜び、次のトピックを立てました。

■読書:田中卓著 「愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生」

愛子さま女帝に反対する人たちが押し寄せてコメント欄は大賑わい。このとき、愛子さまは「障害児」と信じている人がまだいたことに驚かされました。ひょっとして、そう信じている人、今もいるのでしょうか?
女帝反対派との論争は今読み返してもなかなか興味深いものがあります。未読の方にはぜひ、お目通しください。既読の方も、いま読み返してみると、また面白い発見があるかもしれません。

当欄のコメント欄では、auxilia様がこの本について、興味深い紹介をしてくださっています(↓)。こちらもぜひご一読ください。
 >渡邉前侍従長は愛子天皇を望んでいる と推察できる (auxilia)2016-08-28 17:15:22
 >渡邉前侍従長は愛子天皇を望んでいる と推察できる その2 (auxilia)2016-08-28 17:16:04

【初出記事】
 8月25日、自民党の二階幹事長は「女性尊重の時代に女性天皇を認めないのは時代遅れ」という実にまっとうな発言をし、安倍政権は女帝容認へ舵を切ったかに見えた。だが案の定、翌26日に菅官房長官は「男系継承の重みを踏まえて考えていく必要もある」と述べ、政府の立場としてはコメントを控えるとした。また、間を置かず、男系男子派の常套句である「皇位継承は悠仁さままでは決まっている」という趣旨の意見が言論サイトに掲載された。しかし、どの時期に世論調査をしても、「女性天皇」支持は7-8割を占める。国民は、皇太子ご夫妻の一人娘・愛子さまのご誕生からそのご成長を見守り続け、「皇太子さまのあとは愛子さま」と当たり前に思い続けてきた。愛子さまへの皇位継承こそ国民の希望であり、これからの時代にふさわしい新しい皇室への道を開くものではないでしょうか。このトピックは、愛子さま皇位継承への道をたどります。

■安倍政権が女性天皇容認へ舵を切る?

8月25日午後7時のNHKニュース画面に「自民幹事長 女性天皇に肯定的な考え示す」という文字が大写しになり、自民党の二階幹事長がこの日行われたBS朝日の番組収録時に「女性尊重の時代に天皇陛下だけそうはならないというのはおかしい。時代遅れだ」と述べたことを伝えた。一貫して女性天皇に反対してきた日本会議に支えられている安倍政権がなぜこんな発言を? 幹事長が公の場で総理と反対のことを言うとは考えにくく、安倍総理とも菅官房長官とも十分に根回しをしたうえでの発言であると思われた。


▲意外や意外、この人物からこんなまっとうなコメントが!(NHK)


▲「女性天皇について生前退位と一緒に議論をすることが望ましい」と話す二階幹事長(日テレ)

 天皇皇后宮内庁サイドから示されていると思われる「皇太弟とセットの生前退位」要望に、官邸は「NO」という結論に至ったのか? 国内外の情勢を鑑みれば、それ以外の道はないはず。思えば、小泉政権時代に実現寸前だった女帝法案を握りつぶしたのは、安倍晋三その人だった。今後、日本会議や男系男子派からどのような圧力があろうとも、10年前の罪滅ぼしをやり遂げてほしい。

■菅官房長官は翌26日、「男系継承の重み踏まえて考える必要も」と発言

 翌26日午前の記者会見で、菅官房長官は二階幹事長の女帝容認発言について、「政府としてのコメントは控えたい」としつつ、「男系継承の重みを踏まえながら、安定的な皇位継承の維持について考える必要もある」と述べた。


▲「男系継承の重み」について述べた菅官房長官(2016年8月26日午前)(産経ニュース)

