技術士(道路)を目指そう!

技術士【建設部門:道路】合格に向けた情報発信!
子ども達の成長記録も連載中!
“いなかもの”をよろしくお願いします.

もうすぐ合否発表!

2008年02月28日 06時23分12秒 | 試験全般
あと8日に迫った。

そう、口頭試験の合否発表だ。
いよいよ最後の関所だ!
やっとここまで到達できた……感慨も深い。

昨年12月の口頭試験終了時、発表まで3箇月!
もっと早く発表すればいいのに、と思っていた。
それが、あと8日、本当にもうすぐだ。
結果は、すでに口頭試験終了時には決まっているはずだ。

口頭試験の最終日から発表まで、実に1箇月以上も時間が掛かる。
ということは、人数調整でもやっているのではないか、と勘繰ってしまう。
あっ、これは暴言ですね……失礼しました。
まぁ、精査や決裁などの手続きが要るのでしょう。


自信はないけど、日を追う毎に不安が募ってきた。
・あの返答で良かったのだろうか。
・見当違いなことを言っていなかっただろうか。
・ちゃんと対応していたのだろうか。
・相手にきちんと伝わっただろうか。
挙げれば切りがない。

★ もし……だったら…… 頭を過る。

そういう最中、
無責任な周囲は「口頭は皆合格するんだろう」、「祝賀会はどこの店がいい?」
お祝い一色ムード…。

オーイ!待て! 発表はまだなんだ!
3月7日の朝5時には判るから、それまで待ってくれ~!って返答。

みんなの気持はとても有り難く嬉しいんだが、今は未だそんな気持になれない。
少しは解ってください。この目に見えないプレッシャーを!

  ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■  ■

今更どうしようもないんだけど、正直、気になって仕方ない。
合格率なんかを考える余裕は勿論ないし、今はそんな数字は全く関係ない。
そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!(もう古い?)

■点数は最低でいいから、取り敢えず番号だけはホームページに載せてくれっ~!
     神様! 頼みまーす!!■


 ★ 口頭結果待ちの受験生は、皆同じ心境なんだろうな。


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過去問を考えよう!【道路設計】(その1)

2008年02月26日 05時53分57秒 | 過去問題【道路科目】
■今回から、【道路設計】の過去問を研究します。

私は「専門とする事項」を【道路設計】として受験申込書に記入していましたが、
試験当日、【道路設計】の分野を解答したのは平成18年度だけです。
 (※ちなみに、18年度の専門論文はA判定をいただきましたが、建設一般がB判定で撃沈 OTL。)

・18年度以外は別分野、要するに「書けそうな問題」を選択していました。

・19年度は【道路構造物管理】を選択して、何とか筆記合格しました。

■つまり、専門選択論文において、「専門とする事項」は、あまり関係ないと言えそうです。


では、恒例により過去15年間の問題を見てみます。
・【道路設計】は、平成17年度を除き毎年出題されています。

※ なお、ここでいう【道路設計】とは、
  道路技術者のバイブル「道路構造令の解説と運用」に掲載されている分野を基本としています。


 【平成19年度】
道路構造に起因する道路交通渋滞について一般道路及び自動車専用道路において各1例挙げて各々の渋滞発生メカニズムと課題を述べ、交通渋滞の発生を抑制する観点から、それぞれの道路の整備にあたって配慮すべき事項についてあなたの意見を述べよ。

 【平成18年度】
道路の線形設計を行うにあたり留意すべき点を、⑴ 設計の原則、⑵ 平面線形、⑶ 縦断設計、⑷ 平面設計と縦断設計の組み合わせ、の各項目について述べよ。

 【平成17年度】
出題なし

 【平成16年度】
高規格幹線道路に休憩施設を設置する場合の留意事項について、下記の観点から、あなたの意見を述べよ。
 ⑴ 複数の休憩施設の配置
 ⑵ 個々の休憩施設の位置決定
 ⑶ 個々の休憩施設の全体構成及び駐車場の規模決定

