宮内庁が11月13日付で出した「週刊文春」(平成26年11月13日号)記事への抗議がネットで話題になっており、トピックを立ててほしいというご要望がありました。宮内庁の抗議は、友納尚子氏が書いた「雅子さま“復活の笑顔”『晩餐会』直前に掛けた一本の電話」記事の一部について、事実無根として訂正を要求するものです。
この記事には、2003年10月にメキシコ大統領を迎えた宮中晩餐の前席で、大統領に皇族を紹介をする際、「雅子妃を飛ばして秋篠宮殿下に移ってしまった」という衝撃の事実が記されています。「誰が」紹介を飛ばしたのかという主語は書かれていないのですが、それは天皇陛下でいらしたことが、宮内庁の抗議文で明らかになります。
宮内庁は、このような事実が本当にあったのかどうかを秋篠宮殿下に確認し、「皇太子妃殿下を飛ばして自分が紹介されたということは決してないと思う」とする御返事を入手。この殿下の言葉を根拠として、「国賓を迎えるという晴れの席で,天皇陛下がそのようなことをなさるという事実に反することが手記として掲載されたことは,陛下に対する礼を失する誠に遺憾なこと」であるとし、週刊文春編集長と友納尚子氏に訂正を要求しています。
この宮内庁の抗議がネットで失笑をかっているのですが、その理由は次のようです。(最初の記事では2つの理由があるとしましたが、その後、コメント欄で不足のご指摘を受け、修正しました)
1つは、この件について述べた記事は昨年7月の週刊文春にも掲載されており(注1)、それについては何ら抗議がされていなかったこと。もう1つは、真偽を秋篠宮殿下にのみ問い合わせ、その言葉を根拠として「無かった」と結論付けていること(注2)。また、当のメキシコ大統領が回顧録にこの件について記しているという書き込みもありました(ソース未確認、注3)。
▼宮内庁による抗議文:「週刊文春」(平成26年11月13日号)の記事について
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h26-1113.html
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/c9/3f7e7cc8fac2819417c4283d11148739.png)
【注1】週刊文春2013年7月11日号「ザ・プリンセス雅子妃物語」第45回(友納尚子著)
=前略=ところがそんな時、雅子妃のご病気の一因とも言えるある出来事が起こったのだ。10月15日、国賓として来日したメキシコのフォックス大統領を迎えての宮中晩餐会でのことだった。メキシコ大統領夫妻は皇居・宮殿に到着した。正殿「松の間」で主催の両陛下から皇族方を順番に紹介されるのが儀礼となっていた。
「フォックス大統領は、まず燕尾服姿の皇太子を紹介されて、次はイブニングドレス姿の雅子妃の番でした。フォックス大統領が雅子妃に向かって手を差し出したのですが、隣の秋篠宮殿下が紹介されたため、一瞬、大統領の手が宙で迷われ、おかしな雰囲気でした。雅子妃は明らかに引きつった様なご表情でした。その後に運ばれてきたジュースにも口を付けておられませんでした」(元東宮職)
この事実は、一部の外務省職員と宮内庁職員も知っていたが、公になることはなかった。両陛下と皇族は石橋の間に移動して、小泉純一郎首相を始めとした三権の長や各大臣、政財界人など百人以上から挨拶を受けた。その中の一人が語る。「この時の雅子妃は笑顔でしたが、抜けがらのようで、ご体調がすぐれないのだろうと思ったほどでした」(出席していた人物)
豊明殿で宮中晩餐会が始まった。会場にシャンデリアが輝き、招待客は美しく花が飾られたテーブルに着席していた。雅子妃はメインテーブル中央の両陛下と国賓の横に着席された。陛下の歓迎のお言葉から始まり乾杯などの後、料理が運ばれてきた。=略= 雅子妃はゆっくりと召し上がったが、そのほとんどを残されていた。
