「パターソン」

「パターソン」2016年　米　監督：ジム・ジャームッシュ

ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン（アダム・ドライヴァー）は、朝、妻のローラ（ゴルシフテ・ファラハニ）にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。



初期のモノクロ作から大好物だったジム・ジャームッシュも近作は観たいと思いながらスルーする事が多くなっていたけど本作は初期作に近い世界観と評判を聴いて楽しみにしていた。

なるほど･･･しかし若い頃の作品とはまた違った味。まさに成熟のジャームッシュ。




なんて幸福なバス運転手なんでしょ。

いつもと変わらない単調な日々を輝かせる秘訣。

-下手でも良いから詩作をするつもりで街を人々を眺めてみる。
-決してスマフォは持ってはならない。
-キュートなデザインセンスの可愛い奥さんを大事にする。
-飼い犬に手を噛まれても激情しない心を持つ。
-そして、たまには古いモノクロ映画を愛でる･･･





バカ犬のブル。これは名演技。

今年「メッセージ」に続いてまたアボット＆コステロだよ。

絶望の淵で失恋男に慰められるのもまた良し。
日本人詩人の永瀬正敏がパターソンにノートを手渡す台詞が良い。




欧米の詩集は馴染みが無いけれど、ちょっと手に取り読んでみたくなる映画。
ただ英語力無いからどうしたって翻訳になる。

週末はレインコートの上からシャワー浴びてみますか？




ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ






ヒューマントラストシネマ有楽町