 この菅官房長官の対応は想定の範囲内というべき。たとえ官邸内では「女性天皇容認」で一致していても、それをストレートに出すわけにはいかない。二階幹事長のコメントは、最初にまず放ってみた「一の矢」であり、さまざまに反応を見ながら、二の矢、三の矢を放つ準備をしていくとみる。国民の圧倒的多数は女性天皇に賛成なのであり、後はどのような道筋でこれを実現していくかだ。声が大きい圧力団体としての日本会議、男系男子派、天皇皇后秋篠宮家と宮内庁の一部。これをどのように鎮めていくか、相当に重い課題に違いないが、国民世論の後押しがあれば、不可能ではないはずだ。

■光速で登場!「女系天皇の是非は悠仁さまのあとまで封印を」の横やり

 二階幹事長が女帝容認を述べた翌日、まさに間髪を置かずの速さで、例の見飽きた意見「悠仁親王までは決まっている」が言論サイト「アゴラ」に掲載された。

・女系天皇の是非は悠仁さまのあとまで封印を(八幡 和郎)
http://agora-web.jp/archives/2021067.html

 八幡氏は「現在、皇太子殿下、秋篠宮殿下、悠仁さまという継承順位があり、いずれも、特段の支障は認められない。」「すでに皇嗣としての教育が進みつつある悠仁さまを排除するのは著しく疑問である。」とし、「女性天皇を認めるとすれば、伝統的な男系主義で継承が出来ないとか、明らかに、不適切とかいうときに原則を拡張するのはいいと思う。しかし、従来の原則で適任者がいるのに原則を変えれば、正統性、ありがたみがなくなってしまうわけで、それこそ皇室制度の危機を招くだろう。」などと述べている。

 さて、悠仁親王は「皇嗣としての教育が進みつつある」のだろうか? 秋篠宮家の嘘で固めたメディア操作は「明らかに、不適切」なものとして国民の目に映っているのだが。

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二階氏の発言は牽制か? (anima mea)
2016-08-26 23:20:03
二階氏の女帝容認発言は私も驚きました。まさか自民党議員からこういう発言が出るとは思わなかったので…

このコメントは二階氏の独断で行われたものではないような気がします。安倍総理が自分で言いにくいことを、新幹事長となった二階氏に発言してもらったと考えることもできるように思います。

その後菅官房長官がこれに関連してコメントを出していましたが「男系を維持する」という趣旨の発言をしただけであって女帝を否定するようなことは言っていませんでした。それに敬宮様は男系なので、菅氏のコメントを照らし合わせても何も矛盾はありません。

私個人はこの二階氏の発言は「皇太弟」や「眞子佳子さまのためだけの女性宮家」を国民や政府の意向を無視して勝手にごり押ししようとする陛下や秋篠宮家を牽制しているようにも聞こえました。

二階氏は紀子妃の父親(川島辰彦氏)の実家と同じ和歌山がルーツのようですが、今後川島サイドがどう出るのか注視すべきだと思います。あの人らがこのまま何もせずに黙って見ているだけとは思えませんので。
返信する
コメントのサシカエご容赦を (INDEX)
2016-08-27 00:24:47
anima meaさま

新規トピックを立てたことに伴い、書いていただいたコメントのサシカエをさせていただきました。
事後承諾となりましたこと、お許しください。

私も、二階幹事長の発言は、安倍総理の意を受けたものであり、秋篠宮家の皇室総取り要望への牽制球であると思います。

これから、彼らがどんな手を打ってくるのか、注目ですね。ここでその動向をウオッチし、男系男子派の破綻した立論を検証していきたいと思います。
どうぞよろしく、お願いいたします。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-08-27 17:03:54
>「女性天皇について生前退位と一緒に議論をすることが望ましい」と話す二階幹事長



この先、二階幹事長に関するスキャンダルが出て、政治生命が絶たれたら?
そこまでゆかずとも更迭されたら?

