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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「極底探検船ポーラーボーラ」

2008-10-25 | 映画(DVD)
第21回東京国際映画祭 Natural TIFF
渋谷 Bunkamura ル・シネマ1

「極底探検船ポーラボーラ」1977年 日本/アメリカ 監督:アレックス・グラスホフ 小谷承靖
製作:アーサー・ランキン Jr.、ジュールス・バス、円谷皐
上映後トークショー 小谷承靖(トム・コタニ) 司会:田中文人

マステン(リチャード・ブーン)は、大石油会社社長であると共に、世界でも有数なハンターの1人。彼の会社で開発した石油探索のための海底タンク、ポーラ・ボーラが北極圏で恐竜の棲息する秘境を発見したという。マステンのハンターとしての血は燃え、早速、恐竜狩りが組織された。メンバーは彼の他に、チャック(スティーヴン・キーツ)、ポーラ・ボーラの発明者の川本(中村哲)、従者の黒人ブンタ(ルーサー・ラックリー)、そして新聞記者フランキー(ジョン・ヴァン・アーク)の5人。

DVDでジュラシックパークのシリーズを見ていたが、1970年代にこのような映画が作られていたとはちっとも知らなかった。
CGよりも着ぐるみのティラノザウルスって事でこちらの方が好み。
この作品でも多くの犠牲者が出るのだけれど、恐竜に食いちぎられる描写は無いので、あくまでもティラノサウルスちゃん、可愛いで終われて幸せ。ポーラボーラとじゃれたり岩石をド頭に喰らったり・・・
でも、可愛いだけじゃないよ。トリケラトプスとの対決シーンは怪獣映画好きにはたまらん。見応え充分。

邦題が探検船のメカに主眼を置いているのに対し、英題はTHE LAST DINOSAURと恐竜に主眼が置かれているのは興味深い。主人公マステンの生き様を掛けているので英語題のほうがしっくりくる。極底探検と言ってもロケ地は上高地ですから・・・
帰る機会を逃してでも居残るマステンの狂気ぶり。なんのかんの身を守るとか理屈をつけながら恐竜退治して剥製にしたいのが見え見えで良い。
この強面のマステン(巨漢でブツブツ顔にサングラスがカッコ良い。西部劇の悪役で活躍していたんですと)を巡るラブ・ストーリーがまた笑えるんです。冒頭、女と別れるところから始まり、女性カメラマンに翻弄され、原始人(日本人系)の女にまで惚れられていたりする。

終映後トークショーから

リチャード・ブーンはプロ意識の高い人。故郷に幼い子を残して日本に来ていたジョン・ヴァン・アークや若いスティーブン・キーツが国に帰りたがるのをしきりに諭して撮影を続けたとか・・・本編そのまんまで面白い。

監督は連名だけど、ほとんどトム・コタニ。少ない中でもアレックスが持ち込んだアイデアは、女流記者フランキーが湖で頭を洗う洗面器に背後のティラノサウルスが写りこむという恐竜登場シーン。あざといけど確かに印象的な名シーンだ。

公開機会が少ない作品ということで、もっともっとトホホな内容かと思っていたので予想以上に見応えありました。

テーマソング(ナンシー・ウィルソン)もカッコ良かったし!

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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最後の恐竜 (tak)
2008-10-28 00:00:35
むかーし、中坊だった頃。フジテレビ系の映画番組で観たことがあります。日系人ぽい原始人がすっごい違和感だったような記憶が。

「あれは最後の恐竜なのよ!」
「俺もそうさ」
という台詞がありましたよね。ラストシーンとともに覚えています。
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THE LAST DINOSAUR (imapon1960)
2008-10-28 21:58:31
takさん、こんばんわ。
中学生の頃ですか、よく憶えていらっしゃいますね。そう、この台詞があるんでヘンテコな探検船の邦題より英題のほうが良いんですよね。

オリエンタルな原始人はともかく、探検隊に紛れ込む女子のはなんとかならないかと思いました。根岸明美さんを期待しちゃいけないと思うけど、中途半端なリアルなら色気を取りたいところ。
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