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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「四畳半襖の裏張り しのび肌」

2014-08-17 | 映画(DVD)
「わたしたちの芹明香」

「四畳半襖の裏張り しのび肌」1974年 日活 監督:神代辰巳

一人の旦那、横井をめぐって染八と花清が張り合っていたが、染八に子供ができたので、本妻に納まることになった。捨てられた花清は、その腹いせに子供、正太郎を盗んでしまった。少年に成長した正太郎は子供のくせにひどく早熟で、隣りに寝ている小ふく、小八重たちとたわむれる仕末。おかみの花清は、旦那である映画館主・小宮山に相談して、子供のいない映写技師夫婦・俊介と美也子に正太郎を預けた。ところが、正太郎はその夫婦の性生活にまで立ち入り、大人のセックスを子供がリードするようになってしまった。

名作「四畳半襖の裏張り」の第2弾で、そのねちっこい性描写は健在だが異色を放っているのは正太郎の中澤洋の怪演に尽きるでしょう。
まさに大正昭和戦前のショタコンです。

女の裸を見にロマンポルノに来たのに、宮下順子、芹明香を差し置いて少年が異彩を放って目立つというのは、ちょっと何ではある。

全編に流れる三味線の音色と長唄の喉が気持ち良い。
中澤洋の正太郎が気色悪い。
正太郎の弥蔵、三味線。
子種の無い映写技師(花上晃)との男色シーンはおぞましいが、花上晃の優しいしゃべり口調が背徳感を増すし、正太郎を通して女房(丘奈保美)との仲睦じさが妙に艶めかしい。

芸者置屋の風俗描写なんかも良い。小ふく(芹明香)からふく朝になって人力で行くの水揚げ披露の様子とか・・・、「綺麗に出来ましたね。」

どろんどんどんどんどんどん、正太郎が修行する幇間芸は「欣也め」的なもの。

映写技師の妻と正太郎の小船のカットなんかも素晴らしい。

だけど、やっぱり気色悪い。
神代作品らしい音楽の使い方は流石だけれど、今回は春歌は要らなかったような気がする。

芹明香は端役だが三味線で「露営の歌」を歌ったり
「男と女にゃ、あれしかないよ。バンザイ」という重要なポイントを担っている。
芸子姿が可愛い。




ラピュタ阿佐ヶ谷

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