やはり
「女性天皇を阻止したい勢力に刺された二階幹事長」
と思うでしょうね。

偶然だとしてもタイミングが合いすぎる。

他レスでも見かけますが、男系男子を主張するのなら、はっきりと、

「女の天皇なんて嫌だ。
女が天皇だなんて冗談じゃない。
女は袋と穴だけの存在だ。
女は生む機械にすぎない。
天皇は男でなければならない。
男の子供を生ませられなかった男は、男じゃないし、そんな男は天皇になれない、なる資格はない。
男の子供が生まれないなら、受精卵選別をしてでも男を生むべきで、それをしない夫婦は天皇皇后ではない。」

と言えばいいのです。

もしかしたら「その通りだ。」と賛同する人がいるかもしれませんし「そういう夫婦こそ天皇皇后になるべきだ。」と感動する人がいるかもしれません。

でも、
「10組に1組(最近では8組に1組だとか?)のカップルが不妊に悩み、
50人に1人は人工授精で生まれてくる。
受精卵選別は倫理違反であるとして(罰せられないけれども)禁止されている。」
という今の世の中です。

「不妊に悩むカップル」は、これからの未来を担う人達です。
そういう人達の共感、賛同、支持、敬愛を得てこその皇室であるはず。

不妊に悩むカップルが通院している病院へ行って、
秋篠宮夫婦のしてきたことをついて、どう感じているか聞いてみてはどうでしょうか。

うらやましい。 期待している。 尊敬している。 支持している。
そういう答えが出てくるとは思えません。

秋篠宮夫婦は、これからの未来を担う人達から無視されているのです。
だからこそ「女性天皇」「愛子天皇」という声が消えないのです。

返信する
悠仁さんが修める帝王学って何だろう? (冥王星)
2016-08-27 22:22:11
帝王学…………天皇から教えてもらってるんだろうな、と考えるよね。

足し算を間違えている信号機を作ったとか、切り絵とか、昆虫なんかは、そこらへんの子供だってできる事だから帝王学とは言えない。


では「天皇から何を教えられてるんだ?」と思い返すと。

「悠仁は陛下が漕ぐ和船に乗った。
陛下はその心意気を、悠仁に教えられたのだ。」

「陛下と一緒に食事をすることで、天皇の在り方を学ぶ悠仁。」

「陛下と悠仁が卓球を一時間した。
陛下の卓球はアグレッシブだ。」

ぐらいしか思い浮かばないんだけど。

それって帝王学なの?
ただの、お楽しみ♪ にしか見えないんだけど。

あちこち参拝するのが帝王学?
逆さ玉串するような佳子さんを育てた秋篠宮夫婦に連れられて参拝しても、ちゃんと参拝できているとは思えない。

戦没者慰霊会に出るのが帝王学?
眠そうな顔して慰霊されて、戦没者が喜ぶとは思えない。


悠仁が修めている帝王学。
悠仁が修めつつある皇嗣としての教育。
それって、どんなものなんだ?
まずはそれを公開すべき!

返信する
渡邉前侍従長は愛子天皇を望んでいる と推察できる (auxilia)
2016-08-28 17:15:22
愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか
女性皇太子の誕生
田中 卓 著 (2013年12月25日 発行)


二七五項より

第十五章 渡邉前侍従長の独り言
「女性の天皇ができないことはありえない」


公開された渡邉前侍従長の講演


今年(平成25年)10月19日、公益社団法人『國民會館』主催で渡邉允氏の講演会が、東京の国際文化会館で開かれた。
私は体調の都合で出席はできなかったが、聴講した京都大学名誉教授の積年の親友某氏から、翌20日に、直ちにその内容に対する所感がメールで報告されてきた。

渡邉氏(現、宮内庁参与)は、十年半、侍従長として今上陛下にお仕えし、その著書もあれば、最近話題となった「女性宮家創設案」の推進者の一人としても周知の、憂国忠節の士である。
私はお会いしたこともないが、某氏は昵懇の間柄と聞いている。
その某氏が、今回の講演内容は、従来の渡邉氏説より「一歩二歩踏み込んだ内容で驚きました」といい、「私の個人的な意見ですが、と断られながらも、女帝をも認めるべきこと、女子の皇族も認めるべきこと、女系の皇族も認めるべきこと」、さらに「また側室を廃されたことは、皇統の継続のためには制度の根本的変革で、それへの対処は、一時の対策ではすまない、とも申されました。相当の決意で臨んでおられると見受けました」と書かれている。

