続・トコモカリス無法地帯

うんざりするほど長文です。

出来すぎた話

2012-11-18 02:27:14 | 日常
今月はあまり買い物予定が無いのですが、昨日ふと思い立ちCDを買いに街に出ました。

「THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 07 三浦あずさ」

このCDに収録されている「隣に…」という1曲のために買いました。
今までアイマスなんて手を出した事はないし、今後も絶対手は出さないシリーズ。でもこれだけは別。
きっかけは前日に見たニコニコ動画のある動画。
コレ。有名傑作動画。
「アイドルマスター 隣に・・・ 三浦あずさ (MA07販促)Ver.Final」

中の人が超絶に歌が上手いのは知っていました。君望ラジオとかで昔ぶいぶいいわしてたそうです。でもなこれは歌唱技術がどうとかいう話ではありません。もちろん歌のメロディも良いし、動画の作りも素晴らしい。でもそれ以外の話。面倒な話は止めます。私はこの動画を見てボロボロ泣いてます。ポリゴンデータに音声乗せて動かしてるだけのゲームのキャラクターなのに、まるであずささんの心の悲鳴が聞こえるようです。

この動画作成者の方はもうこの世にはいらっしゃいません。38歳の若さで亡くなられたそうです。

この歌、亡くなった大切な人を想う歌詞なんですよ。この作成者がプロデューサーさんになって、手塩にかけて育てて鍛えて立派に成長したあずささんがトラブルも乗り越えて見事に一曲歌い上げる内容。最初はうまくいかなかったけれど、プロデューサーと二人三脚でここまできて、苦労時代も回想しながら映像が流れて最後にサビで大盛り上り。

でも、今観てるとまるで葬式の弔辞のようです。ずっと一緒だった半身をもがれたような悲しい歌。こんなに頑張って、こんなに成長して、でも一番近くで見ていて欲しい人はもういない。いつもすぐそばで自分を育ててくれた人が、支えてくれた人がいない、もう会えない。

やられた。たかがファン動画とか考えなしに見たら号泣。動画の中のあずささんの歌う姿が故人に向けたものにしか見えない。作り物のハズなのにその製作者への思慕の想いが溢れ出している、まるでこのあずささんが嘆き悲しみ、本当に気持ちを遠い向こう側に届けようと全力で歌い上げてるいるように見えます。そうとしか見えない。彼の育てたあずささんが彼を想って歌い続けてるとしか思えない。

話が出来すぎだろ。
動画が上がった時点で素晴らしい出来。でもそれが製作者の夭折によって作品を枠を超えた意義を持ってしまった。現実とストーリーがシンクロしてこんな異様な傑作が生まれてしまった。
動画のラストに手を振るあずささんが妙に寂しそうに見えてしまうのは、私だけではないと思うます。



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