午後十時過ぎに東宮御所に戻られた雅子妃は、愛子さまの寝顔を見つめられながら失意の底にいた。「ご誕生されたお子さまが女の子だったことから、男子を産めない皇太子妃は必要ないというように思われたようです。ご出産後、宮内庁からすぐに第二子を期待されたことや湯浅長官による『あれほど外国に行きたかったとは』という発言などが、一気に思い起こされたのではないでしょうか。雅子妃殿下は皇統の重要性を考えると、もっと頑張らなくてはといけないと思われていた。けれども深い失意は、ご自分を責める方向にお気持ちを向かわせたと言われています」(宮内庁関係者)
五日後の二十日は美智子皇后陛下の六十九歳のお誕生日のため、皇太子ご夫妻は御祝宴にご出席された。雅子妃はこのころ、はっきりとご体調の変化を感じられるようになっていた。宮内庁の内科医に「疲れが残っていて、朝、起きられないほど体に力が入らない」「日中もだるくて頭がぼうっとする」「突然悲しくなって、夜眠れない」「怖い夢を見て心臓が破裂しそうなぐらい動悸が止まらない」といった症状を訴えられたというが、医師の答えは決まって、「気分がすぐれなければ散歩をすれば治りますよ」「嫌なことを考えないようにすれば眠れるようになりますよ」などというものだった。
専門医ではなかいことから仕方がない面もあるが、東宮職は専門医を捜そうともしなかった。仕方なく雅子妃は、自ら心療内科の医師に体調の相談を持ちかけることまであった。だが、東宮職の医師が雅子妃をご病気だと認定しない限り、公務は過密スケジュールのままだった。=以下略=
【注2】秋篠宮さまの記憶だけで「無かった」と結論
秋篠宮さまの記憶だけを根拠に「無かった」ことにするのは説得力に欠け、不自然です。なぜ、両陛下、皇太子ご夫妻に直接確認しなかったのか。これまでも、雑誌記事の真偽に関し、両陛下や皇太子さまに問い合わせた前例があります。
・「女性セブン」(平成23年1月6日・13日号)の記事について
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h22-1228.html
>今はもう故人となられた正田ご夫妻の名誉に関わることですので,念のため,天皇皇后両陛下及び皇太子殿下(当時5歳)に当時の事実関係について伺ったところ,記載のような事実は全くないとのことでした。(宮内庁HPの抗議文より抜粋)
もし、今回は内容が内容なので当事者に聞くことは憚られるというなら、秋篠宮さまおひとりではなく、その場に居合わせた方々--常陸宮さまご夫妻はじめとする皇族の方々にもお伺いするべきです。記事には「この事実は、一部の外務省職員と宮内庁職員も知っていたが、公になることはなかった」とあるので、該当する省庁職員の話を聞くことも、事実確認には欠かせないはずです。といっても、皇族方や職員の方々は、陛下に対しては絶対服従に等しい関係にあるわけで、こうしたことを尋ねたり確認したりすること自体、配慮に欠けることかもしれません。それほどナーバスな問題について、秋篠宮さまにだけ問い合わせて「無かった」ことにしてしまう宮内庁は、アンフェアだと思います。
【注3】メキシコ元大統領(ビセンテ・フォックス・ケサーダ Vicente Fox Quesada)の回顧録
メキシコ元大統領は本国で出版した回顧録の中で、この紹介すっ飛ばし事件を記述している、という書き込みもありました。しばらく後に雅子さまが病気と発表されたのを知り、「やはり悪い予感が的中してしまった」と嘆かれたという情報も。しかし、いずれもソースは未確認です。情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご教示のほど、お願いいたします。
この件について、あなたのご意見・情報をお寄せください。
よろしくお願いします。
この記事には、2003年10月にメキシコ大統領を迎えた宮中晩餐の前席で、大統領に皇族を紹介をする際、「雅子妃を飛ばして秋篠宮殿下に移ってしまった」という衝撃の事実が記されています。「誰が」紹介を飛ばしたのかという主語は書かれていないのですが、それは天皇陛下でいらしたことが、宮内庁の抗議文で明らかになります。