もっとも、某氏は、講演会の直前にも、渡邉氏と個人的に懇談された由なので、事前の要談と、公開公演の内容とが、混淆している恐れもあり、以上の話がすべて公開された内容なのかどうか、確かめる必要がある。

しかし間もなく発刊された『國民会館』の「講演会報告書」にも、要約ではあるが「皇位継承について」の項目に、次の通り書かれていた(なお、この報告書は渡邉氏にも送呈ずみ)。


これからは私見である。
将来天皇に跡継ぎの方がおられなくなった場合のことを考え、戦後に臣籍降下された旧皇族に皇族へ復帰していただき、その中から天皇になっていただくべきという主張があるが、私はそれに与するものではない。

即ち、「血の一滴が繋がっている」ことが大切なのか、「皇族として陛下が毎日なされることをお近くで見てこられている」ことが大切なのかの問題である。
天皇の背中を直接見ていないのに、ただ血の繋がりだけで天皇になっても、現在及び将来の皇室の役割は果たせないだろう。

従って過去に8名おられ、立派にその役割を果たされた「女性天皇」を可能とするべきであり、「女系天皇」についても、確かに125代男系が続いた歴史的事実があるが、それはその時の社会情勢がそうしたのであり、また一夫多妻が許されていたことが大きいことを考えるならば、同じく可能とするべきである。


これならば、前述の某氏のメールの内容とまったく相違しない。
そして、私がこれまで本書で縷々述べてきたのとほとんど同じ趣旨ではないか。
私は、早速この内容を知らせていただいた某氏の友情に感謝すると共に、確かに渡邉氏が「相当の決意」で臨まれたことを察知して驚くと同時に、敬意を表した次第である。
返信する
渡邉前侍従長は愛子天皇を望んでいる と推察できる  その2 (auxilia)
2016-08-28 17:16:04

愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか
女性皇太子の誕生
田中 卓 著 (2013年12月25日 発行)


二七七項より


渡邉前侍従長の貴重な本心


しかし歴史家というものは自分自身で確かめないと気のすまない性癖がある上に、右の渡邉氏の発言は、極めて貴重で重大な内容なので、それを肉声で確認することにした。

幸いに私は『國民會館』の顧問でもあるので、事務局の責任者にお願いして、講演要旨が録音盤通りの内容かどうかを吟味していただいた。
それによると渡邉氏は、講演の最初の部分で、「皇位継承問題についても、これは法律の問題であり、法律の問題と言うことは政治の問題であるので、陛下はご意見を仰らないのである」と断っておられるが、最後の段階で、意を決した様子で、次のごとく話されたという。


皇位継承との問題の関係で、要するに跡継ぎの方がなくなるのであれば、いわゆる旧皇族、終戦後臣籍降下された旧皇族の方に復帰していただいて、その中から将来の天皇もあれしたらいいんじゃないかと議論をされる方があるんですけれども、私はやっぱり、そういうもんじゃないと思うんです。
と言うのは、「血の一滴が繋がっている」ことが大事なのか、それとも「陛下がずっと毎日毎日やって来られたことをお近くでずっと見て来られている」ことが大事なのかの問題に結局なるんじゃないかと思うんです。
何もしない天皇で、血のつながりだけが、意味があるということであれば、それは要するにすごく長い遠い遠い親類の方をもう一遍持ってきてすると言うのは意味があるかもしれないけど、今、現在それから将来にわたっての天皇と皇族のお役割というのは、そういうただ名前だけで、私の先祖はこうだったと言っていることではだめなのです。
客観的にそれじゃどうなんだと言われても困るんですけれど、私はまさにそういう背中を見て育っていないのですが、そういうことでなければいけないと思います。