 【平成15年度】
自動車専用道路のインターチェンジの配置計画、形式選定及び幾何構造設計に当たって留意すべき事項について、あなたの意見を述べよ。

 【平成14年度】
道路の線形設計に当たって、安全性や経済性などの観点から留意すべき事項について、あなたの意見を述べよ。

 【平成13年度】
平面交差点の設計において、道路交通の安全と円滑を確保するために留意すべき点を、交差点形状、交通流の整流化及び交通安全施設の観点から述べよ。    

 【平成12年度】
道路設計において防災対策上考慮すべき点について、あなたの意見を述べよ。

 【平成11年度】
道路の横断構成を決定する方法を述べるとともに、その決定に当たって、ゆとりある道路、環境への配慮の観点から考慮すべき事項について、あなたの意見を述べよ。

 【平成10年度】
道路の設計速度の概念について述べよ。また、道路の幾何構造との関連について述べよ。

 【平成9年度】
山岳地域に計画する道路について、道路防災上の観点から設計上考慮すべき事項を述べよ。

 【平成8年度】
我が国の道路における最近の交通事故の特徴を列挙するとともに、これらに対して採るべき対策について、あなたの意見を述べよ。

 【平成7年度】
道路構造令における道路の種級区分について論じ、今後の道路整備に当たって問題と考える点について、あなたの意見を述べよ。

 【平成6年度】
高齢者等に配慮した道路整備について述べよ。               

 【平成5年度】
道路の路線選定を実施する際、考慮する要因と留意点について述べよ。



★ 問題を見られた感想は如何ですか?
 ・600字3枚書けそうですか?

★ 出題傾向は絞り難いですが、次回以降、解る範囲で分析してみたいと思います。



   [次回へつづく]


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ウォーキング!

2008年02月24日 08時49分44秒 | 徒然日記
最近ウォーキングをやっている。
健康維持とダイエット(^^ゞ のためである。

一日1万歩を目標としている。
時間にして約1時間半だ。

昨年、健康診断で引っ掛かったことが大きな理由だ。
これをいい機会として捉え、日々ウォーキングをやっている。
実は数年前にもやっていて「5キロのダイエット」に成功した実績もある。

現在、2箇月くらい続いているが、平日の1万歩達成はかなり難しい。
だから土・日で挽回するように頑張っている。

でも流石に1万歩は厳しい。
何か楽しみがないと継続できない。
私の場合、ラジオを聴きながら、国・県・市道の点検?も兼ねて、歩道でウォーキングしている。

そこで思うことは、自動車中心の道路であることを改めて感じる。
それは、歩行者は蔑ろにされている、ということだ。

■歩きにくい、狭い、そして恐いということだ。

自動車が歩道脇を猛スピードで駆け抜けていく。
ガードレールがあればいい方で、
ガードレールがないとこっちに飛び込んで来るんじゃないかとビクビクしながら歩いている。
しかも曲線区間でガードレールがない箇所もある。
本当に恐い!!

また、県道や市道を夜歩くと、殆ど真っ暗でチョットした段差があるとつまずきそうになる。
それと、側溝の蓋も途中で切れている場合もある。これは危険極まりない。
蓋を中途半端に設置するのは危険である。

■自動車の目線と人間の目線は全く異なる!

皆さんも一度自宅周辺をウォーキングしては如何でしょうか。
安全安心な道路は程遠いことを実感できます。

さて、今から出発だ!


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平成20年度 技術士試験合否決定基準

2008年02月22日 06時26分51秒 | 試験全般
文部科学省から、平成20年度技術士試験合否決定基準が公表されました。

★ 昨年と同じ合否決定基準のようです。


■合否決定基準は同じですが、「試験問題レベル」は19年度と同じとは限りません。
 つまり、19年度の試験結果によっては「難易度が変化するのではないか」と勝手に思っています。



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論文添削の重要性

2008年02月20日 06時39分05秒 | 試験全般
皆さん、勉強は進んでいますか?
順調ならば問題ないでしょう。

試験まで6箇月を切りました!
正確には「あと166日」です。

気がつけば2月も下旬、そして年度末、いつもの忙しい時期が到来します。
平日は、勉強どころじゃありません。
試験まで「休日は何日」確保できますか?
そろそろピッチを上げていきましょう。


さて、苦労してやっと論文を書きあげた。
さぁ、あなたは次に何をしますか?

・自分が創った論文に満足し、次の論文作成を急ぎますか?
・一字一句、暗記に勤しみますか?

