インチ記と褌

駄文をつらねた大変私的なドキュメンタリーブログ
※決して役には立ちません。

禁煙日記 2月13日 2月14日

2008-02-14 | 駄文

ブログの新たなカテゴリとして『禁煙日記』を追加しました。
日記をつけ自分へ言い聞かせるのが一番の目的です。
またそんな日記を見て、今現在禁煙を頑張っている人、サポートしている人をお手伝いでもできればと。
禁煙の苦しみを知っているので現在スモーカーのみなさんへはオススメはしませんが、
禁煙を始めるきっかけになればとは思っています。

私がタバコを辞めようと思ったのには2つ理由があります。
1つは、先日まで3ヶ月海外にいたのですが、その時は2ヶ月殆どタバコを吸わなかったのです。
吸わないと食事がおいしく量も食べれる、走っても息切れしない、写真に写っていた私の顔は
自分で驚くほどいい顔をしていたのです。
2つめは自分に嫌気が差したからです。
スッキリしてやる気を出す、区切りをつけようとタバコを吸う→吸った後しんどくなる、食欲がなく
なる→しんどいので吸う前の意思を貫けない、ダラダラする
→それがストレスでイライラする、
無限の繰り返しです。

2月13日(水)

ダメだと気づいてもなお続けてしまう。こんな状況から抜け出したくて近くの病院に禁煙外来が
あるのか電話したところ、週1で水曜日のみ今日ですとの事。ちょっと確認で電話して「いきなり
今日です」と言われてもと悩みました。「今日を逃したら1週間後まで意思が継続できるのか」と
いう気持ちと「いきなりチャンスが来てもまだ覚悟できてない」という気持ちでした。病院へ行く
途中も、まだ決心がつかないまま、明日でもいいんじゃないか、喫煙者でもいいんじゃないか、
とも楽な方へ考えていました。気持ちの中では禁煙成功率35%ぐらいでした。

病院へ行き先生とのカウンセリングが始まりました。禁煙外来はまず自己負担で4000円以上
のアンケートを受けます。保険適応外です。さらに治療や薬には、喫煙年数x1日で吸う本数が
200を超えなければ保険は適用されません。私の場合は、5年x15本なので75です。保険適応
条件の半分も満たしていません。この時点で正直悩みました。

10割自己負担、そんな高いお金をかけて失敗したらという気持ちです。1日約15本吸う私のケー
スだと1年に約7万5000円使っています。10割負担の場合は治療費(週1で5回通院ケース)+
薬代で同等です。年計算でタバコに7万5000円と思うと高いと思いますが、一年をかけて少しず
つお金を使っているので喫煙者にはこの感覚はないに等しいと思いますし私も例外ではありません。
しかし通院費で7万5000円はいかがでしょう。1ヶ月で7万5000円です。しかも失敗するとまた吸い
出し、おまけに喫煙失敗という心に大きな烙印が押されてしまうのです。

先生といろいろ話しながらも気持ちはウロウロ、決心は一向に付きません。が、不意に先生の言っ
た言葉が自分には衝撃でした。

「2回目の受診時には肺が崩れていく映像とかもみてもらいますからね」

衝撃の一言と共に自分は病気なんだと思いました。
もちろん頭ではそんな事はわかっています。しかしあらためて自分の臓器が崩れるという言葉に
禁煙したい気持ちが大きくなりました。私は数年前に自然気胸といって肺に穴が開き、しぼみ
呼吸が困難になる病気になりました。原因についてはタバコが原因かは現在医療でははっきり
わかりません。しかし呼吸が出来ない苦しさ、しぼんだ肺のレントゲンを今でも鮮明を覚えてい
ます。そんな苦しみの記憶が先生の一言で蘇り私は禁煙をスタートさせました。

タバコにはニコチンが含まれています。依存性が高く、それ自体毒物劇物として指定されています。
ではまずこのニコチン依存のメカニズムをグラフで例えてみましょう。喫煙者は朝起きてしばらくす
るとタバコが欲しくなります。寝ている間はタバコは吸えないので朝一が一番体内のニコチン濃度
が低いのです。これをグラフで0とします。脳はそれを理解しニコチンを欲しがりタバコを吸います。
すると体内のニコチン濃度はMAXになります。グラフの一番高い位置です。喫煙後は脳がニコチン
を摂取したのを理解し満足になります。しかしニコチンはしばらくたつと体から抜けて濃度が下が
っていきます。そしてある一定のレベルを切ると脳がニコチンを摂取したいと命令が出るのです。
グラフは心電図のように上下を永遠と繰り返し波打ち続けているのです。エンドレスです。

禁煙にはいくつかの方法があります。一気に辞めるのは常にニコチンの誘惑、脳の指令に背いて
いなければいけません。これは最もつらい禁煙です。しかし病院ではニコチンパッチというのを処
方してくれます。(大中小と3種類)ニコチンを大量に含んだシールを体に貼り継続的にニコチンを
摂取し続けるのです。便利なものがあるものです(笑)グラフでいうと波打たせず一定量をキープ
するのです。

これではタバコを吸っているのと同じではないか?と思う人もいますが幾つか良い点があります。
まず、タールを摂取しないという点。タールは癌を引き起こす物質とされ、これが肺に入らないだ
けでもマシです。他にはタバコを手に持たないでよい点です。喫煙者の中には火をつける瞬間、
煙、息を吸う瞬間、吐く瞬間、
手に持っている感覚などを自覚がなくても楽しむ習慣があると思い
ます。そういった習慣をやめる事も禁煙の第一歩だと思います。

ニコチンパッチを貼って約2時間後、酷い貧血と吐き気に襲われました。ニコチン依存度のレベル
からパッチ大で一応適正範囲なのですが、どうやらニコチンを摂取しすぎたようです。ニコチンが
血管を収縮させ血圧を上げる作用があるのが原因だと思われます。レベルが適応範囲内でも
人により効果は違うので私の場合は効き過ぎたようです。この場合は事前の医師の説明通り
剥がせばよいのです。しばらくはかなりしんどいですが、元に戻ります。私はこのしんどい時間
の中で「タバコなんて吸うもんか、絶対禁煙してやる」とより思いました。その後はパッチを貼ら
ずこの日1日を過ごしました。



2月14日

朝は何ともなくパッチも貼らずでしたが昼前にタバコが欲しくなりました。ガムを噛んだり水を飲
んだりしましたが一向に収まってくれません。こうなるとパッチです。大では効果がありすぎるの
で中を張りました。しばらく何ともなくそのまま寝てしまいました。2時間後、またもや昨日と同じ
酷い貧血と吐き気です。頭から血が引いて冷や汗が出ます。何とかトイレに入り吐いてもいい
状態になりましたが、吐きはしませんでした。この時も「喫煙するとこうなるんだ。病気なんだ」
と禁煙を誓いました。1時間ほどで体調は元に戻り昼食も少ないながら食べましたが精神的に
最悪です。しばらく治まっていましたが、夕方からまた吸いたい衝動がきました。少しイライラし
つつも夕食を食べお風呂に入りました。するとお風呂に入っている時と歯磨きをしている時は
衝動が0です。これはしめたと思いました。