それからさらに言えば、女性の天皇は日本に8人おられたのであり、皆さん立派にやって来られたわけだし、女性の天皇ができないことはありえないのであり、女系かどうかと言う話は、これは勿論歴史的な事実として125代男系で続いたということがあるけれど、それはその時の社会情勢がそうしたのであり、京都のお公家さんの世界の中の話であるし、それから何と言っても、いわば一夫多妻というと変だが、正妻以外の女性を子どもを生ませるために近づけたことを許していた社会の話ですから、全然状況が違う訳ですね。
だから本当に皇室の将来を現実的に考えるならば、私はそういうことを考えるべきじゃないかと思っております。
ただこれは一寸あれなので、私の個人の意見を、言わば独り言として申しあげたということで、聞いていただきたいと思います。


以上が、渡邉前侍従長の生の声そのままの書き移しである。
高齢(昭和11年生まれ)のお方の講演で、しかも慎重を期して区切り区切り話されているので、言葉の整っていない点もあるが、それだけに臨場感があり、論旨そのものは、前述の某氏の要約された通りと申してよい。

この渡邉前侍従長の講演内容には、私の身分や立場では、到底説き得ない重要な観点からの指摘もあり、これを本書の“あとがき”として擱筆する。
(平成25年11月23日)


++++++++++++++++

田中 卓
歴史学者
皇學館大学学長を経て現在は同名誉教授
確たる歴史資料などをもとに敬宮愛子皇太子・愛子天皇を主張。
その田中卓氏が敬意を表する渡邉允氏も、その本心は敬宮愛子皇太子・愛子天皇であると断定したい。
返信する
田中 卓 先生へ (auxilia)
2016-08-28 18:34:43
貴本より勝手に引用したこと、お許し下さい。

しかし昨今の皇室報道を鑑みると、これは投稿せねばならない田中卓先生の著書と思い、こちらに投稿いたしました。

田中卓先生の主張に賛同する者として許して下されば幸いに思います。
返信する
八幡氏の尻尾 (2階ねこ)
2016-08-31 01:08:18
皇位継承が決まっているのは、今上陛下の直系長子である皇太子殿下までです。
秋篠宮文仁親王殿下と悠仁親王殿下は、あくまで皇位継承順位が今のところ(つまり暫定)2位と3位であるというだけで、決して「皇位継承予定者」ではありません。皇太弟の時にも指摘されていましたが、もし、今後、皇太子殿下に男のお子様ができた場合、文仁殿下と悠仁殿下が皇位を継ぐことはなくなるからです。
もし、そうなった時には、すでに皇嗣としての教育が進みつつあろうがなかろうが、皇位継承からは排除されますし、それに対して不平不満を漏らすことは許されません。皇太子殿下に対し、傍系であるお二人は、常に皇位継承順位が劣後する可能性があり、皇位継承から排除されることがあるのをを覚悟していなくてはならないお立場です。女帝が認められて、皇位継承から遠ざけられて何の疑問や不都合があるというのでしょう?
八幡氏は軽く考えているようですが、古来から皇統を傍系に移すというのは大変なことです。それこそ正統性が疑われるからです。継体天皇も光格天皇も傍系から帝位に就かれましたが入り婿です。天武系から天智系に戻った光仁天皇も皇后が天智系で皇后が産んだ皇子がいました。伝統というなら、直系の愛子内親王を排除して傍系に皇統を移そうとする方がよほど乱暴です。
八幡氏の言い分を聞いていると、とにかく徳仁皇太子殿下を排除して秋篠宮殿下の系統に皇統を移したいようにみえます。「女系天皇の是非は悠仁さまのあとまで封印」ということは悠仁天皇の後なら女系天皇も検討するということですよね。その女系とは愛子内親王の系統ではなく眞子、佳子内親王の系統ですよね?
それって、男系男子派というより鯰派というべきなのではないでしょうか? 
八幡さん、尻尾が見えてますよ。
また、八幡氏は、「現在、皇太子殿下、秋篠宮殿下、悠仁さまという継承順位があり、いずれも、特段の支障は認められない。」と述べていますが、支障はあります。それは、皇室が国民から乖離し、皇統も絶えてしまうという支障です。
一人の女性に必ず男の子を産め、というのは酷な話です。ましてやこのままの皇室典範のもとでは、悠仁親王妃は「男の子1人では皇統が危ない。最低3人の男の子は欲しい」と言われるのではありませんか? 結局は自然妊娠ではなく「医学の力を借りて」の受精卵選別妊娠を3回やれ、やれなければ親王妃失格だと迫られるのではないでしょうか。そうでなければ、ものすごい多産を強いられるでしょう。
それが、どんなに女にとって負担で屈辱的なものか、八幡氏はじめ鯰派・男系男子派にはわかっていない。女には男の子を産む以外の価値はない、男の子を産めない女は人間失格だ、男を産むために手段は選ばないし「生命倫理」などを持ち出して拒否することは許さない、産めないなら出ていけ、お前の替えなどいくらでもいるんだ……。どこまで女の人権と心を踏みにじれば気が済むのでしょう。人口の半分は女です。民の半分を踏みにじらなければ維持できないような制度が国の象徴たり得るのでしょうか? お妃教育までいかなくても「お妃の条件は男の子を産むために手段を選ばない人であること、もし不妊だったら文句を言わずに出ていくこと、男の子を得るためなら夫が側室を持ってもOK、男の子を産んだ側室が紀子妃みたいにお腹様面して増長しても文句を言わない人」という段階で、まともなお嬢さんやご家族は逃げていくでしょう。