それは、ちょっと待ってください。
どちらも「NG」です。

■あなたが書いた論文は、必ず技術士の方に添削してもらってください!!
 この添削依頼が、技術士試験では最も大事なことかもしれません。

■この行動を起こすのか!起こさないのか!! 
 ここが合否が分かれるポイントのような気がします。

■ちょっとした勇気を振り絞る!! 
 はじめは躊躇するかもしれませんが、一歩前へ踏み出してください。

■その小さな一歩が、大きな前進に繋がる!!
 気になることがあったら試してみる。後悔、先に立たず!


 ★ 私は多くの不合格経験から、自己流の勉強には限界があることを学びました。
 ★ 添削を受ける過程で、目から鱗が落ちていくのが鮮明に解りました。
 ★ 添削を受けて、自分が創った論文の未熟さを思い知りました。
 ★ それと同時に技術士論文のコツというか、奥深さも学んだと思っています。


私が受講した「何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験」は、
すでに満員のようです。残念!

ところで、添削をお願いする人は、当然道路に詳しい「道路の技術士がベスト」なんですが、
近くにそういう方がいない場合は、建設部門の技術士が良いでしょう。

他にも、いろんな受験産業などが添削講座などを行っているようですが、
私には、そういう高額な講座の経験がないので善し悪しの判断はできません。

しかし、周りに添削してくれる技術士が見つからない場合は、
そういう講座も検討してみる価値はあるのではないかと考えます。

あと、私の知る範囲では「SUKIYAKI塾」の講座(確か有料?)があります。
そろそろ20年度の講座が実施されるのではないかと思います。


  《本日の教訓》
■一歩踏み出す勇気を持とう!
■独りよがりの論文は危険です。
■白書や教科書の丸写し論文は、誰でも書けます。
■一つでも多くの「あなた独自の意見」を考える。


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過去問を考えよう!【舗装】(その5)

2008年02月18日 06時17分14秒 | 過去問題【道路科目】
今回で舗装は終了です。
最終回は、舗装の論文を作成する上での「キーワード」を列挙したいと思います。


・循環型社会の形成
・リサイクル
・再生利用の促進
・地球環境の保全
・環境負荷の低減
・ヒートアイランド現象
・性能規定化
・コスト縮減
・ライフサイクルコストの縮減
・総合評価落札方式
・小型道路と普通道路
・公共工事の品質確保に関する法律
・予防的維持工法
・長寿命化舗装
・コンクリート舗装
・アスファルト舗装
・コンポジット舗装
・排水性舗装
・透水性舗装
・保水性舗装
・遮熱性舗装


如何せん、舗装が苦手なもんですから、あまり役に立った情報はなかったかもしれません。
舗装が得意(=専門)な方は、最新情報を収集し、独創的な論文を作成していただきたいと思います。


 [次回からの「過去問を考えよう!」は《道路設計》の予定です。]


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過去問を考えよう!【舗装】(その4)

2008年02月17日 07時15分13秒 | 過去問題【道路科目】
前回に続き、「舗装問題の傾向」を研究してみます。

過去15年の問題が、前回アップした「舗装設計施工指針の基本方針」①~④のどれに該当するのか。
つまり、どの分野が出題されているのか、具体的に探ってみたいと思います。

 【舗装設計施工指針の基本方針】
 ①道路構造令の改正への対応
 ②性能規定化への推進
 ③コスト縮減を目指した設計の導入
 ④環境保全に対応した舗装技術の充実


【年度】【分野】
 19   ③
 18   ②
 17   ④
 16   ②
 15   ③
 14   ④
 13   ②
 12   ③
 11   ③
 10   ④ 
 9    ③
 8    ③
 7    ④
 6    ③ 
 5    ④

【出題率】
① 0%(0問)
②20%(3問)
③47% (7問)
④33% (5問)

以上の分析結果から、
■③コスト縮減を目指した設計の導入
■④環境保全に対応した舗装技術の充実
を重点的に勉強すれば、80%の確率で解答できそうなんですが……。

★直近6年(H19~H14)の出題傾向を見てみると、
②33.33%、③33.33%、④33.33%と均等に出題されており、かつ同じ分野からの連続出題はない。

したがって
■②性能規定化への推進
も③・④同様に勉強が必要と言えそうです。

★要するに、「②・③・④の分野が出題される確率は同じだ」と言えます。


 [次回へつづく]


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過去問を考えよう!【舗装】(その3)