宮内庁は、このような事実が本当にあったのかどうかを秋篠宮殿下に確認し、「皇太子妃殿下を飛ばして自分が紹介されたということは決してないと思う」とする御返事を入手。この殿下の言葉を根拠として、「国賓を迎えるという晴れの席で,天皇陛下がそのようなことをなさるという事実に反することが手記として掲載されたことは,陛下に対する礼を失する誠に遺憾なこと」であるとし、週刊文春編集長と友納尚子氏に訂正を要求しています。
この宮内庁の抗議がネットで失笑をかっているのですが、その理由は次のようです。(最初の記事では2つの理由があるとしましたが、その後、コメント欄で不足のご指摘を受け、修正しました)
1つは、この件について述べた記事は昨年7月の週刊文春にも掲載されており(注1)、それについては何ら抗議がされていなかったこと。もう1つは、真偽を秋篠宮殿下にのみ問い合わせ、その言葉を根拠として「無かった」と結論付けていること(注2)。また、当のメキシコ大統領が回顧録にこの件について記しているという書き込みもありました(ソース未確認、注3)。
▼宮内庁による抗議文:「週刊文春」(平成26年11月13日号)の記事について
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h26-1113.html
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/c9/3f7e7cc8fac2819417c4283d11148739.png)
【注1】週刊文春2013年7月11日号「ザ・プリンセス雅子妃物語」第45回(友納尚子著)
=前略=ところがそんな時、雅子妃のご病気の一因とも言えるある出来事が起こったのだ。10月15日、国賓として来日したメキシコのフォックス大統領を迎えての宮中晩餐会でのことだった。メキシコ大統領夫妻は皇居・宮殿に到着した。正殿「松の間」で主催の両陛下から皇族方を順番に紹介されるのが儀礼となっていた。
「フォックス大統領は、まず燕尾服姿の皇太子を紹介されて、次はイブニングドレス姿の雅子妃の番でした。フォックス大統領が雅子妃に向かって手を差し出したのですが、隣の秋篠宮殿下が紹介されたため、一瞬、大統領の手が宙で迷われ、おかしな雰囲気でした。雅子妃は明らかに引きつった様なご表情でした。その後に運ばれてきたジュースにも口を付けておられませんでした」(元東宮職)
この事実は、一部の外務省職員と宮内庁職員も知っていたが、公になることはなかった。両陛下と皇族は石橋の間に移動して、小泉純一郎首相を始めとした三権の長や各大臣、政財界人など百人以上から挨拶を受けた。その中の一人が語る。「この時の雅子妃は笑顔でしたが、抜けがらのようで、ご体調がすぐれないのだろうと思ったほどでした」(出席していた人物)
豊明殿で宮中晩餐会が始まった。会場にシャンデリアが輝き、招待客は美しく花が飾られたテーブルに着席していた。雅子妃はメインテーブル中央の両陛下と国賓の横に着席された。陛下の歓迎のお言葉から始まり乾杯などの後、料理が運ばれてきた。=略= 雅子妃はゆっくりと召し上がったが、そのほとんどを残されていた。
午後十時過ぎに東宮御所に戻られた雅子妃は、愛子さまの寝顔を見つめられながら失意の底にいた。「ご誕生されたお子さまが女の子だったことから、男子を産めない皇太子妃は必要ないというように思われたようです。ご出産後、宮内庁からすぐに第二子を期待されたことや湯浅長官による『あれほど外国に行きたかったとは』という発言などが、一気に思い起こされたのではないでしょうか。雅子妃殿下は皇統の重要性を考えると、もっと頑張らなくてはといけないと思われていた。けれども深い失意は、ご自分を責める方向にお気持ちを向かわせたと言われています」(宮内庁関係者)
五日後の二十日は美智子皇后陛下の六十九歳のお誕生日のため、皇太子ご夫妻は御祝宴にご出席された。雅子妃はこのころ、はっきりとご体調の変化を感じられるようになっていた。宮内庁の内科医に「疲れが残っていて、朝、起きられないほど体に力が入らない」「日中もだるくて頭がぼうっとする」「突然悲しくなって、夜眠れない」「怖い夢を見て心臓が破裂しそうなぐらい動悸が止まらない」といった症状を訴えられたというが、医師の答えは決まって、「気分がすぐれなければ散歩をすれば治りますよ」「嫌なことを考えないようにすれば眠れるようになりますよ」などというものだった。
