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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「山羊座のもとに」

2020-08-10 | 映画(DVD)
「アルフレッド・ヒッチコック監督特集」

「山羊座のもとに」1949年 米 監督:アルフレッド・ヒッチコック
原題:Under Capricorn

イギリスの流刑地だった19世紀オーストラリア。かつて犯罪者としてこの地へ送られ、一代で財を築きあげた街の有力者フラスキーの元に、一攫千金を狙うイギリス総督の甥チャールズがやって来る。チャールズはフラスキーの妻ヘンリエッタが心を病んでいることを知り、彼女を救おうとするが……。



前半、恥ずかしながらぜんぜん人物関係や物語が入ってこなくて退屈してたが、我慢して観tると後半になり漸く内容が解って来た。
あ、そういうことだったのね。と合点が行くのがイングリッド・バーグマンの長回し長台詞の告白によるところがなんだかなぁという感じ。
カラー作品でイングリッド・バーグマンの美貌を鑑賞できるんだけど、そのバーグマンも最初のうちはあまり綺麗に思えない。精神を病んでしまっているので美も翳っている。徐々にマイケル・ワイルディングによって自信を取り戻し知事のダンスパーティーに出る頃になると流石に綺麗になってる。しかし、精神を病んでる時期にも儚い美しさみたいなものを求めてしまうのだな。



イギリスの流刑地であったオーストラリアが舞台
元馬番から成り上がったサム・フラスキー(ジョセフ・コットン)と貴族のお嬢様ヘンリエッタ(イングリッド・バーグマン)の夫婦。
イギリス時代ヘンリエッタと旧知の間だったイギリス総督の甥チャールズ(マイケル・ワイルディング)この三角関係。
さらにサムに思いを寄せるメイド頭のミリー(マーガレット・レイトン)が絡む。
このミリーの存在にヒッチコックらしさの片鱗を見る事は出来るが基本サスペンスではなく時代物のメロドラマで全体的にはらしからぬ作品。

サム・フラスキーとヘンリエッタ夫婦の愛は最終的には確固たるものであるのだけれど、この二人の接吻シーンは無いのよね。抱擁はするのだけど西洋人のくせにそこで接吻しないのかーっ!てもやもやする。

チャールズが長く鏡を見ていないというヘンリエッタにガラス越しに黒上着をかかげ反射させて姿を見せるの素敵。



シネマヴェーラ渋谷
2020年6月

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