2008年02月16日 06時14分03秒 | 過去問題【道路科目】
「舗装の試験問題」の傾向を探る場合、教科書の一つである「舗装設計施工指針」が手掛かりになる。
この指針は平成18年2月、5年ぶりに改訂された。

■本指針の改訂にあたっての「基本方針」を、以下に列挙する。
 ①道路構造令の改正(平成15年7月)への対応
  ・小型道路
  ・舗装計画交通量の区分
 ②性能規定化への推進
  ・総合評価落札方式
  ・性能指標の評価手法
 ③コスト縮減を目指した設計の導入
  ・トータルコストの縮減
  ・舗装計画交通量の細分化
  ・新材料の活用
 ④環境保全に対応した舗装技術の充実
  ・地球温暖化対策
  ・都市型洪水対策
  ・騒音対策

 ★ 過去15年の出題は、「基本方針」①~④に当てはめることができる。


■もう一つの教科書である「舗装の構造に関する技術基準」(平成13年7月)においても、
次の二項目が大きな柱になっている。
 ・環境負荷の低減
 ・舗装の性能規定化
 


 [次回へつづく]


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過去問を考えよう!【舗装】(その2)

2008年02月13日 06時22分31秒 | 過去問題【道路科目】
「舗装の試験問題」の分析に入る前にお断りしてきます。
それは、私は舗装が苦手であったため、「舗装」は捨てました。
つまり、技術士レベルの「解答論文」は書けなかったということです。

「舗装を捨てた理由」
①勉強時間は有限である。
②舗装は必須問題に出題されない。

こういう判断も大事だと思います。 
※これは、ある方からの貴重なアドバイスでした。


  《今日のまとめ》

■苦手分野はキッパリ捨てる。

■その分、必須問題や得意分野を一問でも多く勉強する。

■道路分野を100%勉強する必要はない。(※ 物理的に不可能だ。)

■「合格に必要な60%以上」を確保すればよい。(※ その判断は難しいんだが…)


本ブログの趣旨は「技術士合格に向けて有益な情報を発信すること」です。
したがって、舗装についても、少しでも試験に役立つ「情報」を整理し、発信したいと思います。



 [次回へつづく]


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過去問を考えよう!【舗装】(その1)

2008年02月11日 07時14分08秒 | 過去問題【道路科目】
今回から、「道路土工」に引き続き、「舗装」について研究します。
「舗装」は、毎年1問出題されています。

まずは、過去15年間の問題を以下に列記します。


 【19年度】
 舗装はアスファルト舗装とセメントコンクリート舗装に大別されるが、最近の我が国の舗装を取り巻く状況を踏まえた上でそれぞれの舗装の特徴及び課題を述べるとともに、これらを考慮して今後の舗装の計画がどうあるべきかについて、あなたの意見を述べよ。

 【18年度】
 舗装の性能規定化の意義を述べるとともに、車道および側帯の舗装が有すべき性能について、その具体的な指標を3つ挙げ、それぞれの評価方法を説明せよ。また、舗装の性能規定化に向けた課題について、あなたの意見を述べよ。 

 【17年度】
 排水性舗装(路面騒音低減を目的として設置する場合も含む。)の設計・施工において留意すべき事項を述べるとともに、維持管理における技術的課題及びその解決方策について述べよ。