専門医ではなかいことから仕方がない面もあるが、東宮職は専門医を捜そうともしなかった。仕方なく雅子妃は、自ら心療内科の医師に体調の相談を持ちかけることまであった。だが、東宮職の医師が雅子妃をご病気だと認定しない限り、公務は過密スケジュールのままだった。=以下略=
【注2】秋篠宮さまの記憶だけで「無かった」と結論
秋篠宮さまの記憶だけを根拠に「無かった」ことにするのは説得力に欠け、不自然です。なぜ、両陛下、皇太子ご夫妻に直接確認しなかったのか。これまでも、雑誌記事の真偽に関し、両陛下や皇太子さまに問い合わせた前例があります。
・「女性セブン」(平成23年1月6日・13日号)の記事について
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h22-1228.html
>今はもう故人となられた正田ご夫妻の名誉に関わることですので,念のため,天皇皇后両陛下及び皇太子殿下(当時5歳)に当時の事実関係について伺ったところ,記載のような事実は全くないとのことでした。(宮内庁HPの抗議文より抜粋)
もし、今回は内容が内容なので当事者に聞くことは憚られるというなら、秋篠宮さまおひとりではなく、その場に居合わせた方々--常陸宮さまご夫妻はじめとする皇族の方々にもお伺いするべきです。記事には「この事実は、一部の外務省職員と宮内庁職員も知っていたが、公になることはなかった」とあるので、該当する省庁職員の話を聞くことも、事実確認には欠かせないはずです。といっても、皇族方や職員の方々は、陛下に対しては絶対服従に等しい関係にあるわけで、こうしたことを尋ねたり確認したりすること自体、配慮に欠けることかもしれません。それほどナーバスな問題について、秋篠宮さまにだけ問い合わせて「無かった」ことにしてしまう宮内庁は、アンフェアだと思います。
【注3】メキシコ元大統領(ビセンテ・フォックス・ケサーダ Vicente Fox Quesada)の回顧録
メキシコ元大統領は本国で出版した回顧録の中で、この紹介すっ飛ばし事件を記述している、という書き込みもありました。しばらく後に雅子さまが病気と発表されたのを知り、「やはり悪い予感が的中してしまった」と嘆かれたという情報も。しかし、いずれもソースは未確認です。情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご教示のほど、お願いいたします。
この件について、あなたのご意見・情報をお寄せください。
よろしくお願いします。
学校でイジメがあって事実関係を知ろうとして子どもから事情を聴きとるとき、イジメグループと目されている子に聞いて、「そんなことなかったと思う」と言われて、それを根拠に「イジメは無かった」と結論するのと同じ。
宮様の言うことだから誰も反対できないだろうと宮内庁はふんでいるのかもしれないけどね。表向きは言えなくても、誰も信用しません。
・報じられたのは今回が初めてではないのに、なぜいまさら反論?
・なぜ確認をとったのが秋篠宮なのか?
この2つが大きな疑問でした。
特に後者。
飛ばしたとされる人間か、飛ばされたとする人間のどちらかに確認するのが筋だと思うのです。
今回宮内庁は
>天皇陛下は皇太子殿下から順番にお一人ずつ国賓御夫妻に御紹介になり,
>すぐその後に続き皇后陛下が同様にして国賓夫人に次々と皇族方を御紹介になります。
と書いていますから、飛ばしたのは天皇陛下ということになります。
飛ばされたのは当然雅子さま。
しかし何故か確認をとったのは秋篠宮。
「あの」秋篠宮が11年も前のことを覚えているだろうか?という疑問はこの際脇に置いておいて
>また,万一にも自分が先に紹介されそうになったら,自分は必ずその場で陛下に申し上げ,
>皇太子妃殿下の紹介が先になるように取り計らったと思うとの御返事を頂きました。
実際これは可能だろうか?という疑問があります。
(秋篠宮にそんな気の利いたことができるわけない、という考えもこの際置いておいて)
天皇が手順を間違ったとして、身位が下である皇族がそれを公の場で正すことができるのか?
