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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ヒッチハイカー」

2011-05-05 | 映画(DVD)
「映画史上の名作5」

「ヒッチハイカー」1953年 米 監督:アイダ・ルビノ

1950年に起こった事件を、女優でもあるアイダ・ルピノが映画化。初のフィルム・ノワールとされる作品。メキシコに向かう2人の男が拾ったヒッチハイカーは逃亡中の殺人鬼で、2人にリボルバーを突き付け…。不幸な生い立ちと閉じない右目という身体障害のせいで犯罪に走ったと自己正当化する殺人鬼・マイヤーズの強烈なキャラクターが際立つ。

ボーエンとコリンズの2人が殺人鬼マイヤーズをヒッチハイクで拾う。マイヤーズはサンタロサリアへと逃げようとしている。
2人を後部シートからピストルで威嚇しながら車中に拘束しての道中。
メキシコの荒野の風景、インディオとロバに行き交ったり、モノクロ画面でも、ラテン・アメリカ好きにとって、このロード・ムービー的な光景は大変好ましいです。

捕らわれている2人、冷静なボーエンと時にウロが来たり何かしら行動を起こそうとするコリンズの対比も面白い。
明らかにコリンズさんのおかげで道中のストーリーを退屈なままで終わらす事なく進む。

やがて車を捨てた一行。車という密室を失った事と、何しろマイヤーズさんはスペイン語を理解しないので、立場が微妙に苦しくなってきているようです。

さらには船を使って逃亡しようとするマイヤーズですが、桟橋にて、実に呆気なく御用となってしまいます。

しかし、実を言うとこのフィルムノワールの中で一番見ておきたかったのは、シネマヴェーラの紹介にもある、犯行を不幸な生い立ちと閉じない右目という身体障害のせいにして自己正当化するマイヤーズの言動でありました。
ところが、前半部に例によって睡魔が襲ってきて、いつの間にか、肝心のその辺りをすっかり見逃してしまったではありませんか。
あぁ、なんて勿体ない。
僅かに、眠っていても右目の閉じないマイヤーズの不気味さを確認する事のみ。
従って、この映画の面白さを本当の意味で理解できていない状態であるでしょう。平にご容赦。

シネマヴェーラ渋谷

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