 【16年度】
 性能規定に基づく舗装設計について、その意義、設計の考え方、課題を述べるとともに、課題解決の方向性について、あなたの意見を述べよ。 

 【15年度】
 道路舗装のリサイクルの現状について述べるとともに、今後の課題及び解決方法について、あなたの意見を述べよ。

 【14年度】
 環境の観点から、舗装技術のあり方とそれに対応した具体的な技術について、あなたの意見を述べよ。 

 【13年度】
 舗装の多様な機能と性能に配慮した舗装技術のあり方について、あなたの意見を述べよ。 

 【12年度】
 舗装の寿命の延長に寄与する技術について述べるとともに、舗装の長寿命化について、あなたの意見を述べよ。

 【11年度】
 コンクリート舗装とアスファルト舗装の得失について比較するとともに、今後の舗装の合理的な役割分担について、あなたの意見を述べよ。 

 【10年度】
 近年の舗装技術に関する現況を述べるとともに、当該技術の望ましい開発の方向と進め方について、あなたの意見を述べよ。

 【9年度】
 舗装のライフサイクルコストを考慮した設計・施工上の留意点を述べるとともに、舗装の長寿命化の今後の方向について、あなたの意見を述べよ。

 【8年度】
 舗装の破損原因について述べるとともに、これらの要因を考慮した舗装の設計・施工上の留意点について述べよ。

 【7年度】      
 排水性舗装の特徴・効果を述べるとともに、課題とその対策について述べよ。

 【6年度】
 舗装の耐久力を高める必要性・効果を述べるとともに、その具体的方策について述べよ。

 【5年度】
 最近開発された舗装の種類を列挙し、その設計・施工上の留意点について述べよ。


       ★これ以前も同じような問題が繰返し出題されています。★



 [次回へつづく]


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過去問を考えよう!【道路土工】(その20)

2008年02月10日 07時43分17秒 | 過去問題【道路科目】
三連休、真っ只中です。如何お過ごしですか?
このようにまとまった休日は受験勉強には絶好のチャンスです。

日頃忙しく勉強が進んでいなければ、挽回もできます。
まだ二月ですから、家族サービスにも配慮しながら勉強を進めましょう。


さて、「地すべり対策」は今回で最後になります。


■地すべり地帯における道路計画は回避することが原則です。(当然です)

■地すべり対策は、「抑制工」と「抑止工」があります。

■地すべり対策の基本は、まず「抑制工」を検討することです。

■抑制工では、目標とする安全率を確保できない場合に「抑止工」を併用する。

■ポイントは、以下のとおりです。
 ・地すべりの発生メカニズム
 ・調査・設計・施工・管理上における留意点
 ・地すべり対策工の使い分けや併用する場合の留意点
 ・地すべりが発生した場合の応急処置
  (迂回路などの交通確保、道路利用者の安全確保 etc……)

■地すべり対策は、「河川、砂防及び海岸・海洋科目」でもほぼ毎年出題されていますので、
その解答例もたいへん参考になります。

■地すべり対策の出題頻度は相当低いので、力を入れて勉強する必要はないかもしれません。
しかし、先日も書きましたように、道路土工を論じる上でも重要な位置を占めますので、
勉強しても損はありません。


 ★過去問を考えよう!【道路土工】編は、今回で一先ず終了です。
  次回からは【舗装】編の予定です。


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過去問を考えよう!【道路土工】(その19)

2008年02月09日 05時52分50秒 | 過去問題【道路科目】
今回も、私が地すべり対策について書いてみた平成17年度の論文をアップしたいと思います。
※ 注意!本論文は「教科書をまとめた」だけであり、合格論文ではありません。


【問題】
地すべり地域に道路を建設する場合、調査・設計上留意すべき点と採りうる対策工について述べよ。 



1.はじめに
 道路の路線選定に際し、地すべり地域は原則として回避すべきである。しかし、昨今の土地利用状況から、やむを得ず地すべり地域に道路を計画する場合がある。この場合において、調査・設計上留意すべき点と採りうる対策工について述べる。

2.調査で留意すべき点
 地すべりの調査は、設計・施工のための情報収集であり、地すべりの全容を明らかにし、地すべりの発生原因および機構を究明するために行う。
⑴現地踏査
 現地を踏査し、地すべりの大きさ、運動の方向、深度等を把握する。踏査によって判明した亀裂や規模、湧水、樹木の異常等を図面に記入する。また、地すべり地の地質構造、地下水等から、安定計算に適した代表断面(主測線)を選定する。
⑵変動計測調査
 地すべりの変動等を把握するため、伸縮計や地盤傾斜計、ぬき板などを設置する。
⑶地質調査
 ボーリングは、主測線上で実施し、地すべり地内で3箇所、地すべり地外で1箇所とする。ボーリングは、全区間のオールコアボーリングとする。また、標準貫入試験が必要な場合は別孔で行う。
⑷すべり面調査
 すべり面の調査は、次の二つがある。
①コア判定:すべり面が計測によって判定できない場合や計測による判定の照合に利用される。
 ②計測調査:パイプ歪計、孔内傾斜計がある。
⑸地下水調査
 地すべりは、豪雨、融雪時に多発し、地下水位が上昇すると地すべり活動が活発化する。したがって、地下水の状況を把握することが必要である。このことにより、地すべりの発生機構や安定度に関する情報を得ることができる。