詳しい方がいらっしゃたら、この点は教えていただきたいです。
あと「雅子さま飛ばしが事実だったと判明した時に秋篠宮の証言を信じたせいだという言い訳に使うためではないか」という意見も目にするのですが、いくら秋篠宮の証言のせいにしても「天皇が国賓に対して皇太子妃の紹介を飛ばした」事実のほうが重いので、これはないかな、と。
うーん、やっぱり「当事者には聞けない」理由があるんでしょうねえ。
こういう疑念を抱かせるだけで大失敗だったと思いますよ、これ。
それと、フォックス元大統領の回想録にこの件が記されているのが事実だとしたら、他国の大統領を嘘つき呼ばわりしたことになりますからね。
やっぱり大失敗。
そのような重要な話を、なぜ1人だけの証言(秋篠宮)しか出さないのか。これは国内発刊の週刊誌への抗議という、簡単な話ではありません。
場合によっては、現職ではないとはいえメキシコ大統領まで関わってくる話です。
宮内庁の無能ぶりは、ベンヒルズ著「プリンセス・マサコ」に対して、あまりにも的外れな内容の抗議書簡で露呈しましたが、今回のもずさん過ぎです。
メキシコ大統領が書いた回顧録。とても興味あります。
私も皆さんと同じく、
「文春(友納氏)が最初に同じ内容で記事を書いた際には、宮内庁から何も抗議がなかったこと」と
「よりによってあの秋篠宮に当時の件を確認したこと」
の2点に引っかかりました。
前者の点については「最初の記事に(宮内庁が)気付かなかった」ということが考えられますが、いつもくまなく週刊誌をチェックしているという両陛下のこと、前回の同じ記事に気付かなかったとするのは少し無理があるような気がします。
後者の点についてはあまりにも事実確認の公正さを欠き、「天皇陛下は雅子様のお名前を飛ばしていない」ということの証明に全くなってないと感じます。
秋篠宮家は悠仁様が生まれて以来、両陛下と頻繁に静養に行くなど、両陛下から贔屓されていたのが明らかでした。そんな明らかな「両陛下寄り」と言える秋篠宮家の当主が、果たして天皇陛下に不利になるようなことを正直に言うでしょうか?当時の状況を確認するのにどうしてこの人選なのか、理解に苦しみます。
友納氏の記事にも「一部の外務省職員と宮内庁職員も知っていた」と書かれてあり、ほかに事実確認できた人たちは何人もいたはずです。むしろこういう職員の方が第三者的な目から本当のことを話してくれたように思うのです。あるいは皇族に聞くなら、常陸宮家や三笠宮家、高円宮家で当日の晩餐会に出られていた方に確認してもいいはずです。なぜ、そうしなかったのでしょう?雅子様の次に秋篠宮が控えていたから秋篠宮に聞いた、というのも説得力がありません。天皇陛下が(意図的に)雅子様のお名前を飛ばすなどという衝撃的なことをなさったなら、その場にいた人なら全員驚いたし、かなりの違和感を覚えて記憶に残っているはずですから。
私は文春は信用できないし廃刊になってもらいたいほど嫌いですが、今回の宮内庁の反論についてはやらない方が良かったのでは?という思いでいます。国民からの反応に焦るあまり、墓穴を掘ったなという感想しかありません。
それにしても、仮に天皇陛下が何らかの意図をもって雅子様のお名前を飛ばしたなら「国賓を迎えた晩餐会という公の場に私情を持ち込んだ」という点であまりにも恥ずかしいことだと思います。雅子様と握手しようと手を出してくれたのに握手できずに戸惑ってしまったというメキシコ大統領にも失礼です。もちろん、公の場で露骨に存在を無視された雅子様は想像を絶するほど苦しかったことでしょう。
宮内庁はこの件については早く幕引きをはかりたいでしょうが、むしろここから「皇室の深い闇」を改めて追求するスタート地点となるかもしれません。
でも帝自ら下問が無い限り、下の身分の者が口を出してはいけないそうです。
親子といえども身分差が厳とある皇室、鯰殿下が「あ、陛下、そんなことをしてはいけません」と、まして人前で言えるでしょうか。
それに美智子さまは「私はお父さんと呼びません」と、侍従を通じても自分の言葉で釈明される。
それならここは今上自ら「私は自分を厳しく律して、そのような感情を行動に移す真似はしません」と言えないのか。
