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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「セクシー地帯」

2009-03-05 | 映画(DVD)
60周年記念
新東宝大全集~60年60日60作品+α~

「セクシー地帯」1961年 新東宝 監督:石井輝男

東京貿易の吉岡は上司森川から預かった書類を掏られたのが原因で大阪転勤を命じられる。同僚で婚約者の滝川玲子はと接待用の特殊女性、吉岡との結婚資金かせぎに森川部長とも密会を重ねていた。森川を脅して吉岡の転勤を取消させ手切れ金までせしめたが、所属するクロッキークラブで殺される。玲子殺害と自分が容疑者に仕立てられているのを知った吉岡は書類を掏った女スリと出会い・・・

黄線地帯に続く石井輝男の地帯シリーズ。こちらは黄線とはまた違っった味の都会的ラブサスペンスといった趣。モノクロ作品。
ジャズ喫茶のマッチとかモンド風雑誌の切抜きを使ったタイトルバックのカッコ良さ、ビブラフォンをフィーチュアしたジャズのBGM。
舞台は東京、銀座・新橋(話に聞いていた現在SL広場になっている場外馬券売り場場風景が見られる)などのロケ。洋風サスペンスのようなスタイリッシュさ。

今回も滑舌悪いハンサム吉田輝雄(吉岡、婚約者が殺されても案外ケロっとしてます)とぶくぶくおばさん顔の三原葉子(女スリ真弓)
役に立たない二枚目と常に明るく物に動じずしたたかな女。2人の対照が面白い。
今回の三原葉子の悩殺ツールは舌をチロっと出す仕草。これによってキュートさが増すと思っているのかしきりにやっている。
今回も不思議と見ているうちにだんだん可愛く見えてくる。
ファッションも垢抜けて、スリだけあって度胸もある。

今回もSOSのために紙飛行機を飛ばすけど上手くは行かない。それでも全く絶望しない真弓(結果的にこれが事件解決へと向う事になる。紙飛行機の都合良い伝達のされ方)

囚われの身となって背中合わせに椅子に縛られる2人。敵から掏った爪切りナイフをパンツのポケットから探り出させる。

・・・事件は解決してのエンディング。
舌をチロっと出す仕草が効いたのか吉田輝雄が誘う科白。それを「え、聞こえなかった、もう一度言って」と三原葉子・・・
いやいやエンディングも爽やかなラブサスペンス。

またまた楽しめましたぁ。だんだん石井輝男作品の魅力に嵌っていきますぅ。


シネマート六本木

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