3.設計で留意すべき点
 調査結果を踏まえ、設計を行う場合の留意点を以下に挙げる。
⑴地すべり地を橋梁でまたぐ場合、橋台の位置は地すべり地から離す。
⑵トンネル坑口は、地すべり地内を避ける。
⑶流末水路は、地すべり地内に設けない。
⑷地すべり地に盛土する場合は、盛土基礎地盤に地下排水工を設置する。
⑸地すべり地において、末端の切土、頭部の盛土で道路を計画する場合は、切土量および盛土荷重を軽減するため、ボックスカルバート工法を検討する。

4.採りうる対策工
 地すべり対策工は、次の抑制工と抑止工がある。
⑴抑制工
 地形、地下水等の自然条件を変化させて、地すべり活動を停止または緩和させる工法である。
 主な工法は、①地表水排除工、②地下水排除工、③排土工、④地下水遮断工、⑤押さえ盛土工である。
⑵抑止工
 構造物を設けることにより、構造物のもつせん断強度等の抑止力を利用して、地すべり活動の一部または全部を停止させる工法である。
 主な工法は、①杭工、②グランウドアンカー工、③シャフト工である。
実際は、これらの工法を組み合わせて対策工を行うことが多い

5.おわりに
 地すべりによる影響は、当該区間の周辺地域にまで及ぶ。よって、対策工は、入念な調査に基づき、現場に応じた適切な設計と施工が求められる。特に、地すべりは、その区間の地質などが一様でないことが多いため、設計および施工の両段階における配慮が不可欠である。
-以上-


■解答論文は、幾つものパターンがあると思いますが、
基本は「設問に沿ってツボを押え、読みやすく、かつ誰もが理解できる文章」だと思います。
当たり前のことなんですが、難しいことですよね。



 [次回へつづく]


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過去問を考えよう!【道路土工】(その18)

2008年02月08日 07時34分25秒 | 過去問題【道路科目】
今回は、私が地すべり対策について、平成14年度に書いてみた論文をアップしたいと思います。
ほとんど教科書の丸写しです。

論文構成はもちろん、完成度も相当低いレベルですが、恥をしのんで公開します。

※ 合格論文ではありませんので、ご注意ください!


【問題】
地すべり地域に道路を建設する場合、調査・設計上留意すべき点と採りうる対策工について述べよ。


1 はじめに
 道路の路線選定に際し、原則として地すべり地域は回避すべきであるが、やむを得ず地すべり地域に道路を建設する場合の調査・設計の留意点および対策工について述べる。

2 調査
 地すべりの発生原因および機構を究明し、地すべり対策工に必要な調査について述べる。
⑴地下水調査
 地下水位が上昇すると地すべりが活発化するため、地下水状況を調査することにより、地すべりの発生機構や危険度に関する情報を得る。
⑵力学試験調査
 抑制工や抑止工の設計に必要なサウンディングおよび標準貫入試験を行う。

3 地すべり対策工の基本的考え方
⑴路線の小シフト
 地すべりは道路建設前に防止されていることを前提にして、路線の位置選定に際しては、以下の小シフトが必要である。
・地すべり地の頭部を切土で通過するか、末端部を盛土で通過することを原則とする。
・中間部の切土・盛土は、新たな地すべりを誘発する可能性があるので避ける。
・片切り・片盛りの場合は、切土部分の上方に残された斜面の安定、切り盛りによる新しい地すべりの誘発や地すべりの安定に留意する。
・後退性地すべりは、いずれの場所に路線を設定しても、在来の地すべりの他にあたらしい地すべり発生の可能性が生じるので橋梁を計画する。     
⑵対策工の概略検討
 地すべり対策工事費の比較検討を行う。
・地すべり形状の推定
・安定解析
・道路建設の可能性の概略検討
 必要抑止力Pによって、路線の適否を判断する目安は以下のとおりである。
 ①P<150tf/m:通常の抑制・抑止で可能である。
 ②150tf/m<P<300tf/m:大規模土工で抑制できる場合がある。
 ③P>300tf/m:通常の抑制・抑止では困難である。