これはメキシコ大統領という証人がいる。
やはりその事実があったと証明されるかもしれない。
その時、天皇ともあろうものが虚言を吐いたとは由々しきこと。
鯰殿下に証言させておけば、事実がはっきりしない時は鯰殿下が正しいことになる。
事実がはっきりして記事が正しいとなると、国民がそのアホぶりを生ぬるく認識している鯰殿下のせいにできる。
何とも姑息なやり方です。
清子さんの結婚式で隣に座った雅子妃を無視し続けたのは、実況で放映された。
敬宮さまを抱いて可愛がる映像を見たことが無い。
折りにふれて雅子妃や敬宮さまを非難するような言葉を出す。
国民は哀しいことに「陛下がそんなことをなさるはずが無い」とは思えないのです。
「ああ、あの人ならそのくらいやっただろう」とは簡単に信じられるのです。普段の行いの積み重ねから。
何とも不思議。
12歳の少女が学校を何日休んだか、ちょいと遅刻があったかどうかなんて、はっきりいってどうでも良い話です。完全プライベートです。
なのに、なぜか後追い記事が出るわ出るわ。
一方、天皇陛下が国賓に皇族方を紹介するに際して、皇太子妃殿下を飛ばしてしまった。
本当ならばプライベートではない、公的な行為における、天皇陛下の重大な失態です。
外交上からもゆゆしきことです。
友納尚子さんがウソを書いたのなら、こんな公的かつ外交にひそかに関わる重大なこと、しかも二回目の掲載なのですから、大変悪質です。
一方で、本当にこんなことを陛下がなさったのなら、これまた大変困ったことです。単純なミスとしても、なぜ起きたかを検証し、今後二度と無いようにしなければなりません。
いずれにしても、真実に迫ることを使命とするマスコミが、こんな重大で大事なことについて、後追いして検証し記事にしないというのが、実に実に不思議です。
こういうことを取り上げることこそがマスコミの使命ではないでしょうか。
12歳の女の子を追いかけ回す暇があるのなら、当時その場に臨席していただろう人々に、あれこれ伝手をたどって会い、直接インタビュー(裏取り)すべきだったと思います。
そのうえで友納氏のウソなら真っ向批判し
陛下のミスならなぜこんなことが起きたのか、二度と起きないように検証すべきだったのに。
それこそがマスコミの使命です。
今回宮内庁は、天皇陛下の御名と秋篠宮殿下の記憶にかけて、そんなことはない、と反論しました。
でもこれは公の場におけることで、当然目撃者は複数居て、何よりもメキシコ大統領とその随行員は直接体験されたことです。
事実は事実として明らかにできます。
陛下の御名と秋篠宮殿下の記憶を、第三者にもはっきりと黒白をつけることのできる程度のことに、かけてしまって良かったのでしょうか。
友納さんのウソであるならば、同じマスコミこそが検証して明らかにすべきことであり、
こんなことに、陛下の御名や殿下の記憶をかけてしまって、いわば皇室を安っぽい扱いに貶めてしまって、良かったのか。
しかし、それよりも問題なのは、週刊文春も友納尚子も「誰が」とは全く書いていないのに、秋篠宮が「陛下は」と答えたことです。
秋篠宮は、雅子妃殿下を無視して紹介しなかった人物を陛下であると思ったからこそ「陛下はそんな事はしていない。」と(庇うために、擁護するために)答えたように読めます。
本当にそのような事がなければ単純に「記事に書かれているような事は無かった。」という回答になるはずなのに、敢えてわざわざ「陛下」という言葉が出てきた。
あまりにも不自然です。
記事が事実であるなしに関係なく、秋篠宮こそ天皇を侮辱しているとゆう事になります。
語るに落ちる・・・・という言葉を思い浮かべます。
それをはっきりさせたのは宮内庁です。
大統領への紹介は天皇が、夫人への紹介は皇后がと書いているわけですから。
皇太子殿下の「人格否定発言コメント」です。
皇太子殿下は「雅子(様)の人格を否定する動きがあったのは事実です」という発言をされましたが、その主体は明らかにしていませんでした。
それなのに、その後美智子皇后がわざわざ「“宮内庁”はそのような謗られるような組織ではありません」とおっしゃっていませんでしたっけ?