私は、愛子内親王がお産まれになったとき、本当に嬉しかった。男とか女とか関係なく、ようやく皇太子殿下と雅子妃殿下の間にお子様が産まれたのが嬉しくて、「この方が将来、皇位を継がれるんだ」と思いました。国の象徴ってこういうことなんじゃないか、と素朴に思います。
返信する
文章に誤りがありました (2階ねこ)
2016-08-31 07:57:28
大変申し訳ありません。間違いがありました。
「天武系から天智系に戻った光仁天皇も皇后が天智系で皇后が産んだ皇子がいました。」の部分、「皇后が天武系」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

思えば、このとき、光仁天皇の側室の子が、藤原百川と組んで皇位を簒奪しました。桓武天皇です。今上帝が「皇室と韓国のゆかり」と仰った百済系渡来人出身の高野新笠を生母に持つ方です。この時も、正統性への疑問と皇位簒奪への反感が祟りとなって蔓延し、人心は動揺し、ついには遷都まですることになりました。例え天災であって天皇に責任がなかったとしても、「天皇が簒奪者だから、天が怒って…」となるのが国民感情というものです。 
国民の8割の意向を無視した正統性などあり得ません。無理を通しても、後世の歴史には簒奪者とその一味として残ってしまいます。それは、八幡氏にとっても本意ではないでしょう。それとも、平成の百川と後世の人に言われたいですか? 国民の意思を無視して、このまま男系男子路線を強行することこそ、「まったく無用な正統性への疑問と、国民世論の分裂を招くだけ」だと私は考えます。
返信する
あ、私もタイトルおかしい (multicaule)
2016-08-31 10:58:44
つい「持病を持つ」なんて書いてしまいました。
「持病がおありなのに」ですね。

敬宮さま、本当にぽちゃぽちゃとした健康的な赤ちゃんでした。
それなのに1~2歳の頃から「笑わない。自閉症では」との記事が載り始めました。
だから皇太子さまがビデオを公開された。

その後、悠仁さまが生まれて、一旦は皇位継承権が悠仁さまに移ったかに見えた。
それなのに敬宮様バッシングが止むことはなかった。

どんなに叩かれても聡明に美しく育たれた敬宮さま、今のように必ず「なぜ敬宮さまが天皇になれないの」という声が挙がることを見越していたのですね。

男系男子が大事なんて嘘、秋篠家に皇統を移したいだけ。あまりに判りやすすぎます。 
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