4 計画・設計の留意点
⑴地すべり地を橋梁でまたぐ場合は、橋台・橋脚は地すべり地から離す。
⑵トンネル坑口は、地すべり地内を避ける。
⑶路面排水などの流末は、地すべり地内に設けない。
⑷地すべり地に盛土をする場合は、盛土基礎地盤に地下排水管を設け、盛土の安定および地すべり活動の活発化を防止する。
⑸地すべり地を末端切土、頭部盛土で道路を通す場合は、切土量および盛土荷重を軽減するようボックスカルバート工法を含め検討する。

5 おわりに
 地すべり対策工の影響は周辺地域まで及ぶため、入念な調査、現場に対応した適切な設計が求められる。特に、地すべりは路線の計画が重要であるので、調査設計および対策工における配慮が不可欠である。
-以上-



■道路土工の論文を作成する場合、「自分の意見」を出すことは難しい気がします。
つまり、教科書のことしか書けないと思いますが、どうなんでしょうか。

■ただ、A判定の保証はありませんが、「自分の体験談」も交えて書くことは効果的かもしれません。
これはあくまでも私の勝手な憶測ですので、ご自分の判断でお願いします。 

専門論文の場合、
 「はじめに」は、背景とか現状、論文趣旨などを書くために必要と思います。
 しかし、「おわりに」は、不要だと思います。理由は以下のとおり。
  ・専門論文に字数の余裕はないはずです。
  ・本文の充実こそが最も重要です。

 

 [次回へつづく]


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過去問を考えよう!【道路土工】(その17)

2008年02月07日 07時40分42秒 | 過去問題【道路科目】
今回から、道路土工のうち最後の分野になる「地すべり対策」に入ります。
恒例により、過去15年間の問題を見てみると、地すべり対策は1度しか出題されていません。


 【平成16年度】
道路切土工事において、地すべりの兆候が発見された場合の応急対策及び恒久対策について、あなたの意見を述べよ。


■それ以前の出題は14年前まで遡ります。

 【平成2年度】
地すべり地域に道路を計画する場合、調査・設計上留意すべき点と、採りうる対策工について述べよ。

要するに、試験委員が求めていることは、
「地すべり地域において、道路を設計・施工する場合の留意事項と対策工法の概要を知っているか」
ということです。


★過去25年間で2回しか出題されていない分野ですが、
道路土工の問題を解答する上で「地すべり対策工」は、押えておきたい分野です。
  


 [次回へつづく]


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道路橋の予防保全

2008年02月05日 05時22分18秒 | 道路科目
国民の殆どは、道路橋は安全だと思っているだろう。
まさか、アメリカの橋のように日本の橋は落ちはしないだろうと。
一度架ければあとは永遠に安全だとも……無意識のうちに。

道路橋の予防保全に向けた有識者会議がこれまで3回開催されている。
今後も定期的に会議が続けられるのだろう。

「道路橋の長寿命化」が喫緊の最重要課題であることは、道路に携わる技術者なら、承知であろう。
高度経済成長時代に架けられた道路橋が、今後大量に耐用年数を迎える。
寿命が迫った大量の道路橋をどう対策していくのか、という頭の痛い問題だ。

国や旧公団が管理する道路橋は、組織がしっかりしているから、行き届いた管理が可能だと思う。
しかし、道路橋の数で大半を占める地方自治体の管理実態はどうなんだろうか。

都道府県は国レベルまでは無理かもしれないが、それなりの予算と人材も確保できるだろう。
問題は市町村が管理する道路橋だ。

市町村は道路舗装の予算確保すらままならない。
まして、信じられないことだが、土木技術職員がゼロという自治体もあるそうだ。
「予防保全はおろか、対処療法もできない。」というのが実状ではないだろうか。

国は昨年度、道路橋の長寿命化に資する維持修繕事業に対する補助事業制度を創設した。
しかし、補助率はたったの二分の一。


私見を述べると、国会の議論ではないが、道路を新設するより、こうした国民の生命に関わるインフラの維持管理に軸足をおいた道路施策に転換するべき時代ではないかと思うのであります。

落橋したらどうするの、怪我人や死者が出たら……マスコミは大騒ぎでしょう。
お金がないから……では済まされない話なんです。

道路橋やトンネルなど、道路構造物の維持管理のあり方は技術士試験でも出題されています。
あなたの意見を考えてみてください。


この分野につきましては、今後の「過去問を考えよう!」で検証していきたいと考えています。



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