皇太子殿下は主体をぼかした上で雅子様の人格否定をする人がいたことを明らかにしましたが、なぜ美智子皇后はその主体を「宮内庁」だと思ったのでしょうか。
確かに鎌倉・湯浅元長官などは会見等で雅子様のことを批判するようなことを平気で言う不敬な連中でしたし国民の多くも「宮内庁は雅子様に対して冷たいし失礼なことばかり言う」と思っていたことでしょう。
しかし考え方によっては「雅子様の人格を否定するような連中はほかにいたが、美智子皇后が宮内庁以外の“犯人”に目を向けさせないようにした」とも読めます。
美智子皇后は宮内庁をかばったフリをしておきながら、実は宮内庁だけが犯人という錯覚を起こさせ、宮内庁だけに目が向くように仕向けた、実に狡猾なコメントを残したわけです。
美智子皇后は一体「誰」から目をそらしたかったのでしょうね?
懇意のマスコミ?天皇陛下?それとも…ご自身?
大統領への紹介を飛ばしたとしたら、誰がやったのか。
それをはっきりさせたのは宮内庁です。
大統領への紹介は天皇が、夫人への紹介は皇后がと書いているわけですから。
~~~~~~~~~~
宮内庁と秋篠宮が沈黙していれば、国民は、
(天皇が、そんな恥ずかしい事をされるはずはない。そんな事をするのは、宮内庁とか外務省のボケているか反日のクソ役人だろう。
「両陛下が紹介する」という記事が間違っているのだ。)
と思ったんじゃないかな。
陛下が今までされた会見での発言の所々に澱のようなものを感じる事はあっても、
(天皇が、皇后が、公式の場で、そのような事をされるはずはない!)
と、殆どの国民は思っているし、思いたいから。
しかし宮内庁と秋篠宮は「天皇陛下」という文字を出した。天皇がそのような事をしなかったとしても、秋篠宮が天皇への疑惑を完全に払拭したとは言えない。
記事にあった両陛下への疑惑を本当に払拭するのであれば「そのような事実は無い。記事は全て間違っている。」と言えばよいだけである。そうすれば、両陛下は完全に白となり、週刊文春と友納記事だけが黒になるでのはなかろうか。
思い返せば、東宮の人格否定発言でも、東宮は「誰が」という主語は出していない。
しかし後日、両陛下のみならず秋篠宮夫婦までもが東宮発言を蒸し返し、
「まだ理解できない。」
「宮内庁は誹られる組織ではない。」
「働いた事も留学した事もないから分からない。」
「自分たちは上手くやっている。」
「陛下の許可を得て発言するべきだ。」
「どうして雅子妃が病気になったのか分からない。」
と発言した。
そこにあったのは東宮否定のみであり、病気になった雅子妃への労りや見舞いの言葉は皆無だった。
そしてそれから、両陛下と秋篠宮そして千代田による東宮sageが顕著になって行ったのは公然の事実である。
今回の問題について、まだ両陛下は出ておられないが、宮内庁と秋篠宮によって疑惑を更に深めさせただけであると見えてよいだろう。