goo blog サービス終了のお知らせ 

JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「競輪上人行状記」

2011-03-22 | 映画(DVD)
「妄執、異形の人々 Ⅴ」

「競輪上人行状記」1963年 日活 監督:西村昭五郎

犬供養で食いつなぐ貧乏寺を継ぐことになった春道。改修資金のために賭けた競輪で偶々大穴を当てたことから、ギャンブルにのめり込み・・・。住職の父は兄嫁と関係するは、その兄嫁は生活のため犬肉を飲み屋に卸すはと、周りは業を背負った凄い人ばかり。春道もまたギャンブル地獄に堕ちるが、とことん堕ちた先に浄土は見えてくるのか!?

何度も見ている大好きな作品が妄執、異形特集にかかりました。
2本立てという事もあり(「超過劇本番 失神」とカップリング)またまた見てしまった。こっちはお目目パッチリですよ。
渡辺美佐子の勝負が見たくなったんですよね。

全編に渡って魅力に溢れた一本だけれど、南田洋子の妄想SMよりも競輪場での渡辺美佐子。
連れ込み宿での自害。最後の言葉「あんた、どこまでもついてる」に至るまで、もう素晴らしい。

ギャンブルにのめり込み、どうしても抜け出せない大馬鹿者の春道ではありますが、どうしたってそこに一種の憧憬を感じずに居られません。
あんな、大馬鹿な行動に徹する事は到底できませんから。

説法の途中でノミ屋に結果を確認する葬儀屋、加藤武も忘れてはなりませんね。役名が色川ってのも振るってます。

そしてエンディング、競輪上人となっての予想屋の口上も完璧でしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=uDRmQizLqbM&playnext=1&list=PLCC3F41AE1F6C8BC0

小説なら能島廉。映画なら寺内大吉原作、西村昭五郎初監督作品のこちらです。

何度でも見たい一本ですね。

競輪上人行状記
競輪必勝法
競輪必勝法

シネマヴェーラ渋谷

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 樋口毅宏 「民宿雪国」 | トップ | 「ヘアピンサーカス」 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良い作品なのに (アパッチ)
2012-12-08 02:26:48
先日CSで放送されたのを観ました。

大変良い作品だったと思うのですが、他者ブログによるとこの作品は当時不評だったそうで、これがデビューの西村監督は3年間監督を干されらしいです。

当時はこのような作品は駄目だったのでしょうかね。
返信する
Unknown (imapon)
2012-12-08 10:54:01
アパッチ様、コメント感謝。
gooブログのアクセス解析無料体験期間にやたら「競輪上人」の閲覧が多いと思ったらTVで放映があったんですね。
私もこの作品を最初に見たのはTVでした。良い映画ですよ、ある種の教育映画とも言えましょう。
西村監督は干されてしまったのですか。まぁ、そういう経歴を経てロマンポルノに行ったと思えば、それも結果オーライ?



返信する

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事