緑色の猫は首輪をそっと、はずして春の緑の草の中を散歩。
春風に揺れる草にまじって猫の尻尾だなんて、だーれにも気ずかれません。
「うふふ 怖わーい野良猫にも見つからないわ。」と思いました。
でも余り隠れてるのもつまらなくなって
「こんにちわ モンシロチョウさん」
「こんにちわ 私達この間まで、その色だったの。あなたも、もうすぐ白くなるのね」
「こんにちわ アマガエルさん」
「僕達とおんなじ色の猫さんと出会うの初めてだよ!」
「チー子 チー子」って、おかーさんの声。
「はーい いつものここに居るよ」
「いつもの所に居ないわねー。」
いつもの草むらで目覚めたチー子は夢の中の緑色の猫になるのはやめて
三毛猫でいいって思いました。
「だって おかーさんに見つけてもらえないと・・・」